NYダウ、史上最高値更新は続くか/大台23000も視野に

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10月4日、NYダウ終値は史上最高値となる22661.64ドルに達しました。これにより、3日連続で史上最高値が更新されたことになります。

米経済政策に対する期待感は根強く続いており、株価は最高値圏を推移しています。少なからず利益確定の動きもあって、値動きはときおり小幅となっているものの、このところの米国株、ことNYダウの堅調さは明らかです。

一方で、株価に対する割高感が出ているのも事実でしょう。今更新され続けるNYダウ最高値はどう評価すればよいのでしょうか?日本株をはるかに凌駕する勢いは本物なのでしょうか?そして、調整はいつどのようにして来るのでしょうか?

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大台突破の続く2017年NYダウ

「NYダウ最高値更新」というニュースには少々耐性がついてきた、という個人投資家も、少なくないでしょう。

それもそのはず、2017年に入ってからのNYダウの堅調さは、下記を見るだけでも、際立っています。

・2017年1月、NYダウが20000ドル(史上最高値)突破
・2017年3月、21000ドル(史上最高値)突破
・2017年8月、22000ドル(史上最高値)突破

最高値連続更新日数も稀有な実績

今回(2017年10月)にも3日連続最高値更新という記録が立ちましたが、今年のはじめとなる2月23日には、NYダウ過去最高値の10日連続更新が起きています。

このとき、10日連続の最高値更新は「実に三十年ぶりのこと」として話題になりました。

10日連続最高値、ブラックマンデーを彷彿?

しかし、この「30年ぶり」というところで、警戒感を高めた方も少なくないはずです。

そう、以前10日連続の史上最高値更新を果たした「30年前」とは、1987年1月、つまり「暗黒の月曜日」ことブラックマンデー株価大暴落の直前の時期にあたるのです。

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NYダウ史上最高値と経済危機

今の株価の高まりには諸要因ありますが、やはり最も注目すべきは、トランプ大統領就任以降続く、米財政改革への期待感の上昇です。
期待感は株高を生み、期待をあおる政権の動きが強い上昇トレンドを生みます。

しかし、これまでの株価の歴史をひもとくとわかることは、過度に高まった株価の上昇トレンドが永遠につづくことはなかった、という事実です。

先に例をひいたブラックマンデーしかり、日本国内バブル経済しかり、サブプライムローン危機しかり、いずれのケースでも、株価上昇への過度な期待感が、その後の大暴落を呼んでいます。

2015年チャイナショック前の株高に見る類似性

あるいは、今の米国株が置かれているのと似た状況として、2014年~15年のチャイナショックを例に引くことができます。

当時、ほとんどの国がリーマン・ショック危機のダメージにさらされていたなか、中国は4兆元(日本円にして当時60兆円ほど)規模の景気刺激策を打ち出し、大きな期待感を浴びることになりました。

事実、2008年から13年まで、中国の経済成長の勢いは白眉といえるものでした。生産設備投資、住宅価格高騰などと相まって巨額の投資が中国に集まり、停滞する各国をしりめに、世界の注目が中国に集中し、中国株の株価を釣り上げました。

しかし、需要に対して過剰となった生産計画や、バブル化した住宅価格、ゆきすぎた中国諸銀行の融資活動や、それをさらに煽るメディアの振る舞いが、結局は株価大暴落を呼び起こすことになります。

2015年6月から年末にかけ、中国市場の荒れようが日本を含む世界経済へと波及し、いわゆる「2015年チャイナショック」と呼ばれるに至りました。その後は元急落から欧州金融不安、英国のEU離脱などへとつながり、世界経済には暗雲が立ち込めることになります。

NYダウ最高値を支える「期待感」の先には

さて、ここで現在のNYダウおよび米国株が置かれた状況を振り返ってみましょう。

2016年11月、米大統領選挙に勝利したトランプ氏は、インフラ投資や減税といった景気対策を喧伝し、その後の米国株式市場は、数度にわたって鋭い上昇トレンドを示しました。

トランプ氏が重視した経済対策は、世界経済に対して楽観的な見通しを与えることとなり、明けた2017年のNYダウは、20000ドル突破からほどなく21000ドル、そして下半期には22000ドル突破と、上述の通りの勢いを示しています。

リーマン・ショックの渦中にあった2008年3月9日のNYダウは、6547ドルの安値を付けました。それから10年あまりで、NYダウは実に3倍以上にまで上げました。PER(株価収益率)は暴落圏とも言われる20をときおり超えてきています。

また度々緊張度を高める地政学的リスクにも、市場はしだいに関心を示さなくなってきています。これも、裏を返せば、世界経済に対する楽観的な見方に乗じたものと言えます。

つまり、今の米株高は、経済の先行きに対する期待感が育てたバブルによって持たされたものと見ることができます。そして、バブルはいつか崩壊します。

なぜNYダウは史上最高値を生み続けるのか

同じ米国株インデックスとして、S&P500も右肩上がりのチャートを描いています。しかし、NYダウの勾配の鋭さは、それを凌駕しています。

さらに、日本国内株価指数と比較すると、NYダウの最高値更新の状況は、比較にならない勢いと言えます。

しかし、なぜ、NYダウだけがこれほどの勢いで最高値を更新し続けることができるのでしょうか?その秘密は、採用銘柄にあります。

採用銘柄「30種」は他の指数よりも少ない

NYダウは、その名(ダウ工業株30種平均)のとおり、30の銘柄から算出されています。しかし実は、この30という採用銘柄の数は、他の主要な株価指数に比べて、圧倒的に少ないものです。

例えば、同じ米国株価指数として似た扱いを受けがちなS&P500は、やはり名前の通り、500もの銘柄から算出されています。

採用銘柄数がより多いぶん、S&P500は米国の景気指数として正確性の高いものと言われることも多いのです。しかし、採用銘柄が多いということは、それだけ玉石混交、つまり採用銘柄の個々のパフォーマンスにばらつきがある、ということでもあります。

一方のNYダウは、わずか30の銘柄しか採用していないために、あくまで「市場の平均値」として見た場合には、少々パフォーマンスの振り幅が大きくなりすぎることがあります。

厳選された「超エリート銘柄」だけで構成されるNYダウ

しかし、NYダウが採用している銘柄は、常に米経済を牽引する超優良企業の銘柄です。

あまたある米国株銘柄から、相応の時価総額で、かつ本当に実力があるとされる銘柄だけ、たった30を採用して、そこから算出されるのがNYダウなのです。当然、NYダウがたたき出すパフォーマンスは、玉石混交のS&P500、あるいは日経平均(225銘柄)やTOPIX(2000銘柄以上)よりも優れたものになる傾向があります。

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しかも、NYダウ採用銘柄は、時代に応じてどんどん組み替えられています。過去に採用されていながら新興企業に追い越された銘柄は、レガシー銘柄として外され、かわりにMicrosoftやAppleといったIT企業がどんどん採用されています。

経済の実情を移した銘柄構成、そしてアクティブな組み換えが、次々と最高値更新を生み出すNYダウのパフォーマンスを支えているのです。

堅調な2017年NYダウ、背後に割高感

今NYダウは、きわめて堅調な展開の中、さらに23000ドルの大台も視野に入ってきています。2017年を通しても、NYダウの株価推移は好調というほかない状況です。

この勢いの根底にあるのは、まぎれもなく、NYダウに採用された「超エリート」30銘柄のパフォーマンスである、と言えるでしょう。最古参のゼネラル・エレクトリック(GE)から、新顔にあたるアップル(APPL)まで、化け物級の業績を上げ続ける企業が、NYダウの採用銘柄には名を連ねています。

しかし、割高感すら出てきたNYダウ高騰を形成しているのは、採用銘柄の力に加え、米経済への期待感の高まりが乗算されていることが要因としてあります。

株価指数の「超エリート」はいつ調整を迎えるか?

期待感が産んだ株高は、いずれ調整を迎えることになるでしょう。しかし、その引き金が何であるのかは、実際に調整がやってくるまでは、誰にもわかりません。

トランプ政権の行き詰まり、欧州政治混乱、あるいはFRBによる金利操作が大きなトレンド転換を呼ぶ可能性もおおいにあります。

これからNYダウに投資するならば、調整の可能性から目を背けるのは得策ではありません。株価急落のタイミングをどう迎えるか、欲を出さずその前に売り抜けるか、バイ・アンド・ホールドできるだけの理性を信じるか、いずれにせよセオリーを忘れないことで、またNYダウが最高値を迎える日を冷静に迎えられるはずです。

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