本日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の3つのポイント!円安円高どっち?

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本日の午前3時にFOMC(米連邦公開市場委員会)の金融政策の発表があります。
今回は、利上げはないと思われますが、それでもドル円為替や株式市場を動かすポイントを3つ解説します。

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本日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の3つのポイント

今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)は、イエレンFRB議長の会見もなく、経済見通しの発表もありません。
金融政策の声明が発表されるだけですので、この声明の中に書かれていることでドル円為替と株式市場へ影響を与えることになります。

1、バランスシートの縮小時期

今回の声明文の一番のポイントがバランスシートの縮小時期について言及です。

すでにバランスシートの縮小を年内をめどに始めると明言していますが、市場が織り込んでいる時期は9月からバランスシートの縮小が始まるというものです。

しかしここにきてイエレンFRB議長の議会証言や発言などで弱気の面が見られるようになってきました。
インフレ率は弱い、数字(経済指標)を見ながら金融政策を進めていくなど、強気だった6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の時よりも弱気の発言になってきています。

バランスシートの縮小の時期が、年内と前回と変わらずだった場合は、先送り懸念で円高ドル安になる可能性が高いです。
9月と明言されると金融正常化へ向かっていくとの思惑から、円安ドル高になると思われます。

2、次の利上げ時期

今回の7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、金利は据え置きが既定路線になっています。

FOMC(米連邦公開市場委員会)は、年内にあと1回の利上げをすると発表しています。

CMEのデータによれば、9月、11月とも90%程度の確率で金利据え置きと予想しています。

残るは12月に利上げするというパターンです。

しかし、最近は、上記でも書いた通り、イエレンFRB議長の発言も経済指標を見ながら適切に政策運営をしていくというトーンに変化していますので、高まらないインフレ率を背景に利上げが先送りになる可能性が浮上しています。
ウォール街でも今年の利上げはないと答えたアナリストが半数くらいいるようです。

今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げの言及が、過去と同じであれば、問題ありませんが、利上げに弱気な言及になれば、円高ドル安になっていくと思われます。

3、インフレ率に関する言及

アメリカの経済指標で雇用統計などの労働市場の経済指標は好調ですが、重要なインフレ率が全く上がってきません。

FRBがインフレ率として見ている個人消費支出(PCE)が、5月は、前月比0.1%増と伸びが鈍化して、PCE価格指数は、0.1%マイナスとなっています。

この弱いインフレ率から利上げを先送りする懸念が出てきています。

今までの論理だと

労働市場の回復→賃金上昇→個人消費増→インフレ率上昇

という理屈でしたので、労働市場が回復すれば、インフレ率も上がると見られていましたが、ここ最近では、その公式が崩れてきています。

低調なインフレ率について、どのような見解を出すかでドル円が動きそうです。

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FOMC(米連邦公開市場委員会)後のドル円為替は円安円高どっち?

●今日のドル円為替チャート
7月26日FOMC(米連邦公開市場委員会)前のドル円チャート

今日のドル円為替は、9時に頂点をつけて、徐々に下落しています。
FOMC(米連邦公開市場委員会)を前に膠着状態になっています。

個人的予想では、FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明でバランスシートの縮小の時期は、明言されないのではないかと思っています。

トランプ政権のロシア疑惑がこれからどうなるかまだまだわからず、政治リスクが残っているので、この時点での明言は避けるのではないでしょうか。
次回の9月に始めるにしても、今回は明言せず、事前に情報を流すのではないでしょうか。

大きくは円高にはならないと思いますが、111円台の前半くらいまで円高が進む可能性が高いと思っています。

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