FOMCで利上げ後、一時108円台もその後円安に!年内のバランスシート縮小!イエレンFRB議長の会見まとめ

イエレンFRB議長会見

FOMCで利上げが行われて、一時108円台の年初来安値になりましたが、その後、円安に振れ109.3円台になっています。

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6月FOMCで利上げ!年内のバランスシート縮小も発表

今回のFOMCで利上げが行われて、FFレートが1.00-1.25%に引き上げることを決めました。

同時に年内のバランスシート縮小を発表しました。

2017年GDP見通しを予想と違い、2.2%(前回は2.1%)に引き上げた。
18年を2.1%(前回は2.1%)、19年についても1.9%(前回は1.9%)に据え置いた。

2017年末のFFレートの見通し(中央値)を1.375%に据え置いたことで、あと1回の利上げがあることを示唆しています。
18年末についても2.125%に据え置かれ、3回の利上げがあるものと思われます。

予想では弱い経済指標によって、利上げペースの鈍化が心配されていましたが、2017年のGDP見通しを引き上げるなど経済は堅調に推移するとFRBは思っていることがわかり、2018年の利上げペースも3回となることなど、総じて、前回の内容と同じでした。

参照:FOMCでの経済見通し
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomcprojtabl20170614.htm

バランスシート縮小発表

年内にバランスシートを縮小する計画を発表しました。
保有債の償還資金再投資については当初は米国債が月額60億ドルで3カ月ごとに上限を60億ドル引き上げて1年後には米国債が月額300億ドル、モーゲージ担保証券(MBS)が当初月額40億ドル縮小し、3カ月ごとに40億ドル上限を引き上げて1年後にはモーゲージ担保証券(MBS)が月額200億ドル縮小すると発表されています。

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FOMCは、政策正常化の原則および計画

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ポリシー標準化の原則と計画に関する補遺

すべての参加者は、FOMCが連邦準備制度理事会の財務省および政府機関債の保有を縮小するために使用しようとしているアプローチに関する以下の追加的な詳細を提供することにより、委員会の政策正常化の原則および計画を強化することに合意した。方法。1

委員会は、システムオープンマーケット口座に保管されている有価証券から受け取る元本支払いの再投資を減らすことにより、連邦準備制度の証券保有を徐々に縮小する予定である。具体的には、このような支払いは、徐々に増加する上限を超えてのみ再投資される。

連邦準備制度理事会が成熟した財務省の有価証券から受け取る元本の支払いについて、当委員会は当初の上限は60億ドル、3か月間隔で60億ドルずつ増加し、月額300億ドルに達するまで。

連邦準備制度理事会が機関債務およびモーゲージ担保証券を保有している元本の支払いについて、当委員会は当初の上限額は40億ドルで、12ヶ月間で3ヶ月ごとに40億ドルずつ増加すると予想している月額200億ドルに達するまで。

委員会はまた、連邦準備制度理事会が必要以上に有価証券を保有していないと委員会が判断するまで、連邦準備制度理事会の証券保有が徐々に予測可能な形で引き続き低下するように、上限がそれぞれの最大値に達すると、効率的かつ効果的に金融政策を実施する。

連邦準備制度の証券保有を徐々に減らすことは、準備金の供給が減少する結果となる。当委員会は、現時点では、時間の経過と共に、近年見られたレベルよりもはるかに低いレベルであるが、金融危機前よりも大きなレベルの準備金残高を削減することを期待している。この水準は、銀行システムの準備金に対する需要と、将来最も効果的かつ効果的に通貨政策を実施する方法に関する委員会の決定を反映する。当委員会は、貸借対照表の標準化の過程における準備金に対する基本的な需要についてより多くの情報を得ることを期待している。

委員会は、フェデラル・ファンド・レートの目標範囲を変更することが、金融政策のスタンスを調整する主な手段であることを確認している。しかし、委員会は、経済見通しの重大な悪化が、委員会のフェデラル・ファンド・レートに対する大幅な削減を保証するものであれば、連邦準備制度理事会が保有する有価証券に対する元本支払いの再投資を再開する用意がある。さらに、委員会は、将来の経済状況が連邦機関の金利を低下させることによってのみ達成できるよりも緩和的な金融政策を保証するならば、貸借対照表のサイズと構成の変更を含む、あらゆるツールを使用する用意がある。

参照:https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20170614c.htm

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ドル円為替への影響

○ドル円為替チャート
6月FOMC利上げ後のドル円為替チャート

21:30ゴロに発表されたれた米5月CPI、小売売上高が予想下回りドル急落し、短期間で1円ほど円高になっています。

FOMC発表直後は円高になり、年初来安値の108円台に一時なりましたが、その後、持ち直して109.3円台で推移してます。
当初は、低調な米指標で利上げペースが鈍化するものと思っていましたが、2017年GDPの見通しを上方修正し、2018年も3回の利上げをするなど、当初の予定より強気な内容でした。

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イエレンFRB議長の会見内容まとめ

・適切な時期になれば保有資産の正常化に着手する
・コアインフレは小幅に低下した
・今後数年にわたって段階的な利上げが妥当
・今年からバランスシートの縮小に着手すると予想
・バランスシート縮小の終了はおそらく数年先になる
・インフレに明らかな上昇圧力は見られない
・賃金の伸びは依然として弱い
・株式市場が昨年大幅に上昇したことは認識している
・我々は金融状況を目標にしていない

一時、イエレンFRB議長の会見中に109.7円台まで上昇しました。
その後は、109.4円台に下落して推移し、その後、上昇し109.7円台になっています。

 

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