FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録要旨発表―ドル高・トランプ政権でインフレリスク

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株価上昇

今日の朝4時に12月に行われたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録要旨が発表されました。
今年の利上げは示唆されましたが、トランプ政権の不透明感が強調され、円高に推移しました。

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2016年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録要旨

本日朝発表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録要旨を箇条書きで私が重要だと思ったところを抜き出しました。

○米国の経済のスタッフレビュー
・労働市場は、堅調に推移している。非農業部門の雇用者数は10月と11月に堅調に増加し、失業率は11月に4.6%に低下
・10月の工業生産はほぼ横ばい
・実質個人消費支出(PCE)は、第4四半期に適度なペースで上昇
・住宅市場は、第4四半期に回復した
・政府の財政支出は第4四半期に穏やかに拡大
・米国の国際貿易赤字は、9月に縮小した後、10月に拡大
・PCE物価指数で測定された米国の総消費者物価は、10月に終わる12ヶ月間でほぼ1.5%上昇

○米国の財政のスタッフレビュー
・米国の株価指数は、米国の選挙後、投資家の収益成長の高まりとリスク感情の改善が期待され上昇したように見える。金融セクターの株価はより広範な市場を上回りました。S&P500指数の企業は季節調整ベースで第3四半期に収益が増加した。
・ドルは日本円に対して約10%、メキシコペソに対しては5%の伸びを示した

○スタッフによる経済見通し
・今後数年間の実質GDP成長率の予測は、財政政策が今後さらに拡大するとの暫定的な仮定の影響を大きく反映して、若干増加
・インフレ率は、ドルが予想以上に上昇する可能性から生じる下振れリスクがある

○現状と経済見通しに対する参加者の見解
・インフレ率の予想は、2017年 1.7 – 2.0、2018年 1.8 – 2.2%、2019年  1.8 – 2.2%と徐々に高まっていく
・労働市場が引き続き強化され、経済活動が中期以降緩やかなペースで拡大
・インフレは今年の初めから増加していたが、依然として委員会の2%より長期的な目標を下回っていた
・労働市場がさらに強化される中、インフレ率は中期的に2%に上昇すると予想
・参加者の約半数は、予測の中でより拡大するトランプ政権の財政政策の前提を組み込んだ
・経済成長の上方リスク、原油価格の上昇などが、インフレ予測の上昇リスク
・非農業部門の雇用者数の月間増加は、過去1年間の雇用創出の平均ペース
・連邦政府の支出、税制、規制政策の展開の不確実性と世界的な経済財政状況の進展の見通しなど注意が必要
・段階的な利上げのペースが適切であると判断
・財政政策やその他の経済政策に関する不確実性も高まっていた

○FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録要旨 2016年12月13日~14日
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomcminutes20161214.htm

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2016年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録要旨のまとめとドル円為替

今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録要旨は、1年ぶりに利上げをしたので、内容がタカ派になるのでは予想されていました。

しかし2017年の利上げに関しては、示唆されましたが、ドル高のインフレ率低下のリスクとトランプ政権の財政出動への不透明感が話されていたようです。
半数以上の委員がトランプ政権の財政政策は、経済の上振れリスクになると考えているようですが、同時に内容や規模に関して、不透明感を感じているという意見でした。

経済状況の見通しは、上方修正されて、2%の物価目標は中期的に達成可能で、失業率も長期的な水準を下回ることが予想され、労働市場は今後も堅調に推移していくと予想しています。

ドル円為替は、この発表を受け、ドル高がインフレ率を抑制するとの指摘とトランプ政権の財政成句に関する不透明感を感じているという部分がドル高の重しになり、117.7円まで上昇したあと、117.3円まで下落しました。
思いもよらぬドル高牽制発言的な内容はあったことで、ドル円為替は、その後も下落して、東京市場に入ったところで、一時116.2円台まで下落しています。

大統領選後から急激に円安ドル高になったことから、過熱感もあり、このようなドル高の悪影響の情報が出ると円高ドル安の調整局面に入ることになると思われます。
原油価格やNYダウの上昇などや日経平均の下げ渋りから、下値は限定的と思われますが、今後もトランプ氏からのドル高牽制などを終始していきたいと思います。

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