日本株予想:底堅い業績見通しと円安進行が下値買い支える

5日の日経平均はー31円の2万7619円となり続落。米国や欧州で物価上昇の勢いが強まっており、世界景気悪化懸念を重荷に売りが強まった。

個別銘柄では、ファストリなど主要株のほか、ホンダやパナソニックHDなどが下落。ただリクルートのほか日揮HDなどは上昇と、日本株にはいぜん底堅さが見られた。当社配信の上昇期待銘柄レポートでは、イチゴ果実など自社品種の販売などを手掛けるホーブなどが上昇。ホーブは掲載後17日で64.9%の上昇となった。

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底堅い業績見通しと円安進行が下値買い支える

米国に続き欧州でも物価上昇(高インフレ)の進行が報じられるようになり、世界景気が一段と悪化するとの警戒感が株売りを呼んでいる。先週末の米国株が下落したことも重荷となり、本日の日本株も連れ安となった。

ただ下げ幅はー31円と小幅だった。また場中にはー140円まで下げたところから大きく戻し、下げ幅を縮めてのクローズと鳴った。買われた銘柄は先週に下げていたグロース株の一角で、一方では円安進行により企業業績が上向くとの期待感も日本株の下値買いにつながった。

欧米に比べ国内企業業績の見通しは底堅く、日本株が下げた場面ではすかさず押し目買いが入る展開が見られる。というのも、昨年までの欧米株が大型金融緩和の恩恵を受けて大幅に上げていた一方、日本株はまだまだ「上げすぎ」の水準には達していいなかったためだ。

そもそも企業業績に相対的な強さが見られるわけだから、下値買いも入れやすい。とくに業績好調な銘柄などには押し目買いが集まりやすくなる。

欧米ではジャクソンホール会合など大きなイベントをひとまず通過しており、株式はイベント消化後とあって方向感の出やすい地合いとなる。今週は米国で貿易や雇用に関連する指標発表が続き、こちらに影響されて欧米株も頭重い推移が想起されるが、日経平均もこちらにつられて頭重い展開となりそうな一方、安値圏では引き続き個人投資家勢の旺盛な買い仕込みが入り、下値を支えそうだ。

 

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