OPEC減産合意!原油価格急上昇でドル円も急伸、株価も上昇!

OPEC減産合意

UPDATE OPECと非加盟国で減産合意!株価ドル円為替への影響は?

昨日の11月30日のウィーンで開かれていたOPEC総会で8年ぶりの減産で合意しました。

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OPEC総会で減産合意 日量3250万バレル

OPEC総会では、リーマンショック後2008年12月以来の8年ぶりに減産に合意しました。
9月のOPEC総会で合意していた日量3250万~3400万バレルの下限の3250万バレルで合意した模様です。
OPEC全体の10月の日量は3364万バレルと発表されているので、10月に比べて日量114万バレル減産する見通しです。

OPEC総会開催前は、減産を主張するサウジアラビアと増産したいイランとの間で利害が対立していて、減産合意は難しいのではという市場予想を乗り越えて減産に合意しました。

今回のOPEC総会では、国ごとの減産量を決定することを目的に開かれました。

OPEC加盟国の最大の産油国サウジアラビアが50万バレル弱の減産で日量1000万バレル程度に抑える方針です。
他の加盟国にも減産を求める予定です。
ただし、欧米に経済制裁を受けていて、最近解けたイランは、経済制裁前の産出量の400万バレルを目指していたため例外とし、380万バレル弱まで増産を認めた。
これをサウジアラビアが認めたことが減産合意につながったとみられています。

・主な国の減産量

      サウジアラビア  日量48万6000バレル減産

 

      イラク      日量21万バレル減産

 

      アラブ首長国連邦 日量13万9000バレル減産

 

    クウェート    日量13万9000バレル減産

なぜOPECが減産をするのか?その理由とは

OPECが石油の減産を目指す理由は、下がりすぎた原油価格で産油国の財政が圧迫され、原油価格を上げる必要があったからです。
原油価格が下がった理由が、供給過剰だったためなので、供給を抑える(減産)することによって、原油価格を上昇させることができると考えられています。

減産=価格上昇

 

○2010年からのWTI原油先物価格チャート
2010年からのWTI原油先物価格チャート

現在の原油価格は、40ドル台ですが、チャートを見てもらえればわかる通り、2010年から比べるとかなり低いレベルになっていることがわかります。
2010年から2014年前半までは、1バレルが100ドル前後で推移していますが、OPECが2014年に原油産出の自由裁量をの方針を作用してから急落して、2015年には50ドル台、2016年には30ドル台まで下落しています。

サウジアラビアの財政黒字を達成するための原油価格が、以前は106ドルと言われていましたので、現在の原油価格だと財政赤字になります。
実際にサウジアラビアは、2016年はGDP比で13%の赤字予算になっています。

このように原油価格が低くとどまっていると産油国の財政に大きなダメージを与えるので、減産によって原油価格の引き上げを行う必要があったという理由です。

OPECで減産合意がもたらす影響 原油価格・株価・為替

OPECは、原油価格を1バレル=55〜60ドルまで上昇させることを目標にしています。
原油生産量は、OPECは世界の3分の1ですので、今後は、来週ドーハでOPEC非加盟国との減産協議をすることになります。

現在、OPEC非加盟国も減産する見込みとなっており、日量60万バレル減産予定となっています。
特に重要な産油国のロシアは、30万バレルの減産に合意していると言われています。

マーケットの反応は、WTI原油先物と北海原油先物は、大きく値上がりして、WTI原油先物は49ドル台、北海原油は50ドル台を回復しています。
市場関係者の中には、慎重な見方があり、過去のOPECの減産合意を守らなかった国があることやアメリカなどのOPEC非加盟国の増産を促すだけになるとの見方から、原油価格は思ったほど上昇しないのではないかとの見方があります。

ドル円の為替への影響は、米指標が好調なことも重なり、113円台だった昨日から114円台と大きく円安ドル高になりました。

○OPEC減産合意後のドル円為替チャート
OPEC減産合意後のドル円為替チャート

OPECの減産合意が伝えられると大きくドルが上昇して113.4円から114.4円まで上昇しました。
現在は、日経平均の上げ幅縮小から114円を切る水準で推移しています。

株価への影響は、限定的となりました。
NYダウは、石油関連の会社の株は大幅上昇となりましたが、その他の株が軟調で、0.01%の上昇とほぼ変わらずとなり、ナスダックは下落となりました。

日経平均も原油価格上昇からの円安を受け、午前中は400円超上昇しましたが、利益確定やポジション調整の売りに押されて上げ幅を縮小し、約200円の上昇で終わりました。

今後は、減産が守られるとすると原油価格がある程度安定すると思われますので、2月のような原油ショックによる株価の下落は起きずらくなると予想します。

ただし、不安要素としては、減産自体が達成できないなど前提が覆るとネガティブサプライズとして株価や為替にショックを与える可能性もあります。
そしてアメリカのシェールガスが息を吹き返してきて、増産する事態になれば、原油価格が思ったほど上がらずにOPEC加盟国の経済に打撃を与えると新興国の景気が悪化して、世界経済の景気後退を引き起こす可能性もあります。

今回のOPECの減産合意は、終わりではなく始まりとなり、今後も原油価格の引き上げのためにOPECは手を尽くしていかなければならない状況になっていると思われます。

 

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