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16日ドル円予想|米中交渉になおリスクの一方、今夜の米・小売売上高に期待感も

※今日の最新のドル円予想根拠レポートはこちらでご覧ください。

16日ドル円予想|米中報道リスクくすぶるなか、今夜の米・小売売上高には期待感も

今日までのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日16日のドル円相場予想を行います。

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昨日の市況 ダイジェスト

昨日のドル円相場は、米中交渉の進展によるリスクオン地合いのなか英EU離脱の見通し改善で円安急伸となり、心理的節目かつ200日移動平均線の109.00円近辺が抵抗線となり上値が阻まれ、安値108.16円から高値108.90円のレンジでの堅調な展開となりました。


(USD/JPY ~10月16日、30分足)

米中部分合意でリスクオン地合い

昨日10月15日(火)、東京時間に108.40円手前でオープンしたドル円は、前週末からの米中通商交渉における第一段階合意でのリスクオン地合いを引き継いで日経平均株価が堅調に推移したのを横目に、ひとまずじり高展開となりました。

しかし、米長期金利の低下や、ロンドン時間に出た「中国が米農産物輸入の対価として米の関税撤廃を求める」との報道を重しに上値を縮小する展開となり、一時安値108.16円をつけたのち、朝方とほぼ変わらない108.33円付近まで戻してNY時間に渡りました。

英離脱見通し改善、109.00円手前まで上伸

NY時間には、米中交渉進展による地合い改善が意識されるなかで、さらに英とEUの交渉担当者による離脱合意は近いとの認識が伝わったことがポジティブサプライズとなり、リスクオン心理急伸によりレートは一時高値108.90円をつけました。

ただ心理的節目かつテクニカル節目となる109.00円手前では売りが厚く、上値縮小となって108.66円付近で今日の取引へと渡っています。

こうしたなか、昨日のアナリスト予想集計結果では、米中交渉進展へ期待感継続での円安圧力の高まりを予想する声が複数あったことや、節目かつ200日移動平均線の109.00円付近が抵抗線になるとの予想が、昨日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版で指摘されており、こちらが的中する結果となっています。

今日のドル円予想と主要材料

今日のドル円相場では、米中協議の新報道に注目が集まっているほか、今夜発表となる米・小売売上高の結果を受けた米利下げ見通しの変化も、アナリストらから材料視されています。

米中新報道リスクへ注視

長きに渡り市場の重しとなってきた米中通商協議は、先週ようやく部分合意へとこぎつけ、市場ではにわかに見通し改善期待が高まり、リスクオン心理が台頭してきています。

ただ、こちらの部分合意案は11月16日のAPEC首脳会議まで署名されないとみられ、それまでのヘッドラインで再びレートが上下することは避けられません。

まず目先では、今夜NY時間、中国が米の関税撤廃を求めた件の新報道をうけ市場の解釈に変化が出てくると考えられます。これにつき、アナリストによる相場予想の集計結果は、本日配信分のドル円レポート有料版にてご確認いただけます。

今夜の米・小売売上高に期待と不安

また、今夜NY時間に発表予定である米・小売売上高の結果を受けた米利下げ見通しの変化も、アナリストらから注目を浴びています。

底堅い米個人消費や米中交渉の部分合意などを背景として、米景気見通しはひところよりも改善してきていると見られますが、それでも市場の先行き懸念は根強く、10月FOMCでの利下げ確率は70%を超える水準で高止まりしている状況が続いています。

こうしたなか、米GDPの約七割を占めるとされる個人消費の動向を示す米・小売売上高が市場予想を大きく下振れれば、米景気見通しの大幅悪化とともに年内利下げ観測が強まり、ドル円レートには一気に円高圧力がかかる可能性もあります。

今晩の米・小売売上高に関するアナリストらの予想集計結果は、今日配信分のドル円レポート有料版にてご確認いただけます。

なお、この他にも、今週は米では重要な経済イベントや経済指標発表が控えています。こちらについては、結果が悪化なら米景気懸念増大で利下げ見通しが強まり円高、改善すれば景気懸念後退・利下げ見通し後退で円安の可能性が強まることになります。

16日(水) 米・小売売上高、NAHB住宅市場指数
17日(木) 米・建設許可件数、住宅着工件数、鉱工業生産
18日(金) 米・景気先行指標総合指数

これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。

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