ドル円FX予想:円買い介入からの戻り鮮明 米指標後に上値拡大か

本日のドル円は144.30付近。米長期金利の急上昇が続くなかドル円は上昇圧力を強めており、いぜんドル買い材料に反応しやすい地合い。ドル円のメインシナリオは引き続き中長期的に上昇していくとみられており、今夜は米国で重要経済指標の結果に反応しつつ上値を取り戻していく展開か。

なお前回配信のFX有料レポートでは、米長期金利の急上昇を背景としたドル買い観測による円安予想を掲載し、こちらが的中。

→ 有料版レポート:プロが予想するドル円節目レートは?

円買い介入からの戻り鮮明 米指標後に上値拡大か

9月22日に日銀が行った約24年ぶりの円買い為替介入により、この日のレートは一時140円台まで下落、同日の高値145.90からは値幅にして約5.5円と極めて大きなレンジを記録した。しかし結局は、下値は限定的でまもなく142円台まで回復、さらに昨日には高値144.80付近まで上値を戻した。

昨日は鈴木財務省や日銀黒田総裁からあらためて円安けん制発言が出たが、それでもドル円はいぜん底堅い展開。本日夕刻には144円を割れることができずに下げ止まり、144円前半で下げ渋りの展開となっている。

先日のFOMCでパウエルFRB議長は、インフレが収まらない限り金融引き締めの手綱を緩めることがないとの姿勢を示し、ドルには中長期的な買い圧力が続くとの見通しが新たになった。加えて日銀も金融緩和から脱却できない状況が鮮明であり、こちらは中長期的な円売り圧力を想起させるものとなる。

総合すると、ファンダメンタルズ的にドル円は上昇トレンドの長期化が避けられない、というのが多くの市場関係者の見方だ。その経過で先日のような円買い介入や高値警戒からの調整売りが出ると見られるが、これらの影響は長い目で見ると限定的と言わざるを得ない。

なお先日の円買い介入は規模にして3兆円を超えるとの報道も出たが、それでも2営業日を経過しただけですでに半値戻しを達成している。今後の円買い介入も数度が限界だろうと言われており、レートの騰勢減速に一定の効果は認められても、大きな流れを変えるには至らないだろう。

こうしたなか今夜から向こう数日は、再度の145円トライ、続いてさきの円買い介入を招いた9月22日高値145.90トライが焦点となるだろう。再び短期間での急騰となれば再度の円買い介入が予想されるため、その展開を警戒してレートはジリジリと先述の水準を目指して上げていく展開が見込まれる(穏やかな円安トレンドであれば日銀は円買い介入を実施しにくいとの見方)。この数日で一目転換線上抜けや三役好転といったテクニカル的な強気シグナルも点灯しており、この点でも地合いはいぜん相当強いと言える。

現水準より上方では、26日終値の144.70付近を経て9月7日高値かつ心理的節目の145.00付近が目先のテクニカル的節目として意識される。まずは今夜の米8月耐久財受注や米9月消費者信頼感指数、米8月新築住宅販売件数などの結果を受けてこの水準を試す可能性がある。ただ市場では日銀の円買い介入への警戒感が出ており、指標が上振れるなどしても急激に145円を上放れるような展開にはなりにくいと見られる。仮に145円台に舞台を移した場合は、日足ピボットR1の145.30付近がひとまずの上値メドか。

現水準の下方では、日足ピボットPの144.20付近、次いで心理的節目の144.00付近がひとまずのサポート線になる。指標の下振れなどが確認されれば一時的にここを割れる展開も考えられ、その際はピボットS1の143.70付近、5日移動平均線の143.60付近などが次のサポートとなるだろう。
→円買い介入からの戻し地合い鮮明、プロのドル円FX予想は?

 

おすすめ記事

米国10年国債利回り・ドル円相関チャート

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください