ドル円FX予想:今夜のPCEデフレータで動意か 株高が円安支援も

本日のドル円は126.80付近。昨日は米・中古住宅販売契約指数の結果が冴えず、一時ドル売りが進行。とはいえレートは底堅く、以降は127円付近まで持ち直している。本日海外時間にかけては、重要指標となる米4月PCEデフレータの結果を受けて動意づく展開が見込まれる。

なお前回配信のFX有料レポートでは、米住宅指標の下振れ観測を背景とした円高予想を掲載し、こちらが的中。

→ 有料版レポート:プロが予想するドル円節目レートは?

今夜のPCEデフレータで動意か 株高が円安支援も

昨日のドル円は、日中に黒田日銀総裁が国内金融緩和の出口戦略について発言したことで一時円高が急伸、とはいえ発言内容は想起の緩和終了を示唆するものではなかったことから、レートはまもなく反発。さらに世界的な株高基調を支えに、堅調展開のなか米時間にかけて127円台を取り戻した。

しかしその後、米時間に発表された米中古住宅販売契約指数が予想を下振れる結果となり、ドル円は再び下落。さらに本日東京時間になると、米国で行われている大幅な利上げ政策が今年後半には停止されるのではないかとの見方が意識され、レートは126円台後半まで値を落としている。

このところ市場は、下振れ結果の続く米経済指標の動向に注目している。今年3月から4月のドル円急騰を支えたのは、米物価高騰(インフレ急進)を抑制するためのFRBの大幅利上げ観測だったが、米経済の勢いが減速し物価上昇が落ち着いてくれば、将来的には大幅利上げも不要となる。

いまのところFRBは、目先の景気指標や株価動向といった市場環境に左右されることなく、今後6月から7月にかけては淡々と大幅利上げを進めていく以降を示している。しかし足下の米経済指標の弱い結果は、今年後半にも利上げが続くとの見方を後退させつつある。かりに今年後半の利上げ期待が剥落したら、その分のドル上昇は巻き戻され、ある程度の水準までドル円は下落することになろう。

ただ、将来的な米利上げ観測の後退は、利上げによる米業績業績懸念の後退にもつながり、こちらは米株式市場の反発要因となる。もし株高の勢いが強いものとなれば、こちらはリスクオンの円売りを促し、ドル円には下支え圧力が生じることとなろう。

こうしたなか、本日NY時間の米4月PCEデフレータには高い注目が集まる。今のところは下振れ予想となっているが、こちらの結果を受けて端的にドル売りが強まるか、それとも株高を経由して円売りが強まり、ドル円が上昇基調へと回帰するかが焦点となろう。

ダウンサイドリスクに注目する場合、現水準より下では、126.70を下抜けるとストップロス売りに捕まって一気に下値を広げる可能性がある。ボリンジャー下限(ー2σ)の126.60で下げ止まらなければ、次の下値支えとして、この2ヶ月来の安値となる126.35が視野に入る。

株高やPCEデフレータのサプライズ上振れなどによってドル買い復調となった場合は、まず心理的節目127.00、次に昨日終値127.10付近あたりで値動きが停滞しそうだが、ここを抜けられれれば次は昨日高値127.58あたりまで上値余地が広がる。この週末の上値メドはNYオプションカットの127.80あたりか。
→ボリンジャー下限から反発で買い戻し意識、プロのドル円FX予想は?

 

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