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2017年ジャクソンホール会議の日程と日本時間-ドル円為替への影響は?

毎年8月下旬ごろに米ワイオミング州で開催される通称「ジャクソンホール会議」が今年も開催されます。
ドラギECB総裁が講演を行うなど注目されているジャクソンホール会議の日程と日本時間とドル円為替への影響を考察します。

2018年ジャクソンホール会議の日程と日本時間-ドル円為替への影響は?

2018.08.20
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ジャクソンホール会議の日程と日本時間

ジャクソンホール会議とは、カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで毎年8月下旬ごろに米ワイオミング州のジャクソンホールで開かれることから、通称「ジャクソンホール会議」と呼ばれています。
主要国の中央銀行の総裁や幹部、経済学者などが参加して経済政策をディスカッションするシンポジウムです。

カンザスシティー連銀のHPには、「Jackson Hole Economic Policy Symposium」となっており、ジャクソンホール経済政策シンポジウムとでも訳すのでしょうか。

ジャクソンホール会議の日程は決まっていますが、時間別のスケジュール未発表ですが、去年のスケジュールを参考に仮定しました。

現地時間:8月24日午後6時~8月26日午後2時
日本時間:8月25日午前9時~8月27日午前5時

となっております。

2017年のテーマは、「Fostering a Dynamic Global Economy」(ダイナミックなグローバル経済の促進)となっております。

初日は、2016年は開会のあいさつだけでしたので、本格的な公演は、翌日の25日から始まると思われます。

イエレンFRB議長とドラギECB総裁の講演の日程

イエレンFRB議長の講演は、現地時間の8月25日午前8時半となっております。
日本時間では、25日22時30分からとなります。

ドラギECB総裁の講演は、現地時間8月25日午後1時からのようです。
日本時間は、26日午前3時となります。

イエレンFRB議長の会見で利上げとバランスシートの縮小にどこまで新しい材料ができるかがドル円為替への影響に関係しそうです。

ドラギECB総裁は、すでに報道では、新しい金融政策への言及がないといわれていますが、とくに何もなければユーロ高が再燃する可能性があり、円高要因となる可能性があります。

日銀の黒田総裁も出席しますが、公演などの予定はありませんので、インタビューでの発言に注目が集まりそうです。

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2017年ジャクソンホール会議のスケジュール

ジャクソンホール会議のスケジュールが発表されましたので、追記します。
時間は現地時間です。

2017年8月24日木曜日
午後6時 オープニングレセプションとディナー
ホスト: エスターエルジョージ
社長兼最高経営責任者
カンザスシティ連邦準備銀行
2017年8月25日金曜日
講座: スーザン・M・コリンズ
前ジェーン・R・フォード公共政策大学院学長
ミシガン大学 
午前8時 開会の挨拶
ジャネット・エル・イエレン
講座
連邦準備制度理事会 
8:30 AM ビジネスダイナミズムの育成と競争市場の確保 
著者: 張泰泰 
教授
シカゴ大学
ピートクレノウ
教授
スタンフォード大学
討論者:  ギタ・ゴピナート 
教授 
ハーバード大学
9:05 AM 一般的なディスカッション
9:55 AM 所得格差と国際貿易の流通形態 
著者: ニーナ・パブニク 
教授
ダートマスカレッジ
討論者:  デヴィッド・ドーン 
教授
チューリッヒ大学
10:30 AM 一般的なディスカッション
10:55 AM 国際貿易の変化する景観に関するパネル 
パネリスト: アンE.ハリソン 
教授
ペンシルベニア大学
キャサリン・L・マン
チーフエコノミスト
経済協力開発機構 
ピーター・K・ショット 
教授  
イェール大学 
ジョン・ヴァン・リーネン 
教授 
マサチューセッツ工科大学
11:55 am  一般的なディスカッション  
午後1時  ランチョンアドレス
マリオドラギ
大統領
欧州中央銀行
午後2時 閉会
2017年8月26日土曜日
講座: Randall S. Kroszner
教授
シカゴ大学
午前8時 長期的な財政刺激と長期的な持続可能性とのバランス
著者: アラン・アウエルバッハ
教授
カリフォルニア大学バークレー校
ユリ・ゴロニシェンコ
教授
カリフォルニア大学バークレー校
討論者: ジェイソン・ファーマン
教授
ハーバード大学 
8:35 AM 一般的なディスカッション
午前9時 バランスのとれたグローバル成長の達成
著者: メンジ・チン
教授
ウィスコンシン大学 
討論者: Maurice Obstfeld 
経済カウンセラー
国際通貨基金
午前10時 一般的なディスカッション
10:25 AM 概要パネル
パネリスト: ノーマン・チャン
最高経営責任者
香港通貨当局
ティモシー・J・ケホー
教授
ミネソタ大学
カルメン・ラインハルト
教授
ハーバード大学
11:25 AM 一般的なディスカッション
午後2時 閉会

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2017年ジャクソンホール会議のドル円為替の影響

ドル円為替 予想 朝7時過ぎに終わりとレンジ予想します

毎年のジャクソンホール会議では、イエレンFRB議長の講演が注目されますが、今年のジャクソンホール会議には、ドラギECB総裁が3年ぶりの講演をすることになっています。
注目は、ドラギECB総裁の方が高いといえるでしょう。

9月に発表されるといわれているECB(欧州中央銀行)のテーパリングについて、ジャクソンホール会議で話すのではないかと期待されていましたが、16日の報道で新しい金融政策についての言及はないと報道されましたので、残念ながらテーパリングについての言及はないと思われます。

その後の報道で、前回の時のようにテーパリングの道筋をつけるための発言をするのではないかと言われています。
直接的な時期や金額の言及はないかもしれませんが、ECB(欧州中央銀行)がテーパリングを始めることを強く意識させるが発言があってもおかしくありません。

ここでテーパリングについての言及があれば、ユーロが買われて、ドルが売られるので、円高になる影響があったと思われますが、言及がないと報道され、16日にはユーロが売られてドルが買われて円安になっていますので、ユーロの失望売りがでて円安になる可能性があります。

ドラギECB総裁の講演は、ユーロに大きく影響を与えて、それによって、ドル円為替にも影響を当たることになりそうです。

現地時間8月25日に予定されているイエレンFRB議長の講演では、今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録要旨の利上げ後退の内容でしたが、数人は利上げを容認していましたので、イエレンFRB議長の考え方が利上げ容認しているのか、それともインフレ率を注視していくものなのかによって、12月の利上げ確率が大きく変わってきそうですので、要注目です。

イエレンFRB議長は、前回の議会証言でもインフレ率については、弱気な発言がありましたので、ここで利上げに関して消極的な発言があれば、円高になると思われます。

去年のジャクソンホール会議後のドル円為替は、大きく円安になっており、26日は、1円ほど円安になっています。

為替に大きな影響があるジャクソンホール会議ですが、今年は、円高になりそうな要素が多くありますので、要注意なイベントになっています。

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参考:2016年のジャクソンホール会議のスケジュール

2017年のジャクソンホールの日程スケジュールは、24日に公開になるようですので、参考に2016年のジャクソンホール会議のスケジュールを表にしておきました。

2016年8月25日(木)
午後6時 オープニングレセプションとディナー
2016年8月26日金曜日
午前8時 開会の挨拶
午前8時30分 金融市場景観の変化に適応する 
午前9時05分 一般的なディスカッション 連邦準備制度のパススルー効率 新しい金融政策の設定
午前9時55分 負の名目金利 
午前10時30分 一般的なディスカッション 金利政策の自由化 ゼロバウンドで
午前10時55分 代替通貨枠組みの評価 
午前11時45分 一般的なディスカッション  金融政策の評価 運用フレームワーク
午後1時  ランチョンアドレス 財政政策、金融政策 中央銀行の独立
午後2時 閉会
2016年8月27日土曜日
午前8時 中央銀行のバランスシートと財務安定性
午前8時35分 一般的なディスカッション 財務安定性ツールとしての連邦準備制度の貸借対照表
午前9時 中央銀行バランスシートの構造
午前10時 一般的なディスカッション 資金調達量的緩和 インフレ目標を達成する
午前10時25分 パネルディスカッション パネリスト:黒田治彦
午前11時25分 一般的なディスカッション
午後2時 閉会

となっており、最終日の27日の午前10時25分からのパネルディスカッションに黒田日銀総裁が出席していました。

・カンザスシティー連銀HP ジャクソンホール会議ページ
https://www.kansascityfed.org/publications/research/escp