2018年ジャクソンホール会議の日程と日本時間-ドル円為替への影響は?

2018年ジャクソンホール会議の日程と日本時間-ドル円為替への影響は?

毎年8月下旬ごろに米ワイオミング州で開催される通称「ジャクソンホール会議」が今年も開催されます。
ジャクソンホール会議は、日米欧の中央銀行総裁がディスカッションや公演をするなど、金融・為替の分野での注目度が高いイベントです。
ジャクソンホール会議の日程と日本時間とドル円為替への影響を考察します。

UPDATE:2018/8/24 2018年ジャクソンホール会議のスケジュールをアップしました。

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2018年 ジャクソンホール会議の日程と日本時間

ジャクソンホール会議とは、前回の2017年の日程の記事でも書きましたが、カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで「Jackson Hole Economic Policy Symposium」が正式名称で「ジャクソンホール経済政策シンポジウム」と言うものです。
毎年8月下旬ごろに米ワイオミング州のジャクソンホールで開かれることから、通称「ジャクソンホール会議」と呼ばれています。
1978年以来毎年開かれていて、主要国の中央銀行の総裁や幹部、財務担当者や経済学者などが参加して経済政策をディスカッションするシンポジウムですので、今後の世界的な金融政策の流れを知ることができるイベントです。

2018年のジャクソンホール会議の日程と開催時間は発表され、時間別のスケジュール未発表も発表されました。

ジャクソンホール会議の現地時間と日本時間の日程は、

現地時間:8月23日(木)午後6時~8月25日(土)午後2時
日本時間:8月24日(金)午前9時~8月27日(日)午前5時

となっております。

2017年は、イエレンFRB議長の公演が、現地時間の8月25日金曜日午前8時からあり、ドラギECB総裁の公演が、25日午後1時からありました。
ジャクソンホール会議は、例年、真ん中の日に重要な公演やディスカッションがある傾向にあります。
2018年で言えば、現地時間の8月24日、日本時間は24日の夜から25日の早朝にかけてとなります。

今年の議題は、 “Changing Market Structure and Implications for Monetary Policy,”「市場構造の変化と金融政策への含意」というものになっています。

2018年のジャクソンホール会議は、日銀の黒田総裁とECBのドラギ総裁が欠席し、ECBのスタッフが殆ど出ないということになっています。

注目ポイントは、パウエルFRB議長の演説です。
公演ではなく、24日の開会の挨拶にパウエルFRB議長が登壇します。
テーマを持って話すわけではありませんが、今後のアメリカ経済などについて発言すると思われますので、注目です。

参考:カンザスシティー連銀HP Economic Policy Symposium Proceedings

2018年ジャクソンホール会議のスケジュール

2018年のジャクソンホール会議の進行スケジュールが発表されましたので載せておきます。
今年は、残念ながら日銀の黒田総裁とECBのドラギ総裁は欠席となり、パウエルFRB議長が開会の挨拶をします。
参考に2017年のスケジュールを載せておきます。

○2018年ジャクソンホール会議スケジュール
2018年8月23日(木曜日)
午後6時オープニングレセプションとディナー
ホスト:エスターエルジョージ
社長兼最高経営責任者
カンザスシティ連邦準備銀行
2018年8月24日(金)
司会者:クリスティンJ.フォーブス
教授
マサチューセッツ工科大学 
午前8時開会の挨拶
ジェロームHパウエル
議長
FRB(連邦準備制度理事会)
午前8時30分市場構造の変化とマクロ経済の意味  
著者:ジョン・ヴァン・リーネン | John Van Reenen
教授
マサチューセッツ工科大学
討論者: ヴァレリー・A・ラメイ | Valerie A. Ramey
教授 
カリフォルニア大学サンディエゴ校
午前9時05分一般的なディスカッション
午前9時55分弱い設備投資の理解:市場の集中とインテリアの役割
著者:Nicolas Crouzet 
助教授
ノースウェスタン大学
ジャニスC.エーバリー
教授 
ノースウェスタン大学 
討論者: トーマスフィリップ
教授
ニューヨーク大学
午前10時30分一般的なディスカッション
午前10時55分市場構造の変化と金融政策への示唆
パネリスト:アンドリュー・G・ハルダン | Andrew G. Haldane
チーフエコノミスト
イングランド銀行
アントワネットシェール
教授
マサチューセッツ工科大学
チャドサイバーソン
教授 
シカゴ大学 
午前11時55分一般的なディスカッション  
午後1時  午餐会講演
アラン・B・クルーガー
教授
プリンストン大学
午後2時閉会
2018年8月25日(土)
司会者:リサD.クック
准教授
ミシガン州立大学
午前8時消費者市場におけるシフトと価格動向の影響
著者:Alberto F. Cavallo
准教授
ハーバード大学
 討論者:ユリ・ゴロディニェンコ | Yuriy Gorodnichenko
教授
カリフォルニア大学バークレー校
午前8時35分一般的なディスカッション
午前9時銀行業界における競争と安定
著者:ディーンコルベー
教授
ウィスコンシン大学 
ロス・レヴァイン
教授
カリフォルニア大学バークレー校 
討論者: クラウディア・M・ブッフ
副社長 
ドイツ銀行
午前10時一般的なディスカッション
午前10時25分概要パネル
パネリスト:アグスティン・カルステンズ
ゼネラルマネージャー
国際決済銀行
スティーブンS.ポロズ
知事
カナダ銀行
Raghuram G. Rajan
教授
シカゴ大学
午前11時25分一般的なディスカッション
午後2時閉会


○2017年ジャクソンホール会議スケジュール
2017年8月24日木曜日
午後6時オープニングレセプションとディナー
ホスト:エスターエルジョージ
社長兼最高経営責任者
カンザスシティ連邦準備銀行
2017年8月25日金曜日
司会者:スーザン・M・コリンズ
ジェラルド・R・フォード公共政策大学院元学長
ミシガン大学 
午前8時開会の挨拶
ジャネット・L・イエレン| Janet L. Yellen
司会者
連邦準備制度理事会 
午前8時30分ビジネスダイナミズムの醸成と競争市場の確保
著者:チャンタイ・ハイシエ | 紙
教授
シカゴ大学
ピートクレノー  | 紙
教授
スタンフォード大学
討論者: Gita Gopinath 
教授 
ハーバード大学
午前9時05分一般的なディスカッション
午前9時55分所得格差と国際貿易の流通形態 
著者:ニーナ・パブニク 
教授
ダートマスカレッジ
討論者: デビッド・ドーン | David Dorn
教授
チューリッヒ大学
午前10時30分一般的なディスカッション
午前10時55分国際貿易の変化する景観に関するパネル 
パネリスト:アンE.ハリソン
教授
ペンシルバニア大学
キャサリン・L・マン
チーフエコノミスト
経済協力開発機構 
ピーター・K・ショット
教授  
イェール大学 
ジョン・ヴァン・リーネン  |  John Van Reenen
教授 
マサチューセッツ工科大学
午前11時55分一般的なディスカッション  
午後1時 ランチョン住所 
マリオドラギ
大統領
欧州中央銀行
午後2時閉会
2017年8月26日土曜日
司会者:ランダルS.クロズナー
教授
シカゴ大学
午前8時長期的な財政刺激と長期的な持続可能性のバランスをとる
著者:Alan J. Auerbach
教授
カリフォルニア大学バークレー校
ユリ・ゴロディニェンコ |  Yuriy Gorodnichenko
教授
カリフォルニア大学バークレー校
討論者:ジェイソン・ファーマン  | Jason Furman
教授
ハーバード大学 
午前8時35分一般的なディスカッション
午前9時バランスのとれたグローバル成長の達成
著者:Menzie Chinn
教授
ウィスコンシン大学 
討論者:Maurice Obstfeld 
経済カウンセラー
国際通貨基金
午前10時一般的なディスカッション
午前10時25分概要パネル
パネリスト:ノーマン・チャン
最高経営責任者
香港通貨当局
ティモシー・J・ケホー |  Timothy J. Kehoe
教授
ミネソタ大学
Carmen M. Reinhart
教授
ハーバード大学
午前11時25分一般的なディスカッション
午後2時閉会

2018年のジャクソンホール会議の注目点とドル円為替への影響

UPDATE:2018/8/24

2018年のジャクソンホール会議の出席者は、パウエルFRB議長だけとなり、日銀の黒田総裁とECBのドラギ総裁は出ませんでした。
個人的には日銀の黒田総裁は出るのではと思っていたので、8月の日銀金融政策決定会合での緩和の枠組みを実質的には緩めたことと建前では緩和を続けることの矛盾に触れられる可能性があったために欠席したのではと予想します。

パウエルFRB議長も24日の開会の伊佐津での登壇とあって、新しい材料や突っ込んだ議論などは望めず、FOMC議事録の中身をなぞる内容になると思われ、ドル円為替には大きく影響を与えないのではないでしょうか。

現在24日時点では、トルコリラショックからの円高から111.5円程度まで円安に推移しています。
ジャクソンホール会議では、パウエルFRB議長がタカ派的な発言をする可能性が高いと思いますので、円安に行きやすいのはないかと予想します。

9月のFOMCで利上げがあると思われますので、9月の下旬までは円安が進行しやすく、米長期金利次第ですが113円近くまで円安になる可能性があると思っています。

==8月2日時点での考察===============

今の所、2018年のジャクソンホール会議の出席者は発表されていませんので、誰が出るかわかりませんが、今年からFRB議長になったパウエルFRB議長は、出席するものと思われます。
個人的予想ですが、日銀の黒田総裁も出席するのではないでしょうか。

「市場構造の変化と金融政策への含意」という主題ですので、市場構造が変化して金融政策を変更している米国と日本の中央銀行総裁は、出席してもおかしくありません。
欧州のドラギECB総裁もテーパリングについて踏み込んだ話題をサプライズで提供する可能性もありますが、昨年3年ぶりに出席sたことで、今年は出席しない可能性が高いのではないでしょうか。

2018年の注目点は、米国のパウエルFRB議長の公演があれば、今年の利上げに関してはコンセンサスができていますが、来年の利上げがいつまでに何回行われるかのヒントになるような発言があるかどうかが注目です。
これによって、米長期金利が動く可能性があり、つられてドル円為替にも影響が出てきそうです。

日本の黒田総裁が出る場合は、出口戦略について聞かれる可能性があり、リップサービスで踏み込んだ発言をする可能性があります。
以前も海外のシンポジウムで金融緩和の副作用について話したこともあり、海外ではリップサービスで日本では話していない内容の発言をする可能性があります。

ドル円為替への影響は、2016年が1円ほど円安に、2017年は、ほぼ影響なしとなっています。

2018年は、今までの発言の確認となりそうですので、あまり影響はなさそうですが、黒田日銀総裁が公演を行うのであれば、金融緩和縮小の話題が出ると思われますので、円高に動く可能性が大きいのではないでしょうか。

ジャクソンホール会議で円高になり、その後9月のFOMCに向けて円安に戻っていくというシナリオを予想します。

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2 件のコメント

    • ジャクソンホール会議は、重要なイベントですが、公的なイベントではなく、カンザスシティー連銀主催の企業主体のイベントであることから、各国の中央銀行総裁は出ない場合もあります。
      ECB総裁は、数年ごとに出席していることから、FRB議長以外の中央銀行総裁が欠席しても、それほど話題にならないのではないでしょうか。

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