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底値圏銘柄を実際買ってみたらどうなる?底値圏分析レポート11月22日号検証

12月にサービスを開始した「底値圏分析レポート」の過去のレポート内で解説されていた銘柄が、実際に買っていたら1ヶ月後にどうなっているかを検証します。

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底値圏分析レポート 11月22日号 解説銘柄

底値圏分析レポート11月22日号で解説していた5つ銘柄です。

コード 銘柄 底値判定 反発判定
9749 富士ソフト 11月15日 11月18日
8802 三菱地所 11月15日 11月18日
3769 GMO ペイメントゲートウェイ 11月15日 11月18日
8473 SBI ホールディングス 11月21日 11月26日
4666 パーク 24 11月20日 11月21日

レポート発行時は、11月22日でしたので、SBI ホールディングスの反発判定はありませんでしたが、その後26日に反発判定が出ていました。

では、実際にこの5銘柄を反発判定が出てから買っていたら、どうなっていたか、見てみましょう。

○解説5銘柄の現在株価での利益率

コード 銘柄 現在利益率(12/24時点)
9749 富士ソフト 2.0%
8802 三菱地所 5.9%
3769 GMO ペイメントゲートウェイ 4.9%
8473 SBI ホールディングス -0.7%
4666 パーク 24 5.0%

反発判定が出てから、買って、今日まで持っていた場合の利益率です。
三菱地所、GMOペイメントゲートウェイ、パーク24は、5%程度の利益となっていて、SBIホールディングスは、小幅ですがマイナスとなっています。
1度上がってから下落した銘柄や、直近で上昇した銘柄まで、底値圏判定が出てから、いろいろな推移をたどっています。

底値圏分析レポート 厳選した底値圏銘柄を解説
https://nikkeiyosoku.com/mailmagazine_sokone/

上記の銘柄1つづつ、底値圏判定が出てからどう推移していったのかをレポート時の解説と合わせて詳しく見てみましょう。

富士ソフト(9749)

11月22日の底値圏分析レポートでの富士ソフトの解説です。

ソフト開発会社。FAや運転支援の自動車組み込みなどに強み。ロボット相撲の主催。
11月7日の決算発表で通期予想を据え置き、アナリスト予想を13%程度下回ったために下落していた。
5年連続増収増益で、今年も会社予想では、増収増益。3Qの進捗率も89.5%と順調。
経常利益17%増と2桁の増益達成予想。
過去最高の売上高と利益を今期達成予想となっており、業績期待から今後はみなされる動きが出てくると思われる。

※配当などの数値は11月22日時点のものです。

決算発表でアナリスト予想を下回ったために下落しているが、決算自体は、過去最高の売上高と利益を達成予定で順調なので、今後は株価が見直されそうと解説しています。

では、解説時から本日(12/24)までのチャートを見てみましょう。

○富士ソフト 株価チャート

チャートを見ると11月8日に窓を開けて下落しています。
こちらが、11月7日決算発表後の下落です。アナリスト予想を下回ったために下落しています。

その後、11月15日に底値圏判定が出ています。
今回は、ちょうど下落後の一番低い株価の日に出ています。

反発判定は、底値圏判定が出た次の営業日の11月18日に出ています。

エントリーは、反発判定が出た次の営業日11月19日の寄り付きで買うこととします。

ちなみに底値圏判定は、一番低い価格の日に出るとは限りません。あくまで「底値圏」ですので、底値に近い価格の前後の日に出ることがあります。
上記の富士ソフトの例で言えば、15日の前、12日、13日、14日などにも出る場合があります。
なので、底値圏判定が出たらすぐ買うのではなく、反発判定が出てから買わないと、最初の底値圏判定から更に下落するということにもなりかねません。
エントリーは、反発判定が出たあとにするべきでしょう。

11月19日の寄り付き価格は、4,210円で、チャートの赤線のところです。

結果は、小幅上昇と言ったところで、期間中の最高値は、4,375円で利益率3.9%となっています。

本日の株価は、4,295円となっていて、利益率は2.0%となっています。

富士ソフトは、決算発表で落ちていますので、次回の決算発表までにジリジリ上昇していくと予想しています。
テクニカル的には、75日移動平均線の水準までは上昇する可能性が高く、75日移動平均線をうわ抜ければ、さらに上昇となりそうです。
決算自体は、良い内容となっていますので、次回の2020年2月の本決算発表で良い決算が発表されれば、株価は下落前以上の水準になると期待しています。

底値圏分析レポート 厳選した底値圏銘柄を解説
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三菱地所(8802)

11月22日の底値圏分析レポートでの三菱地所の解説です。

三菱グループの総合不動産会社。東京丸の内を中心に大手町も再開発。海外事業も展開。
11月7日の決算発表で前年比で減収減益を発表し下落していた。
中間決算の進捗率は、39%と良くない。しかし会社の通期予想は、据え置かれて増収増益予想5年連続で増配していて、今期も増配予定です。
過去10年減配なしで安定して配当が出ている。通期の業績予想が達成されるようなら業績評価の動きがでてくると思われる。

※配当などの数値は11月22日時点のものです。

三菱地所は、決算発表で減収減益を発表し、下落していました。しかし配当が安定しているので業績が戻れば株価に期待できると解説しています。

では、解説時から本日(12/24)までのチャートを見てみましょう。

○三菱地所 株価チャート

チャートを見ると11月8日から大きく下落していて、11月14日で底値となっています。

底値圏判定は、11月14日、11月15日に出ています。

反発判定は、底値圏判定の次営業日、11月18日に出ています。

エントリーは、反発判定の次の営業日の寄り付きで買うことになります。
11月19日の寄り付き価格は、1,998.5円で、チャートの赤線のところです。

結果は、一度12月初旬に取得価格を割っていますが、その後、大きく上昇して、期間中の最高値は、2,153円で利益率は7.7%となっています。

本日の株価は、2,116円で利益率5.9%となっています。

テクニカル的には、75日移動平均線を上回っていますので、ここを下回るまでは、ホールドしていても良さそうです。

さらに不動産株は、2019年後半は好調な推移で日経平均のパフォーマンスを上回っています。
都心のオフィス需要が堅調なこととリートから資金を不動産株に移す動きが出ていて、12月に大きく上昇しています。

今後もしばらくは不動産株への資金流入が続きそうで、今後が期待できそうです。

底値圏分析レポート 厳選した底値圏銘柄を解説
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GMO ペイメントゲートウェイ(3769)

11月22日の底値圏分析レポートでのGMO ペイメントゲートウェイの解説です。

GMOグループの決済サービス提供会社。後払いを強化。ZOZO向け決済が売上の1割。
11月12日の決算発表で増収増益の過去最高益となっていたが、アナリスト予想を下回ったため下落していた。
9月にYahooのZOZO買収で決済がYahoo独自に変更になると噂され、下落したが回復。
会社予想では、来期の2020年も増収増益となり10年連続となる見通し。過去最高益を3年連続で更新する見通し。
配当も10年連続増配となっており、利回りは低いが今後が期待できると思われる。

※配当などの数値は11月22日時点のものです。

GMOペイメントゲートウェイは、決算発表でアナリスト予想に届かず下落していました。しかし、決算は過去最高を更新予定で増配も予定されていることから今後に期待できると解説しています。

では、解説時から本日(12/24)までのチャートを見てみましょう。

○GMOペイメントゲートウェイ 株価チャート

チャートを見ると11月13日の決算発表日の次の日から大きく下落しています。

底値圏判定は、11月15日に出ています。
今回は、一番底値で出ていますね。

反発判定は、底値圏判定の次営業日、11月18日に出ています。

エントリーは、反発判定の次の営業日の寄り付きで買うことになります。
11月19日の寄り付き価格は、7,210円で、チャートの赤線のところです。

結果は、反発判定後、すぐ上昇していて、11月28日に一度高値をつけています。
期間中の最高値は、8,020円で利益率は11.2%となっています。

本日の株価は、7,560円で利益率4.9%となっています。

テクニカル的には、本日の終値で5日、25日、75日移動平均線を上回っていますので、これから上昇局面が始まる可能性があり、しばらくどちらに動くか株価を見定める必要があります。
上昇するようなら、移動平均線を下回るまではホールドしておく方が良さそうです。

決済業界は、今後、キャッシュレスの波で市場自体が大きくなっていきます。
ZOZOの買収によって、ZOZOからの収益が失われると不安があり、一時下落したが、すでに回復している。
金融機関向けのストック収益が順調に拡大していて、今後も成長が見込める。
ファンダメンタルズ的には、とても優秀な企業なので、今後は、業績とともに株価が伸びていくと期待している。

底値圏分析レポート 厳選した底値圏銘柄を解説
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