NYダウの出来高推移から2017年のトレンドを読み解く

2017年のNYダウは凄まじい勢いで上昇が続いていました。10月に入っていくらか失速したかのように見えた矢先、10日になって再び上げて22830ドルで引け、3日ぶりでさらに史上最高値を更新しました。

このまま2017年を終えそうな勢いの米国株ですが、その出来高推移に注目すると、市場がどのような心理にあるかが透けて見え、年末までのダウの動きを予想することができます。

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2017年9月までのNYダウと出来高

2017年は19775ドルで始まったNYダウですが、現在の株価は2万ドルから2万1千ドル、2万2千ドルの大台を超え続け、いまは22830ドルと、さらに2万3千ドルが目前にせまっている状況です。

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この9月までは、トランプ景気から税制改革期待、あるいは好調な結果の揃った経済指標が好材料となった反面、地政学リスクの高まりやハリケーン被害といった悪材料も出ました。おおむね、市場がリスクに慣れきったところで、好材料が期待感をあおり、右肩上がり相場を形成していると言えます。

ただ、この半年間で見てみると、株価が怒涛の最高値更新を続ける一方で、NYダウの出来高はさほど注目すべき動きは見せていません。

なお、3月と9月に出来高が突出して大きいのは、「株先物/株指数オプション/個別株オプション」の3つが同時に期限を迎える「トリプルウィッチング」という日にあたるためです。(メジャーSQと似たもの) この条件が揃った際は出来高が大きくなることが多いものの、こちらは長期トレンドと密接な関係はないと言ってよいでしょう。

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ダウ理論におけるトレンド分析と出来高

こうして、株価推移と出来高推移を比較することで、現在あるいは今後のトレンドを予測する方法があります。よく知られるものの一つが「ダウ理論」です。

ダウ理論とは、NYダウ株価指数(ダウ工業株30種平均)の主な考案者であるチャールズ・H・ダウ氏がウォール・ストリート・ジャーナルに発表した、株価チャート分析の手法です。

ダウ理論においては、いくつかのトレンド分析の方法論と、それに付随する精緻な分析手順が示されますが、その中に、株価と出来高の関係からトレンドを読み解く方法も解説されていました。

「(株価の)トレンドは、出来高でも確認されなければならない」

ダウ理論では、株価トレンド(強気相場か弱気相場か)と出来高の関係について、次のように語られます。

「トレンドは、出来高でも確認されなければならない」

有名な言葉ですが、これでは少々意味がわかりません。もう少しわかりやすく言うと、次のようになります。

株価上げの時に出来高増なら、トレンドは強気相場である

株価が右肩上がりで、しかも出来高も右肩上がりなら、市場は強気相場に入っており、上昇トレンドに入っていると考えられます。
逆に、株価が右肩上がりでも出来高が減少なら、市場は弱気相場であり下降トレンドに入っていると考えられます。

これが、ダウ理論におけるトレンドと出来高の関係です。

いまのNYダウ株価と出来高推移の分析

では、このところのNYダウの株価と出来高の関係は、どうなっているでしょうか?
先程半年で見た際はとくに目立った点はありませんでしたが、今度はチャートをこの2ヶ月ほどに切り取ってみましょう。

これを見ると、10月に入ってからのNYダウ(図の右上)は、価格は上げ、出来高は下げと言えます。出来高が減っている/増えていないのに株価が上がっているということは、ダウ理論でいうところの「弱気相場」、つまり下降トレンドと考えることができます。

その前の9月初頭(図の中央ほど)を見ると、この頃は株価は上げ、出来高もおおむね上昇と言っていいため、どちらかと言えば強気相場だったと言えます。

しかし、株高が進む一方で出来高は追従せず、この10月に至ってついに株価と出来高で乖離が発生しています。

となると、ダウ理論に従うならば、10月に入ってからの米株高は、出来高という内実・支えを伴わない上昇トレンドであり、今後の株価推移には不安が残る、と言えます。

支え欠くダウ高値更新、投資家は用心を

経済指標の好感、また10日に節目を迎えた北朝鮮リスクが何も起こらず、ある意味では決定的な材料を欠いた状態で、米国株は急伸を続けています。

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そんななか、トレンドに調整が近づいている、と、投資家たちの間で話題に出ているのも事実です。先週のネットフリックス強気決算から、またウォルマートの好業績が続いていますが、楽観的すぎるポジションを持たないよう、個人投資家には用心の必要な時期と言えます。

 

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