安倍首相が、トランプ氏と日本時間で18日朝(現地時間 午後4時56分から午後6時25分まで)に直接会談しました。
場所は、ニューヨークのマンハッタンのトランプタワーでの会談でした。
トランプ氏と安倍首相の会談
トランプ氏と各国首脳の初めての直接会談です。
トランプ氏が大統領選に勝利してから、各国首脳と電話会談をすることはありましたが、直接、会談したのは、安倍首相が初めてとなりました。
安倍首相は、19日からのペルーでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する予定ですが、その旅程を1日繰り上げて、トランプ氏との会談のために渡米しました。
日本の総理が、大統領になる前の候補者と会談するのは異例で2000年以降はこのようなことはなかったようです。
トランプ氏の要望で少人数での非公式な会談となり、日本側は、安倍首相と通訳、トランプ氏側は長女のイバンカさんや夫のジャレッド・クシュナー氏を紹介して、会談自体は、通訳を介して2人で行いました。
トランプ氏と安倍首相の会談内容
安倍首相は、取材に対して、「じっくりと胸襟を開いて率直な話ができた」や「(トランプ氏は)信頼できる指導者だと確信した」という話をしています。
今回は、大統領就任前ということで様々な日米問題を話し合うというよりは、お互いの信頼関係を築くための顔合わせの意味合いが強く、「中身についてはお話しすることは差し控える」と話していることから、突っ込んだ話し合いは行われなかったと思われます。
安倍首相は、「私の基本的な考えは説明した」と述べていることから、日米同盟の在日米軍の問題やTPPについては、話したものと思われます。
しかし「2人の都合の良い時に再び会ってさらに深く広い話をすることで一致した」と言っているように今回の会談は、トランプ氏へのパイプがない日本が急いで関係づくりをするための会談で意見交換等はあまりなかったようです。
日本は、クリントン氏へのパイプは、前政権時のものなどいろいろ持っていましたが、トランプ氏へのパイプがほとんどない状態で、トランプ氏がどのような政策運営をするのか、日米関係をどうするつもりなのか情報を収集することを最優先しています。
安倍首相に先駆けて河井克行首相補佐官を米国に送り情報収集しています。
トランプ氏とのパイプ作りを優先しているところだと思われます。
会談後、安倍首相はトランプ氏にドライバー(ゴルフクラブ)を贈り、トランプ氏からはゴルフシャツなどゴルフグッズをプレゼントされた模様です。
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トランプ氏と安倍首相 まとめ
特に特筆すべき発言もなく、さらっと終わった安倍首相とトランプ氏の会談でした。
まだトランプ氏が正式に大統領に就任していませんので、非公式会談となっていますが、トランプ氏との関係づくりといった会談でした。
トランプ氏は、選挙中は、日本に対しては、「在日米軍の費用をすべて払え」や、「日本車へ関税を25%かける」など、今までの日米関係を否定するようなことを発言していました。
トランプ氏が大統領選に勝利してからは、穏やかな路線に変更したかのよう形になっていますが、トランプ氏には、いつどのようなことになるかわからないリスクがあります。
今後、トランプ氏と様々なパイプを確保して、日本の有利になるように外交を展開していくことを安倍首相には期待したいところです。
日経平均が上昇するようにしてほしいですねw
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