【トランプ政策】NAFTA再交渉の日本自動車メーカーへの影響、メキシコ経済相「NAFTA離脱もあり得る」

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NAFTA再交渉による日本自動車メーカーへの影響

トランプ大統領のNAFTA(北米自由貿易協定)の見直しの大統領令サインで日本の自動車メーカーが大打撃を受けると言われています。
今回は、メキシコ経済相「NAFTA離脱もあり得る」との発言もあり、アメリカ、メキシコのNAFTA再交渉の中身と日本自動車メーカーへの影響度を調べてみました。

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メキシコ経済相「NAFTA離脱もあり得る」 NAFTA再交渉は「原産地規則」か?

アメリカのトランプ大統領が、再交渉の大統領令にサインしたNAFTA(北米自由貿易協定)について、メキシコの政府筋によれば、「原産地規則」の北米割合の引き上げで妥協を見出す考えがあることが明らかになりました。

しかし25日トランプ大統領がメキシコに壁を作る大統領令に署名したことを受け、メキシコのペニャニエト大統領が訪米中止も検討されており、序盤からNAFTA再交渉に暗雲が立ち込めています。

メキシコが検討しようとしていたNAFTAの「原産地規則」とは、様々な製品で原産地がアメリカ・カナダ・メキシコと認められるには、ある一定の部品が現地調達(アメリカ・カナダ・メキシコ)でなければならないとする規則です。
原産地規則を満たした製品に関しては、基本的に関税ナシでメキシコからアメリカに輸出できます。

乗用車とトラックの場合は、原産地規則で62.5%以上の現地調達比率(アメリカ・カナダ・メキシコ)が必要です。

トランプ大統領のNAFTA(北米自由貿易協定)見直しの狙いは、米国の製造業の雇用を増やすことです。

メキシコは、原産地規則の調達比率の上昇によって、トランプ大統領の米国内の雇用を増やす目的を達成できるのではないかと考えていると思われます。

様々な製品で原産地規則の調達比率を上昇させるとアジアなど北米地区以外での部品供給に頼った商品は関税がかかりますので、競争力が落ち、必然的に北米地区での生産が上昇すると思われます。

ただしメキシコ経済相のグアハルド氏は、テレビのインタビューで「(交渉の結果)現在の利益より少なくなれば残るのは合理的な判断ではない」とした発言しており、結果は不透明になっています。

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NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉の日本自動車メーカーへの影響

まだNAFTA再交渉の結果が出ていませんので、どうなるかはわかりませんが、アメリカでの部品供給が多い自動車メーカーほど影響が少なく、メキシコやアジアでの部品供給が多いメーカーほど影響が大きいと思われます。

NAFTAの自動車ラベリング法(American Automobile Labeling Act)に基づき部品の供給先が報告されています。
2016年の自動車ラベリング法の報告書をもとに日本自動車メーカーメキシコ比率を見てみましょう。

参照:American Automobile Labeling Act (AALA) Reports

○アメリカで販売している主な日本車の最終組み立て国

アメリカ メキシコ 日本
トヨタ 33.3% 2.8% 63.9%
ホンダ 59.1% 27.3% 13.6%
日産 42.4% 18.2% 39.4%
マツダ 0.0% 22.2% 77.8%
スバル 28.6% 0.0% 71.4%

この表を見てみるとアメリカで最終組み立てを行う割合が高くメキシコでの割合が少ないトヨタが一番影響がなさそうです。(トヨタの日本比率が高いのは、レクサスブランドが全部日本で組み立てているためで、通常の中小型車はアメリカ組み立てががほとんどです。)

日産もアメリカ比率が高くメキシコ比率が低いので影響は軽微にとどまる可能性が高いです。

ホンダもアメリカ比率が高いですが、メキシコ比率も高く、そこそこ影響を受けそうです。

マツダは、アメリカ比率が0%でメキシコで組みたても行っており、一番マイナスな影響を受けそうです。

スバルは、レガシィがアメリカ組立てですが、それ以外は、日本で組み立てて輸出していますので影響は小さそうです。

こうしてみるとトヨタ、日産、ホンダは、アメリカ比率が高く影響を抑えられそうですが、マツダは、かなりの影響を受けそうです。
ただし、トヨタは、メキシコに新工場を作ると言っていましたので、その投資が、最初考えられているものより小さくなりそうです。

影響ゼロといいメーカーはいなそうです。

次に部品の供給を車種度とに見ていきましょう。

○アメリカで販売している主な日本車の部品供給国

メーカー 車種 アメリカ・カナダ メキシコ 日本 最終組立国
トヨタ レクサス CT200h 5% 95% 日本
レクサス CX460 5% 95% 日本
レクサス ES350 30% 60% 日本
レクサス IS350 5% 95% 日本
レクサス 他 0% 100% 日本
アバロン 70% 15% アメリカ
カムリ 75% 15% アメリカ
カローラ 65% 25% アメリカ
ハイランダー 70% 25% アメリカ
プリウス 5% 95% 日本
Rav4 45% 45% 中国・日本
Sequoia(日本未発売) 65% 25% アメリカ
Sienna(日本未発売) 75% 15% アメリカ
Sienna(日本未発売) 60% 20% アメリカ・メキシコ
ホンダ HR-V 10% 60% メキシコ
FIT 25% 35% メキシコ
FIT 15% 55% メキシコ
オデッセイ 75% アメリカ
アコード 80% アメリカ
CR-V 70% アメリカ
シビック 70% アメリカ
日産 Q60(スカイラインクーペ) 0% 95% 日本
Q70(フーガ) 0% 100% 日本
QX60(日本未発売) 50% 15% アメリカ
307Z クーペ 0% 100% 日本
Altima(日本未発売) 55% 15% アメリカ
GT-R 0% 100% 日本
Leaf 40% 35% アメリカ
マキシマ 50% 15% アメリカ
NV200 タクシー 15% 50% 30% メキシコ
セントラ(シルフィ) 15% 60% メキシコ
ノート 20% 65% メキシコ
マツダ CX-3 0% 85% 日本
CX-5 0% 95% 日本
Mazda2(デミオ) 5% 55% 25% メキシコ
Mazda3(アクセラ) 0% 95% 日本
Mazda3(アクセラ) 10% 60% 30% メキシコ
Mazda6(アテンザ) 0% 95% 日本
MX-5(ロードスター) 0% 95% 日本
スバル BRZ 0% 95% 日本
フォレスター 0% 85% 日本
インプレッサ 0% 90% 日本
レガシィ 45% 40% アメリカ
レガシィ アウトバック 45% 40% アメリカ
WRX 0% 85% 日本

車種別で見てみるとトヨタとホンダは、主食車種がアメリカで部品調達してアメリカで組みたてています。
日産は、主食車種が、メキシコでの部品調達率が高く、メキシコで組み立てちます。

マツダとスバルは、ほとんど日本で、一部メキシコやアメリカでの組み立てです。

部品調達率でみるとトヨタとホンダが安定していて、日産がメキシコ比率が高く、マツダとスバルは、ほぼ日本という状況です。

自動車メーカーによってかなり影響に差が出そうなデータですが、マツダがかなり影響が出そうです。
最近、売り上げも好調だったマツダですが、NAFTA再交渉によって経営に悪影響が出ないで乗り切ってほしいと思います。

自動車メーカーの株価は、昨日から日経平均の上昇を受け、各社、上昇しています。
マツダだけ、若干下がっています。
NAFTAの再交渉の影響を受けている可能性が高いです。

メキシコに壁を作る大統領にトランプ大統領が署名したことでますます難しい交渉になりそうです。

 

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