リスクオンでドル全面安、欧通貨強い :ドル円FX予想

18日朝のドル円は、103.10付近で底堅い。
今後のドル円は、米追加経済対策の採決開始を手がかりに底堅い推移 (↑) が続きそう。

なお前取引日17日のドル円相場は、FOMCの緩和継続方針でリスクオンが続くなか、資金がリスク度の高い欧州通貨や株式に向かいドルが売られる流れとなり、ドル安円高が進行 (↓) 。
前回配信のドル円有料レポートでは、FOMC結果を経た強力な緩和方針のリスクオンのドル安予想 (↓) を掲載しており、こちらが的中しています。

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リスクオンでドル全面安、欧通貨強い

相場がリスクオン一色となるなか、欧州通貨などリスク度の高い他通貨に対してのドル安が止まらず、さらにこの流れがクロス円にも波及しているもようで、今週末にかけてのドル円は下値拡大の展開 (↓) 。

このドル全面安の背景には、FOMCで米金融緩和が長期化するとの見通しが確認されたことに加え、ユーロ圏の景気回復が米国よりも早く進んでいること(ユーロ高/ドル安)、米EU通商協議が今週末にもまとまるとの期待感が強まっていること(ユーロとポンド高/ドル安)が指摘されています。

このドル安の流れにより、ドル円レートもついに週後半には103円を割れて安値102.86まで下落。ひとまず18日には103円台を取り戻したものの、すでにドル買いフローは一巡しており、ドルの先安感はいぜん強いものとなっています。

また他方では、主要通貨に対するドルの強さを示すドルインデックスが2018年以来の低水準であることや、17日の相場で米長期金利が上昇したにもかかわらずドルが下げ止まらなかったことも、今後のドル安余地の拡大を示しています。

投機筋のポジションはすでにドルショート(売りポジション)に傾いており、これ以上の大幅なドル安円高が進む公算はけっして高くないものの、少なくとも週末にかけては、ドル円の下値拡大 (↓) が警戒されます。また一方では、ポンドやユーロといった欧州通貨の一段高展開も期待できそうです。

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ドル全面安で欧通貨強い、プロの注目する通貨ペアは?

FOMC無事通過でリスクオン続く

今週半ばFOMC(米中銀会合)は、現行の超低金利政策は据え置き、また量的緩和(米国債買い入れによる市場へのドル供給)も継続、との結果。

市場の一部が予想していた量的緩和の拡大にまでは踏み込まなかったことから、ドル売りが一時巻き戻されて103.91まで上昇したものの、その後のパウエル会見がハト派姿勢に終始していたため、結局103.40まで押し戻される展開となりました。

とはいえ市場に目立った混乱は見られず、パウエルFRB議長の采配で今年最後のFOMCを無事通過した印象。米株市場も、結局はダウやS&P500がともに上昇となり、リスクオンの継続が示されています。

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FOMC通過でリスクオン、プロのFX予想は?

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欧州通貨のボラティリティに警戒も

この年末のもう一つの大きな材料である英EU通商協議に関しては、16日ロンドン時間、EUフォンデアライエン欧州委員長が「ほとんどの問題点で前進」「合意へ向け道がひらけた」などと前向きな発言を行い、こちらを好感してポンド買いが先行する場面が見られています。

この際のポンド買い/ドル売りが波及し、16日夕刻のドル円は安値103.26まで下落。その後FOMC通過で値を戻したものの、いぜん欧州通貨の動向がドル円レートに影響する状況が続いています。

またもう一方の欧州通貨であるユーロも、欧・11月PMIが市場予想を上回ったことで欧景気回復が意識され、上昇しています。

今週中に英EU通商協議が合意に至る可能性もあり、その場合はポンドやユーロの急騰とともにドル円の動きにも影響が出そうです。

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欧州通貨強い、プロのFX予想は?

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ドル円予想トピックス サマリー

【円安材料】
・米選挙人投票でバイデン勝利確認 (↑)
・欧米で新型コロナワクチンの接種広がる (↑)
・次期米財務長官にイエレン前FRB議長指名で安心感 (↑)

【円高材料】
・米超低金利長期化見通しでのドル安観測 (↓)
・主要6通貨に対しドル全面安 (↓)
・米がスイスなどを為替操作国認定、ボラ警戒 (↓)
・香港情勢めぐり米中対立激化懸念 (↓)
・ユーロドル1.20台定着ならドル安波及も (↓)

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