アメリカ高配当株のAT&Tの株価が下落している。配当貴族銘柄の中でも特に高配当率を誇るAT&Tの8日の終値は、33.44ドルと、この1ヶ月で13%あまり下落している。7−9月の決算が思わしくなかったことに加え、ここにきてタイム・ワーナーの買収も難航しているようだ。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、米司法省がCNN売却をタイム・ワーナー買収承認の条件としいると報じた。関係者の話によると、CNNに加えて、衛星テレビ大手ディレクTV売却も要請しているとのことだ。トランプ氏がフェイクニュースと批判したCNNを所有するAT&Tとトランプ政権との関係は必ずしも良好ではなく、トランプ大統領の意向が影響しているとの憶測も読んでいるようだ。mi
株価の下落に伴って、AT&Tの配当利回りは、5.96%にまで上昇している。タイム・ワーナーの買収は、他のキャリアとの差別化をするためのAT&Tの長期戦略に深く関わることから、今後の成り行きには注意が必要だ。