米ハリケーン「イルマ」の影響/被害額、ドル円・株価・原油などまとめ

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8月下旬に米テキサスに上陸した大型ハリケーン「ハービー」に続き、9月第二週には、ハリケーン「イルマ」が米南東部へ上陸し、たいへん大きな爪痕を残しました。

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現地では今でも復旧作業が続いていますが、その経済的損失はどのようなものになったのでしょうか?そして、ドル円為替や株価、原油価格にはどのような影響を及ぼすのでしょうか?

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イルマ発生から13日現在までの動向・概況まとめ

ハリケーン「イルマ」は、9月1日頃に勢力を強め、9月5日-6日頃には最大勢力となってキューバなどカリブ海諸島を直撃、さらに9月9日-10日にかけて米南東部のフロリダ州に上陸しました。

イルマはそのままフロリダ州あたりを北上しましたが、12日頃には勢力がだいぶ弱まり、ハリケーンから熱帯低気圧となりました。

こうした流れをおおまかに視覚化したのが、次の図です。

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イルマが直撃したカリブ海諸島や米南東部では、大雨や強風の大きな被害がのこり、多数の犠牲者を出しました。

フロリダでは電力の復旧に数週間もかかる見込みがあり、住民の日常生活はおろか、観光や農業といった主力産業でも大きなダメージが懸念されています。

ただ、進路が予想とは異なるものとなったために、イルマによる被害は、当初の想定を下回ると考えられています。経済的な損失でいえば、当初想定の半分以下と考えられ、これにより、投資家心理は以前よりも回復を見せています。

市場の動き – ドル円為替や株価への影響

経済的損失の規模が抑制されたことにより、市場ではリスクオフムードからリスクオンムードへの推移が見られていました。

13日、ドル円は上げ幅を拡大し、110円周辺まで上げました。とはいえイルマの影響は評価中であり、出来高は少なめとなっています。

NY株は、買い戻しの動きが広がりました。北朝鮮リスクが一時薄まったことなども踏まえたこの米株高は、日経平均株価へも波及しました。

また、イルマが上陸した9月以降のWTI原油先物は、9月8日の47.56を下値とし、懸念されていたほどの下落は落とさずに済みました。これは、前回のハービー襲来を前にした8月中旬の下値46.94よりも上回る値となっています。

イルマ襲来時期の原油価格下値は、OPEC月報における8月生産高減少報告を受け、2018年の世界石油需要見通しが引き上げられ、旺盛な買いを呼んだことも影響しています。

このように、本日までのところ、イルマによるドル円や株価、原油先物といった相場への悪影響は、最悪の想定よりもずっと小さいと言えます。

想定される被害額と短期内での経済的影響

イルマ上陸前は、米経済あるいはフロリダ州経済への影響は、1250億ドル(約13兆7500億円)にも及ぶと見られていました。これにかかり、保険会社や再保険会社では、この被害額の50-60%を補償することになり、各社であらたな資金調達が必要になる可能性も指摘されていました。

しかし、11日ころ、イルマ、およびハービーは「(保険各社の)資本面に影響する経済イベントとはならず、業績面での影響にとどまるものとなるだろう」と、S&Pグローバルレーティング社が声明を出しました。

これを受け、11日の株式市場では、保険株が買い戻される動きが見られ上昇しました。

最終的な補償規模は、当初想定の1000億ドル超から、11日には400億ドル前後に留まるとの見方が強まり、想定の半分を大きく下回る額に収まるのではないかと見られています。

ただ、経済的被害では想定より小さく済んだとは言えても、被害が極めて大きいことには変わりがありません。イルマ襲来の地域では700万世帯近くで停電が起き、数百万人が一時的な退避を行いました。

アルマの影響で、国際的にガソリンの需要高を見込んだ価格上昇が起こりました。
また、米南部で2000以上の店舗を展開するマクドナルドの株が落ちるといった影響もありました。こうした地区では洪水被害や電力遮断が起こっており、復旧見通しも立っていないことから、客足が減る可能性は大きくなります。

周辺の米経済状況と中長期的な影響予測

このように、すでに看過できない被害状況でありながらも、ハリケーンが実体経済への影響を顕在化させるのは、ある意味これからと言えます。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、このたび相次いだハリケーンの影響により、次回の利上げ時期に一時的な影響を及ぼす可能性について示唆しています。

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また米労働省は、12日に雇用動態調査(JOLTS)を発表し、そのなかで求人数(非農業部門)の5万件増(7月時点計617万件)と伝えました。しかし、ハービー及びイルマの影響が顕在化してくることで、今後数カ月には、雇用統計にも悪影響が出るのではないかと考えられています。

なお、ハービーとイルマが落ち着いたといっても、向こう二週間は、新たなハリケーン「ホセ」襲来の可能性もある、と伝えられています。かりにホセが上陸せずに済んだとしても、大西洋状で熱帯低気圧が活発に発生するパターンは続くと考えられています。

いずれにせよ、短期的には、米ドル・株価、ないWTI原油価格といった相場への影響は限られていると考えられます。中長期的な影響は、今後さらに情報があきらかになってから、より精細な予測ができるようになるでしょう。

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