[UPDATE] 2017年6月27日、歴代記録更新に伴い、記事を更新しました。
将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14歳)が、6月21日に公式戦28連勝を記録、歴代連勝記録1位タイを達成したことが報道されています。
→2017年6月26日21:34、藤井四段が29連勝、歴代記録を30年ぶりに更新しました。
将棋界ではこのところ注目を集めるニュースが相次いでいますが、こうした状況から好感される銘柄はないのでしょうか?
日経225採用銘柄のうち、関連株の動向を調査しました。
このページの目次
藤井聡太四段の道程と棋界ニュース
藤井四段は、2002年7月19日生まれ、14歳のプロ棋士です。
プロ入り後の戦歴を大まかにまとめると、次のようになります。
[UPDATE]6月27日更新、29連勝の戦績を追加(赤字部分)
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史上最年少の14歳2ヶ月でプロ入り
昨年2016年10月、藤井四段は史上最年少となる14歳2ヶ月でプロ入りを果たしました。
これは、当時現役プロ棋士最高齢の加藤一二三・九段(当時77歳)が保持していた14歳7ヶ月でのプロ入り最年少記録を、62年ぶりに塗り替えることになりました。
前記録保持者を下し、さらに連勝記録一位→ついに記録更新へ
藤井四段の公式戦連勝記録の一回目は、前記録保持者であった加藤一二三・九段との対戦でした。
2016年12月に加藤九段を下し連勝一回目を上げた藤井四段は、その後さらに勝ちを積み上げ、今月2017年6月2日には棋王戦予選で20連勝、さらに順調に勝ち続け、6月21日の史上最多記録28連勝をマークするに至りました。
[UPDATE]その後2017年6月26日午後21時34分、竜王戦決勝トーナメント1回戦に勝利で29連勝をマーク、ついに公式戦連勝記録を30年ぶりに塗り替える偉業を達成しました。羽生三冠も下し高まる注目、加藤一二三・九段は引退へ
またこの間、藤井四段は、非公式戦とはいえ羽生善治・三冠(王位、王座、棋聖)も下しており、注目はどんどん加熱していきました。
藤井四段の活躍が広く知られる一方で、6月20日には、「大先輩」である加藤一二三・九段の引退が報じられました。史上最年長となる77歳のプロ棋士であった加藤九段の引退も多くの人の心を動かし、将棋界にはさらに、これまで棋界と接点のなかった層からも視線が注がれる状況となっています。
棋界ニュースで勝機?注目銘柄を探る
藤井四段の活躍にこのまま注目が集まれば、1996年に羽生善治・三冠が全タイトルを独占し社会現象となったときのような「藤井フィーバー」が起こる可能性もあります。
そうした際に注目を集めそうな関連銘柄として、日経225採用銘柄の中からピックアップし、これまでの動向を調べてみました。調査したのは次の2銘柄です。
- 大和証券ブループ(公式戦協賛)
- コナミホールディングス(ゲームセンター向けのオンライン将棋ゲーム運営)
大和証券グループ
大和証券グループ(大和証券G)は、日本将棋連盟の公式戦(名人戦・順位戦)の協賛を行っており、また過去にはネット将棋選の主催も行うなど、棋界とゆかりの深い銘柄です。
大和証券Gの株価を藤井四段の連勝ニュースと並べて見ると、次のようになりました。
※6月27日更新、29連勝までのチャートを追加
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こちらは、今のところ株価と棋界ニュースとの関連はあまりなさそうです。
将棋が話題→大和証券G協賛の公式戦がより多くの人の目に触れる→大和証券Gの名前や広告がより多くの人の目に触れる→大和証券Gの事業が上向く というシナリオも考えられますが、今のところは筋として薄いようです。
コナミホールディングス
コナミホールディングス(コナミHD)は、羽生三冠を広告塔にしたオンライン将棋ゲームを運営しています。こちらの株価推移と藤井四段の連勝ニュースをプロットしてみると、次のようになります。
※6月27日更新、29連勝までのチャートを追加
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