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【報道と株価】ヒアリ高値のフマキラー、株価と報道の相関表を見ると…

殺虫剤で知られるフマキラーが株価を上げており、ついに1987年のよる最高値(1219円)を更新、7月7日終値は1239円を記録しました。

その背景には、本年に入り発見が相次いだヒアリの報道があります。
報道と株価の相関を、表にまとめて見てみましょう。

ヒアリ報道とフマキラー株

強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」が関西港湾地域で発見されてから、フマキラー株価の買いが続いています。

本年に入ってからのヒアリ発見報道までは、最高値は1987年の1219円でした。しかし、5月の最初のヒアリ報道を経て6月27日の二度目発見時には報道加熱、同時に株価も徐々に上昇を続けます。

そして以後、何度かの報道ののち、ついに7月7日、フマキラー株は1239円をつけ、最高値を更新します。実に +140 (+12.73%)の大躍進と言えます。

報道と株価 相関表

この、ヒアリ報道(発見日時)とフマキラー株価の推移をおおまかにまとめた表がこちらです。

こちらを見ると、6月27日のヒアリの二度目の発見に900円を超え、それから一貫して高値傾向がつづき、7月初頭に一気に上げた様子がわかります。

これは、報道加熱と、SNSなど世の中でのヒアリ情報流通が増えたのに加え、気温の高まりから夏期が意識されたのも相まっての高騰とも考えられます。

落ち着きも1200円台で推移

その後株価は落ち着きを見せ、本日7月11日の終値は1202円、 -27 (-2.20%)で引けました。とはいえこれでも、旧 最高値に迫る高値です。

報道やSNSでは、ヒアリに関する情報が少しずつ出回るようになってきています。数日前からは在来の別種アリがヒアリの侵入を防ぐといったうわさが流れていましたが、本日7月11日は、それを否定するような専門家の意見も出回りました。

段々とヒアリ報道に慣れていき株価高騰が落ち着いていく一方で、ヒアリの情報がはっきりしていくにつれ、フマキラー株価の下げも押しとどめられ鈍化する様子が見られます。

殺虫剤関連銘柄はこれから蚊の時期の夏の盛りとなり、ヒアリ報道との相乗効果で高値を維持する可能性もあります。

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