買いトレンド入りか FOMCで22年利上げ言及 :ドル円FX予想

23日のドル円は109.80付近で強含みの推移。昨夜のFOMCで、テーパリング早期化へ具体的な発言が出て円売り・ドル買いが強まり、ドル円は上昇しています。
パウエルFRB議長は22年の利上げ見通しにも言及しており、今後のドル円は穏やかなドル買いトレンドとなりそう。

なお前回配信のFX有料レポートでは、FOMCでテーパリングに前向きな発言が出るとの観測による円安予想 (↑) を掲載しており、こちらが的中しました。

→ 有料版レポート:プロが予想するドル円節目レートは?

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買いトレンド入りか FOMCで22年利上げ言及

市場の高い注目を集めた昨夜NY時間(日本時間未明)のFOMCでは、近いうちのテーパリング(量的緩和の縮小)を初めて公式に言及、さらに、従来予想では23年だったゼロ金利政策の解除を2022年に行う見通しが示され、円売り・ドル買いが強まりました。

ドル円はFOMC後に高値109.90をつけたのち、米長期金利の穏やかな動きを背景に上昇一服。とはいえ、パウエルFRB議長がテーパリングへ初めて具体的な言及を行ったことや、利上げ見通しの前倒しにより、ドル買い余地は大きく拡大。また一方では市場の反応にも不安定さがなく、昨夜のFOMCは市場の安心感を醸成する結果となった印象。

パウエル氏は早期テーパリングについて「米雇用統計がそれほど良くなくても開始」と前向きな姿勢を強調しており、当面は安心感からの穏やかなドル買いトレンドとなりそう。今夜米時間には新規失業保険件数の発表が控えており、こちらを受けてドル円は110円トライの可能性が強まっています。

→FOMCで22年利上げに言及!プロのドル円FX予想は?

ユーロドル下落 FOMCで米欧金利見通し格差拡大

23日のユーロドルは1.1690近辺まで下落。昨晩のFOMCで22年の利上げ見通しやテーパリング早期化への具体的な発言があったことでドル買いが強まり、ドル買い・ユーロ売りの流れ。

ECB(欧州中銀)が緩和長期化姿勢を崩しておらず、欧州金利の先高感が強まっていない一方、FRB(米中銀)が明確なタカ派姿勢を示したことで、両者の金利見通し格差は鮮明となっており、ユーロはドルに対して売られやすい地合いが続く見込み。

心理的節目であった1.1700を明確に下抜けたことで、ユーロドルの下値余地は拡大。当面は8月20日安値の1.1660付近が次の下値メドとして意識されそう。

→FRBのタカ派姿勢受けユーロ安加速!プロの注目するFX通貨予想は?

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ドル円予想トピックス サマリー

【ドル高/円安材料】
・FRBが早期テーパリングと22年利上げへ具体的言及 (↑)
・パウエル氏が「雇用さえずとも緩和縮小」とし買い安心感 (↑)
・米長期金利の高値圏推移 (↑)

【ドル安/円高材料】
・米雇用の回復ペース鈍化による買い一巡感 (↑)
・中國恒大集団の債務問題を契機とした買い一服観測 (↓)
・新型コロナ感染再拡大によるリスク回避の円買い (↓)

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