GAFAの一つフェイスブック(FB)の2019年1月~3月期の決算発表が行われます。
決算の発表日時と日本時間、日経平均やNYダウなどの株価への影響を考察します。
このページの目次
フェイスブック(FB)の決算発表の日時と日本時間
フェイスブック(FB)の2019年第1四半期(1月~3月期)の決算発表時間は、IRのお知らせページに書いてあります。
日本時間:4月25日午前6時から
日本時間は、4月25日(木)の早朝になります。
現地時間は、フェイスブック本社のカリフォルニア州メンローパークの時間ですので、太平洋時間となっており、現在は、サマータイムですので時差16時間で日本のほうが進んでいます。
ニューヨークとも3時間時差があり、ニューヨークでは、午後5時から発表となりますので、NY株式市場が閉まってからの発表です。
4月24日のNYダウには反映されませんが、4月25日の日経平均には影響を与えると思われます。
フェイスブック(FB)のHPからWebcastで決算発表の様子が確認できるようです。
・Facebook Q1 2019 Earnings Call
フェイスブックの過去の決算発表では、株価が大きく動いていて、2018年第2四半期の決算発表では大きく下落、2018年第4四半期の決算発表では大きく上昇となっています。
詳しく見ていきましょう。
フェイスブックの過去の決算発表と2019年第1四半期決算の市場予想
フェイスブックの過去の決算発表では、2018年の第2四半期と第4四半期の決算発表で大きく株価が動いています。
2018年第2四半期決算では、史上最高値から約20%下落しました。
逆に2018年第4四半期決算後は、12%上昇しています。
○フェイスブック(FB)の株価チャート 過去1年
現地時間の2018年7月25日に2018年第2四半期の決算発表が行われました。。
引け後の発表だったためにフェイスブックの株価は、翌日の26日に約20%の大幅下落しました。
このとき、1日にして時価総額約1200億ドルを失い、1企業が1日で失った時価総額としては、アメリカで史上最大となりニュースとなっています。
その後も株価は戻らず、2018年中は、下落傾向となり、218.62ドルから123.02ドルまで約56%の大暴落となっています。
原因は、決算発表の席でデビッド・ウェーナーCFOが、売上高の伸びがこれからも鈍化していくということと営業利益率が30%台半ばに落ちるということを語り、ネガティブサプライズとなり、株価が暴落することとなりました。
第2四半期の決算内容で売上やユーザーの伸びが鈍化していて、フェイクニュース対策などで人件費が増大して、今後の売上の鈍化と営業利益率の低下につながったと思われます。
第4四半期の決算では、売上とEPSがアナリスト予想を超えたことで株価が上昇しました。
現地時間の2019年1月30日に発表され、ニューヨーク時間で午後5時だったため時間外取引で大きく上昇し、次の日の株価が12%上昇しています。
第3四半期の決算のときにザッカーバーグCOOが、人件費の増大は予定より少なくなりそうだとのコメントを出していたこともあり、第4四半期で売上高とEPS(1株あたりの利益)がアナリスト予想を超えたことが好感されて、株価が反転し、上昇しました。
フェイスブックの決算で重要な部分は、
1.売上高成長率
2.営業利益率
3.ユーザーの伸び
となっており、第4四半期では、月間アクティブユーザー数(MAU)が23億2000万人(前年比9%増)と増加していたことも株価の上昇に寄与しています。
フェイスブックは、第4四半期決算発表の後に2019年第1四半期決算の予想をインタビューで話していますが、ロイターの記事によると売上高は、前期から鈍化して、その売上高の鈍化は1年を通して続くと言っています。
さらに総経費は、前年より40%~50%増える見通しを伝えていました。
参照:ロイター フェイスブック、第4四半期は予想上回る 株価引け後一時12%高
https://jp.reuters.com/article/facebook-results-30-idJPKCN1PO31G
フェイスブックの2019年第1四半期のアナリスト予想を確認して、日経平均などの株価にどのような影響があるか考察します。
参照:フェイスブック IR
https://investor.fb.com/home/default.aspx
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ファイスブック(FB)2019年第1四半期決算の予想と日経平均とNYダウへの影響
フェイスブックの2019年第1四半期のアナリスト予想は、
売上高:150億ドル
EPS:1.63ドル
となっております。
前年同期のEPSが、1.69ドルとなっていますので、減少となりそうです。
これに加えて、月間アクティブユーザー数(MAU)が伸びているか、北米や欧州のユーザー数が減少していないかなどをチェックする必要がありそうです。
インスタグラムの好調などで、売上高は、アナリスト予想を超えてくると予想しています。
EPSに関しては、経費の増大でアナリスト予想付近に落ち着くのではと予想しています。
大きなサプライズがなく、順調な決算との印象になると思われますので、株価へのインパクトは薄いと思われます。
180ドル近辺での横ばい推移となると予想します。
NYダウへの影響は、ほぼなく、日経平均へも影響は少ないと思われます。
翌週のアップルの決算を控えて様子見になりそうです。