ソフトバンク株式会社(9434)の2019年3月期決算日程 配当・業績はどうなるのか予想します!

ソフトバンク株式会社が上場後のはじめての本決算を発表します。
日程と配当・業績の予想を考察します。

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ソフトバンク株式会社(9434)の2019年3月期決算日程

ソフトバンク株式会社(9434)が、2019年3月期の通期の決算を発表します。高配当株として注目を集めています。
決算発表日の日程は以下のとおりです。

○ソフトバンク株式会社 2019年3月期決算発表日

2019年5月9日(木)15:00

GWの明けの9日木曜日の大引け後に決算発表があります。

第3四半期の決算発表が2月5日の大引け後だったので、今回も決算発表日の大引け後に発表があると思われます。

今回が上場後、はじめての本決算となります。来季に向けての計画も出てきますので重要な決算発表になっています。

5Gの電波の割当が先日10日に行われました。

スマートフォンで利用しやすい3.7GHz帯及び4.5GHz帯は、NTTドコモとKDDIが2枠、ソフトバンク株式会社と楽天モバイルが1枠となっており、ソフトバンク株式会社に若干不利な状況となっております。

参照:総務省 第5世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000378.html

4月からNTTドコモが総務省の要請で携帯料金の引き下げも行うことになっておりますので、その影響も含めて、決算発表の業績がどのようになるか予想してみましょう。

ソフトバンク株式会社(9434)株価・配当

ソフトバンク株式会社(9434)の2019年3月期決算の内容予想

ソフトバンク株式会社の2019年3月期の決算を予想してみます。
まずは、前回の決算をおさらいしましょう。

2019年3月期第3四半期決算

第3四半期(累計)前期比
売上高2兆7766億6000万+4.9%
営業利益6349億4600万円+18.5%
純利益3958億9500万円+18.7%
EPS82.27円+1.2%

参照:ソフトバンク株式会社 第3四半期 決算短信
https://cdn.softbank.jp/corp/set/data/ir/documents/financial_reports/fy2018/pdf/fy2018q3_financial_report.pdf

過去最高益、最高売上となっています。
EPSも微増ですが、増えていますので、好決算となっています。

2018年4月から12月までの決算ですので、12月のファーウェイ問題や大規模障害などの解約の影響も入っていますが、増収増益なのは好決算と思われます。

ソフトバンク株式会社、Y!mobile、LINEモバイルをあわせたスマートフォンの累計契約数は、同期比で10%増となっています。
Y!mobileは、格安SIMでシェアNO.1のようです。

参照:ソフトバンク株式会社 第3四半期決算説明資料 22ページ、27ページ
https://cdn.softbank.jp/corp/set/data/ir/documents/presentations/fy2018/results/pdf/fy2018q3_presentation_material.pdf

事件が起こった12月を含む決算で好結果となっております。
この規模で利益が二桁増なのは立派な決算だと思われます。

新規事業への投資についても順調のようでQRコード決済の「PayPay」、コワーキングスペースの「WeWork Japan」、配車サービスの「DiDiモビリティジャパン」などに出資して事業が進んでいるようです。
PayPayは、100億円キャンペーンなどによる販管費などで赤字ですが、数年以内に黒字化すると宮内社長が話していました。

上記の第3四半期の結果を鑑みて、2019年3月期通期の決算結果を予想します。

ソフトバンク株式会社(9434)決算

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ソフトバンク株式会社の2019年3月期通期決算の予想

2019年3月期の売上と利益の目標は、

売上高 :3兆7000億円(+3.3%)
営業利益:7000億円(+9.7%)
純利益 :4200億円(+4.8%)
EPS  :87.73円

となっており、第3四半期決算での宮内社長の話では、営業利益が7100億円に達することも行けるのではないかと強気の発言でした。

上記の目標に対しての第3四半期までの進捗率は、

売上高 :75.04%
営業利益:90.69%
純利益 :94.26%
EPS  :93.78%

となっており、売上高がちょうど75%でギリギリに対して、各種利益は90%を越しています。
前年比は、第3四半期までで営業利益、純利益とも約19%に対して、計画では、それぞれ9.7%と
このまま行けば、利益は、目標を超えることは確実と思われます。

第4四半期は、3月の年度末を含むため売上が大きくなる傾向にあり、売上高も進捗率75%なら、実質プラスになっていることになります。
第3四半期までは、売上高+4.9%で、目標の+3.3%を上回るペースですので、計画達成に十分だと思われます。

12月の事件での解約に対しての売上減が、1月から影響が出ますので、どこまで他のものでカバーできるかだと思われます。

2019年3月期の決算予想は、増収増益と予想します。

○2019年3月期 決算予想

売上高 :3兆7500億円(+500億円)
営業利益:7200億円(+200億円)
純利益 :4400億円(+200億円)
EPS  :89円(+1.23円)

売上高で500億、営業利益200億、純利益200億、EPS1.23円を会社予想より上積みできると予想します。

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ソフトバンクの株価・配当はどうなるのか?

2019年3月期の決算は、好決算と予想しました。
では、それを受けてソフトバンク株式会社(9434)の株価と配当はどうなるか予想してみましょう。

○ソフトバンク株式会社の株価推移
ソフトバンク株式会社の株価推移

ソフトバンク株式会社の上場からの株価チャートです。
ソフトバンク株式会社は、12月19日上場の次の日に上場来安値の1176円をつけています。
その後は、一度1400円台に上昇したあと、下落気味で現在は、1200円台で推移しています。

最安値の1176円という株価は、配当利回りが6.38%になる水準の株価ですので、配当利回りから見ると売られ過ぎの水準です。
これ以降、1200円を切ったことがなく、配当利回り6%前後の株価1250円が下値メドとなっています。

2019年に入ってから株価は緩やかな下落傾向となっており、4月に入ってからは、1200円台で低迷しています。

業績は、良い見通しですが、株価が低迷している理由は、減収になるという思惑からです。

原因は、NTTドコモの料金引き下げです。
総務省からの要請でNTTドコモが4月から2割~4割、携帯代金を引き下げる意向を示しています。
これによりNTTドコモは顧客還元が4000億円になるとして、2019年度から2022年度まで減収を見込んでいます。

この発表後に携帯大手3社の株価は下落しています。
値下げにより減収になると予想され、株価を下げました。

NTTドコモの値下げが近づいていた3月から、NTTドコモ、KDDIの株価が下落傾向となり、すこそくれて3月中旬からソフトバンク株式会社が下落しているという流れになっています。

国内の携帯料金の収益が落ちるので、当然利益も落ち、業績が悪化するのではという予想から株価が下落しています。

では、今後のソフトバンク株式会社の株価は下落傾向になっていくのでしょうか?

リーマンショックや世界的な株安がないと仮定するとソフトバンク株式会社の株価は、下げ渋りすると思われます。

理由としては、配当利回り6%の壁があります。

配当利回りが6%を超えると配当狙いの買いが入り、株価が上昇するのです。
一時的に下落することはあると思われますが、今の配当額で配当利回り7%は、1070円ですので、業績が悪くなければ、底まで配当利回りが高まることは考えづらく、下値は1100円台後半で配当利回り6.3%程度が底になりそうです。

ソフトバンク株式会社の株価が、下げ渋りとなるためには、業績の安定と配当が出続けることが重要です。

では、業績は、悪くならないのでしょうか?

ソフトバンク株式会社の場合、低料金の対応として、サブブランドのY!mobileがあり、NTTドコモの値下げによって受けるダメージはそれほど高くないと思われます。
NTTドコモの値下げのダメージが一番高いのは、NVMOの各社だと思われ、料金が高いNTTドコモからの流入が少なくなり、売上が減少する可能性が高いと思われます。

さらにソフトバンク株式会社は、個人の携帯の売上比率が約50%程度で、今後は新規事業が育ってくると割合が落ちていくと推察されますので、料金値下げの影響が小さくなってきます。

2020年3月期の第1四半期、第2四半期には影響が出ても第3四半期頃には影響が小さくなってくるので、年間で見ると心配されているほど業績は悪化しないと予想します。

次は配当は、このまま出続けるのでしょうか?

第3四半期決算で宮内社長が「配当性向85%程度を目安に配当を出す」と言っています。

利益が同程度なら、配当額が下がることはないということです。

さらにソフトバンク株式会社の大株主は、実は親会社のソフトバンクGで約63%もの株式を保有しています。(2018年12月現在)
決算短信によると普通株式数は、47億8714万5170株なので、それの63%持っているとそうう配当額は、年間で2261億9260万9282円となります。
ソフトバンクGは、これを年間約4000億円あると言われる有利子負債の利払いに当てています。

ソフトバンクG自体は、現在、ほぼ投資会社となっており、キャッシュが入ってくるような事業は殆ど無い状態ですので、ソフトバンク株式会社の配当は、重要なキャッシュと言えるでしょう。

よって、ソフトバンクGの有利子負債が無くならない限り、ソフトバンク株式会社は配当を出し続けなければならず、少なくとも数年単位では、今の配当額を維持する可能性が高いと言えます。

上記の理由から、業績と配当が安定している可能性が高く株価も下値が固く推移する可能性が高いと思われます。
株価上昇期待は、5G通信の2020年開始にも出てくると思われます。米国で5Gが始まっていますので、今後、スマートフォンの機種やサービスなどが発表されて期待上昇して、株価にも好影響を与えると思われます。
株価下落局面でも国内事業のディフェンシブ株として物色されると思われ、今後は大きく上昇することは難しいですが、安定的な価格で推移していくと予想します。

ソフトバンク株式会社(9434)明日の株価予想

参照:2019年3月期 第3四半期 決算発表
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2019/20190205_01/

決算発表の動画、プレザンテーション資料、決算短信があります。

ソフトバンク株式会社(9434)株価・配当
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ソフトバンク株式会社(9434)明日の株価予想

 

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