好調なインバウンド需要と訪日客数
インバウンドの需要が予想を上回り、訪日外国人数の増加、消費の増加とともに、インバウンド関連の銘柄も値を戻してきています。
2017年8月の訪日外国人数は、前年同月比+20.9%増と、過去最高を記録。
8月までの累計数も、+17.8%の増加となっており、訪日外国人数は順調な伸びを見せています。
円高が続くと訪日客数の鈍化も懸念されますが、120円をつけた2016年を例にとると、LCCの就航やクルーズ船の寄港数増加などを背景に客数は減らずに伸び続けました。
よって2017年においても、訪日客数は予想通りの伸びが見込まれます。
また、安倍政権が東京五輪のある2020年訪日客の目標数を「4000万人」としていることから、今後も訪日客を呼び込むための積極的な政策が執られると予想できます。
・訪日外国人数の年間比較と予測値
*2017年以降は予測値となります。
インバウンド客の消費動向
訪日客の増加とともに、インバウンド消費も高まっており、百貨店の3月-8月期(2017年)の決算では、訪日客向けの売上高が前年比+50%の増加。特に、免税店の売り上げが好調に推移しました。
2017年のインバウンド消費額は、4.4兆円との予測値が出ており、2016年の3.7兆円と比較すると+19%の増加となります。
観光庁「訪日外国人消費動向調査」より
以前よく耳にした中国人の「爆買い」は2015年をピークになりをひそめ、爆買い消費型から体験型へと消費行動が移り変わってきました。その中で、爆買いの恩恵を受け上昇していたインバウンド関連銘柄も、いったんは調整に入っていました。
しかし、2017年に入りインバウンド銘柄が、復調の兆しを見せています。
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まだ間に合う、インバウンド関連銘柄
インバウンド関連と呼ばれている東証一部の銘柄は60以上ありますが、ここでは今現在PER(株価収益率)の低い銘柄をピックアップして、株価に対して割安の銘柄をご紹介します。
一般的に標準と言われるPER16倍未満の銘柄を抜き出し、2016年年末の株価と現在の株価を比較しました。
*PERについて:PER=時価総額÷純利益
PERは低ければ低いほど、会社が稼ぐ「利益」に対して「株価が割安」と言われています。
上記のインバウンド関連銘柄、19銘柄中15銘柄の株価が上昇していることから、業績が復調してきていることが分かります。特に、家電関連・小売業の復調が顕著です。
日経平均が好調ということもありますが、株価が+90%上昇している銘柄もあり、インバウンド関連銘柄の上昇の勢いが感じられますね。
インバウンド消費動向とともに、今後も伸びていくであろう、関連銘柄の業績は要チェックです。
<インバウンド関連銘柄一覧>
【東証一部】
2222 寿スピリッツ
2418 ツカダGHD
2440 ぐるなび
2659 サンエー
2670 ABCマート
2729 JALUX
2730 エディオン
2930 北の達人
3048 ビックカメラ
3086 Jフロント
3088 マツキヨHD
3098 ココカラF
3099 三越伊勢丹
3328 BEENOS
3391 ツルハHD
4661 OLC
4755 楽天
4911 資生堂
4922 コーセー
4924 シーズHD
6097 日本ビューホ
6191 エボラブルA
6952 カシオ
7419 ノジマ
7513 コジマ
7532 ドンキHD
7762 シチズン
8013 ナイガイ
8050 セイコーHD
8136 サンリオ
8173 上新電
8233 高島屋
8237 松屋
8242 H2Oリテイ
8244 近鉄百
8251 パルコ
8260 井筒屋
8282 ケーズHD
8410 セブン銀
8423 アクリティブ
8591 オリックス
9001 東武
9003 相鉄HD
9008 京王
9009 京成
9010 富士急
9020 JR東日本
9021 JR西日本
9022 JR東海
9041 近鉄GHD
9142 JR九州
9201 JAL
9202 ANAHD
9416 ビジョン
9419 ワイヤレスG
9424 日本通信
9475 昭文社
9603 HIS
9616 共立メンテ
9704 アゴーラHG
9706 日本空港ビル
9722 藤田観
9831 ヤマダ電
9989 サンドラッグ