英国EU離脱の影響 アメリカとイギリスと日本の株価比較(NYダウとFTSE100と日経平均)

英国EU離脱の影響 アメリカとイギリスと日本の株価比較(NYダウとFTSE100と日経平均)

英国のEU離脱騒動から今日でちょうど2週間たちました。
まだ世界経済に不透明感が出ていて、イタリアの銀行問題などに波及しております。
実際に英国のEU離脱後の株価は、アメリカ・イギリス・日本でどのようになっているでしょうか?

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NYダウとFTSE100と日経平均の比較

実際の日経平均とFTSE100とNYダウのEU離脱が決まる前の日の6月23日から昨日までの株価です。

日付日経平均FTSE100NYダウ
2016/6/2316238.356338.118011.07
2016/6/2414952.026138.717400.75
2016/6/2715309.215982.217140.24
2016/6/2815323.146140.417409.72
2016/6/2915566.836360.117694.68
2016/6/3015575.926504.317929.99
2016/7/115682.486577.817949.37
2016/7/415775.86522.3休日
2016/7/515669.336545.417840.62
2016/7/615378.996463.617918.62
2016/7/715276.246533.817895.88

黄色いセルが、一番高値の日で、赤いセルが、一番安値の日です。

こうして見ると日経平均だけ、23日とくらべてかなり下落しているのが見て取れます。
当のイギリスのFTSE100は、23日より上昇しています。

6月23日と昨日の7月7日の値をそれぞれ比べてみましょう。

○6月23日と7月7日の差額と割合

日経平均FTSE100NYダウ
前日差-962.11195.6999-115.189
割合-5.9%3.1%-0.6%

日経平均だけ圧倒的に下落しているのがわかります。

英国のEU離脱騒動後の株価は、日経平均が下落、FTSE100が上昇、NYダウがほぼ変わらずという結果です。

一番下がった日と騒動前の6月23日とどれくらい差があるか比べてみましょう。

○騒動前の6月23日と最安値との差

日経平均FTSE100NYダウ
差額-1286.33-355.9-870.83
割合-7.9%-5.6%-4.8%

ここでも日経平均がFTSE100とNYダウより下落しています。

なぜ日経平均だけ当事国のイギリスや世界経済の中心のアメリカより下落しているのでしょうか。

日経平均がFTSE100とNYダウより影響を受けているわけ

先ほどの比較で日経平均が当事国イギリスのFTSE100より、NYダウより影響を受けていて下落していることがわかりました。
なぜ、日経平均が一番影響を受けているのでしょうか?

理由のひとつには、円高になったということがあげられます。

日本、イギリス、アメリカのそれぞれの通貨の為替を見てみると日本は、ほぼすべての通貨に対して、円高になり、イギリスのポンドは、ほぼすべての通貨に対してポンド安になり、ドルは、円に対しては、ドル安、ポンド・ユーロに対しては、ドル高になるという動きになっています。

○各国の通貨に対して円・ポンド・ドルの動き

ポンドドルユーロその他
円高円高円高円高
ポンドポンド安 ―ポンド安ポンド安ポンド安
ドルドル安ドル高 ―ドル高変わりなし

基本的には、自国の通貨が高くなれば、株価は下落して、安くなれば、株価は上昇する傾向があります。

円は、安全資産として、世界経済に不安なことがあれば、買われる傾向がありますので、今回の英国EU離脱騒動時に円が買われて、全面的に円高になっています。
それによって、日経平均が下落していると思われます。

ポンドは、円とは逆に売られて、ポンド安になっていますので、FTSE100が上昇しているものと思われます。

ドルは、各通貨によって安くなったり高くなったりしているので、騒動前とほぼ変わらない値になっているのではないでしょうか。

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英国EU離脱騒動後の株価まとめ

今回は、2週間たったので、英国のEU離脱後の株価の推移を見てみました。

イギリスの株価が騒動前より上昇しているのは、気持ち的には解せないのですが、あれだけのインパクトを世界経済に与えておいて、当事国は、株価上がってるのか!と言いたい気持ちでいっぱいです。

NYダウもほとんど落ちていないので、にっ家平均の一人負け状態です。

今の日経平均は、外国人投資家が、悪い材料を探していて、何かあれば、日本の株を売って、儲けているような状態ではないでしょうか。
あまり健全な状態とはいないのかもしれません。

もっと日本人が投資をやって、外国人比率を下げるようになってほしいと思います。

 

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