S&P500のPER(株価収益率)がリーマンショック前の水準である25.58まで上昇しています。
米国株価指数 S&P500のPER(株価収益率)の推移
○S&P500のPER(株価収益率)
2017年1月のS&P500のPERの値が、リーマンショック前の2008年9月の25.38とほぼ同じの25.58となっています。
PER(株価収益率)は、株価が1株当たりの純利益の何倍になっているかを表す指標で、PERが低ければ割安な株、PERが高ければ割高な株となります。
S&P500のようなインデックス指数のPERは、過去の推移をみるとある一定の水準を超えると暴落する確率が高くなっています。
ITバブル崩壊の不況に入る時期は、2001年3月ごろと言われています。
その時のS&P500のPERが、2001年3月 25.54、リーマンショック前の2008年9月が25.38となっており、25を超えています。
S&P500のPERが25を超えたあたりから、過熱感が最高潮に達して、バブル崩壊になっています。
S&P500のPERが25を超えると暴落の危険があるということです。
もちろんPERが25を超えたからと言って必ず暴落するとは限りません。
1991年12月に26.12になっていますが、S%P500は暴落はしていません。
現在のS&P500が割高圏になってきていて、暴落の危険もありえるということがわかります。
リーマンショック前のS&P500のPER
直帰の大暴落のリーマンショック前のS&P500のPERはどうなっているか確認しましょう。
月 | PER |
---|---|
2007年10月 | 23.41 |
2007年11月 | 22.38 |
2007年12月 | 22.19 |
2008年1月 | 22.83 |
2008年2月 | 22.03 |
2008年3月 | 21.9 |
2008年4月 | 26.97 |
2008年5月 | 27.26 |
2008年6月 | 24.92 |
2008年7月 | 27.58 |
2008年8月 | 27.92 |
2008年9月 | 25.38 |
2007年10月から2008年9月までのS&P500のPERの推移です。
一番高いPERが2008年8月で27.92となっています。
PERが20を超えたあたりから過熱感が出てきて、暴落直前に25~27くらいになっているのがわかります。
S&P500のPERがリーマンショック前の水準に近付いているのがわかります。
トランプラリーで上昇したアメリカの株式市場ですが、S&P500のPERから見ると割高感が出ています。
今、株価に対して、楽観論が多く出ていますが、今後、順調に上昇していくとは素直には思えない数値です。
遠くないうちにアメリカの株価も暴落する可能性があると思われます。
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