コロナショックは第2のリーマン・ショックか?日経平均どこまで下がる?底値の値と時期を予想する

コロナショックは第2のリーマン・ショックか?日経平均どこまで下がる?底値の時期はいつか?

最近、投資関係のメディアではコロナショックとリーマンショックを比較するの記事や動画が大流行しています。

個人投資家は、今回のコロナショックで暴落がいつまで続き、株価がどこまで落ちるのかに意識が集中しているのでしょう。

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コロナショックへの評論家の意見は?

アナリストや評論家の記事をザッピングし、まとめると、新型コロナショックとリーマンショックは原因が本質的に違うが、株価の暴落はリーマンショック級だ
。しかし、コロナショックは比較的短期間で終息し、リーマンショックにはならないというのが大方の意見のようです。

しかし、この先、後述するSARSと同様に春の訪れと共に終息し、株価がV字回復するのか、それとも株価の暴落を発端に、金融危機や景気後退に突入してしまうのか、誰にもわかりません。

こういうときには、最悪のケースと最似のケースを知ることが重要です。なぜなら、暴落時に投資で儲けるには戦略的なキャッシュポジションが重要だからです。大底が来る前に投資資金が底をついてしまっては、せっかくの10年に1度のチャンスを指をくわえて見ていることになりかねません。

そこで、この記事では、最悪のケースと最似のケースに焦点をあてて、今後の株価の動きを分析してしようと思います。
最悪のケースとしては、多くのメディアでも引き合いに出されているリーマンショックについて、最似のケースとしては2002〜2003年に起きたSARSのケースを取り上げます。

【もしコロナショックが第2のリーマンショックだったら?】

まず、最悪のケースとしてリーマンショックとの比較です。まず、リーマンショック時の日経平均の動きをグラフで振り返ってみたいと思います。

まず、最初にリーマンショックの時に日経平均がどう動いたかをチャートで確かめましょう。

リーマンブラダーズの破綻を機に、暴落した日経平均は、大底の7054.98円に達するまで175日かかり、株価は42.2%も下落しました。リーマンショックの暴落では、2番底が大底でしたが、1番底(-41.4%)と2番底の下落率は殆ど変わらず、1番底までの経過日数は41日、2番底の経過日数は175日でした。

そして、大底を売ってからの回復には、1459日(4年)と気の遠くなるような時間を要しました。

リーマンショック時の日経平均の大底や回復期間の情報を元に、今後の日経平均の推移予想チャートを作ってみました。

もし、新型コロナショックが第2のリーマンショックだったら、まだ一番底も大底も付けていないことになります。一番底は、現時点から約2週間後の4月4日で、日経平均の下落率がリーマンショックと同等と仮定すると13,704.63円と衝撃的な値になります。

しかし、まだ大底にはならず、大底は8月14日の13,517.54円となります。
この場合、日経平均は、現在より更に20%近く下落することになります。

そして大底を打ってから、コロナショック直前日の日経平均まで回復するのは4年後の2024年2月19日です。

今回のコロナショックの株価暴落は、下落スピードではリーマン以上です。例えば、コロナショックとリーマンショック直後の3週間の株価下落率を比較すると、コロナ27.3%、リーマン16.9%とコロナが圧倒して急落しています。このスピード急落が今後、金融や経済にどのような悪影響を与えるのか、想像がつきません。

あまり想像したくはありませんが、今回の株価暴落が引き金になり世界的な金融危機、経済後退に陥れば可能性の無いシナリオではなくなってきたのかもしれません。

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【新型コロナショックは第2のSARSが本命】

上記でリーマンショックとの比較において、もし今回のコロナショックが第2のリーマンショックになったら、日経平均が今後どのように動くかを考察してみました。

しかし、今後の日経平均の動きを考察する上で最も重要な参考例は、やはり2002年のSARSのケースだと思われます。

SARSは新型コロナと比較すると、感染がアジアに限定されていたこと、株価に与える影響が穏やか且つ小さかったことなどに違いはありますが、発生から終息までの過程や時間軸はSARSの方がリーマンショックより共通点が多いはずです。

下のチャートがSARS発生時の日経平均の動きです。日経平均は、2月24日を起点とすると63日後の2003年4月28日に、起点比で11.2%下落して、7607.88円の大底をつけました。

その後、大底からわずか38日で、2003年6月5日に株価は回復しました。

大まかにSARSをリーマンショックと比較すると、SARSは大底下落率は1/4、大底までの期間が1/3、回復までの期間が1/40と日経平均の回復期間が、リーマンショックと比較して極端に短かったことがわかります。

SARSの場合、大まかには、日経平均が大底を打つまでに約2ヶ月で11.2%下落し、その後は約1ヶ月で株価を急速に回復させましたことになります。

上記のSARSの情報を元にして作ったのが下記の予想チャート「新型コロナが第2のSARSだったら?」です。

今回のコロナが第2のSARSとすると、大底日は、SARSと同じ63日後の4月28日前後になると予想されます。

その時点の日経の大底株価は16,441.5円と予想しました。これは、現在の日経平均の値に、SARS時の2003/3/18から2003/4/28までの日経平均の下落率を勘案して、算出した値です。

現在の日経平均株価より更に下落するのです。

大底から回復までの日数ですが、これはさすがにSARSの63日よりは、かなり長いのではないかと予想しています。

過去の暴落の事例では、下落率が20%を超えると、その回復に6ヶ月〜4年という長い時間を要しています。

新コロナショックでは、1月の高値からの下落率が既に31.27%下落しており、2000年以降の過去の暴落と比較してもリーマン・ショック、ITバブル崩壊に次ぐ下落規模なのです。

しかし、それでもリーマンショックのように回復に4年かかることは無いと予想します

回復期間は、2015年のチャイナ・ショック、2018年のVIXショックが6ヶ月程度なので、それよりは長くかかるのではないかと思います。

コロナショックが元で本格的な金融危機や景気後退に突入しないことが前提ですが、コロナの終息宣言をまたずに株価は回復し、終息宣言後は急速に日経平均は上昇し、6~12ヶ月で株価が戻るのではないかと予想しています。

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【今後の日経平均の動き】

以上、リーマンショックとSARSについて考察し、今後の日経平均の動きを予想してみました。考察と予想をもとに以下をもって結論とさせて頂きたいと思います。

1.今後の日経平均の動きは過去のSARSの例の方が参考になる
2.大底は、4月下旬〜5月上旬で、16000円台前半
3.回復は大底から6〜12ヶ月
4.ただし、大底を外してキャッシュが底をつかないように、最悪ケースとしてリーマンショックの下落率(-42.2%)、大底までの期間(175日)、回復期間(1495日)を頭に入れておこう!

暴落時は、アメリカの投資家バフェット氏も言っている通り、投資のチャンスでもあります。
通常の相場では、下落しない銘柄まで投げ売られて、安値になります。
中長期的に浮上しそうな銘柄を見極めて、賢く投資していきたいものです。

有望銘柄の名称や解説は、【有望】底値銘柄レポートにていつでもご確認いただけます。

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