米エヌビディア社が、GAFAMを抜き時価総額世界1位となり半導体業界が注目されています。
2024年6月現在、時価総額ランキングTOP10には、同じく半導体大手である台湾積体電路製造(以下TSMC)(TSM)がジリジリ上昇中。
日本国内においては2月24日熊本に日本初の生産拠点を開いたことでも話題となっている。
本記事では急成長しているTSMCについてサクッと紹介します。
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TSMCとはどんな企業?
TSMC(台湾積体電路製造)はTaiwan Semiconductor Manufacturing Companyの略称で、台湾本社で1987年設立。
専業ファウンドリービジネスモデルの先駆者で世界最大の専業半導体ファウンドリーです。
半導体の「受託製造」の市場で2023年3Q時点で世界1位のシェアを誇り、2位のサムスンを大きく引き離している。
時価総額は9319億ドル(*1)。一般的に馴染みのあるインテル(INTC)の時価総額1303億ドル(*1)と比較すると、高い評価がよくわかる。
主要顧客にはアップル(AAPL)、エヌビディア(NVDA)、AMD(AMD)、クアルコム(QCOM)などアメリカの企業が多く含まれている。
TSMCの最先端プロセスは3nm(3ナノメートル)世代の「N3」で、2nm世代の「N2」は準備中。2025年下期に生産開始予定(*2)
半導体チップの製造を、他社からの委託で請け負う半導体メーカーを指します。工場を持たず自社で製造しない企業はファブレスと言います。
*1 現地日時 2024年6月18日時点
*2 引用:TSMC N2 NANOSHEET
NVIDIAとの違い
TSMCとエヌビディア(NVDA)は同じ半導体業界で重要な役割を果たしていますが、ビジネスモデルが大きく異なります。
エヌビディアは1993年に米国で設立された半導体メーカー。主にGPU(グラフィックボード)を開発・販売しているファブレス半導体企業で、半導体の設計に特化している。
一般向けにはPCに搭載されるGPU(GeForceシリーズやQuadroシリーズ)が有名。
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TSMCの今後の展望
直近1年の時価総額推移を見ても、じわじわ上昇しており、現在世界8位。
過去10年の売上高推移
23年Q4決算は19%の減益ではあったが、売上が底を打ち回復傾向。
世界的な半導体株の上昇の勢いは続いており、台湾市場では上場来高値を更新。24年決算は期待ができそう。
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