今日の夜に米大統領選の投票が始まり、大統領が決定します。
どちらになってもその後の株式市場とドル円為替を予想してみましょう。
このページの目次
クリントン氏が勝利して大統領になった場合
今のところ、クリントン氏が勝利するシナリオが本筋です。
アメリカのメディア調査によると90%の確率でクリントン氏勝利だそうです。
クリントン氏勝利の場合の株価
短期的には、株価が上昇するものと思われます。NYダウは、18500ドルを目指して史上最高値を更新するかどうかという水準まで上がるのではないでしょうか。
日経平均もそれにつられて、上昇すると思われます。
クリントン氏は、日米間のスタンスは、オバマ大統領を踏襲する形になりますので、今の安倍政権との相性も良いので、日経平均へプラスに働くと思われます。
中期的には、富裕層への増税やオバマケアの継続などによる財政赤字の拡大などで株価は下落傾向になっていくと思われます。
アメリカの景気がストップして、日本にも波及すると思われます。
日経平均も中期的には下落していくものと思われます。
クリントン氏勝利の場合のドル円為替
クリントン氏が勝利した場合のドル円為替は、短期的には円安になると思われます。
トランプリスクが去ったと市場が認識して、107円程度までの円安になる可能性があります。
ただし、クリントン氏が勝利しても下院選挙ではクリントン氏の私的メール問題で民主党が負ける公算が大きく、ねじれ議会になりそうで
議会運営に最初から黄色信号がともる状態ですので、政局の不安定化からドル安円高に向かっていきます。
クリントン氏が大統領になった場合は、12月に利上げをすることがほぼ確実だと思われますので、日米金利差による円安ドル高になりますが、株価と同じように増税や財政赤字の拡大などで長くは続かず、中期的にも円高に向かうと思われます。
トランプ氏が勝利して大統領になった場合
トランプ氏勝利の場合の株価
トランプ氏勝利の場合は、株価は暴落するものと思われます。
10%~20程度の調整の暴落が入り、NYダウは16000ドル前後まで下落すると思われます。
しかしブレグジットの時と同じように短期間で回復していく可能性が高く、実際のアメリカの雇用状況などが良い数字が続いていますので、実体経済が良くならなければ、17000ドル後半までは、短期間で回復する可能性が高いと思われます。
中期的には、企業や富裕層への減税と中国などにかける関税、メキシコとの外交など問題は山積みで、その不透明から下落していくものと思われます。
実態経済にも影響を及ぼしますので、リセッション入りの可能性もあり、株価の暴落をもたらすかの可能性もあります。
トランプ氏勝利の場合のドル円為替
トランプ氏勝利の場合のドル円相場は、円高になります。
100円を目指す展開になると思います。
トランプ氏は、ドル安政策を良しとしていますので、短期的には、トランプリスクで円高に、中期的にはトランプ氏の政策で円高ドル安方向になっていくと思われます。
英国のEU離脱のブレグジットと同じようにアルゴリズム取引が入り、一時的に1ドル100円を切るまで円高が進む可能性があります。
FRBのイエレン議長も任期でクビにすると言ってますので、12月の利上げもなしになる可能性があり、利上げがなければ、12月に1ドル100円を切り、90円台に突入すると思われます。
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米大統領選後の株式相場・ドル円為替まとめ
大統領選直後の大統領決定の時の市場の動きは、クリントン氏が円安株高、トランプ氏が円高株安と正反対になりそうです。
しかし、中期的には、クリントン氏も円高株安になっていき、トランプ氏は、超円高で暴落相場になっていくという予想です。
どちらの候補になっても財政赤字は避けられない状況ですので、アメリカ政府の財務状況が悪化して、経済が冷え込むことが予想されます。
来るべき株価下落時に備えておくのが大切なことでしょう。
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