25日のドル円は、ユーロ安に対するドル高の波及で上昇し、108.70付近で強含み。今後もドル買い地合いが継続か。
なお前回配信のドル円有料レポートでは、米経済対策を背景とした増税懸念での円高予想 (↓) を掲載し、こちらが的中しています。
ドルは買い、ユーロは売りに投資妙味
高値圏を推移している米長期金利が上げ一服となっていることで、今週のドル円は一時伸び悩んだものの、米財政出動への期待感はいぜん大きいうえ、FRBによるSLR緩和(銀行の投資拡大をうながす施策)の終了を受けた、今月末にかけての米長期金利の上昇観測も広がっており、ドル円は108円ミドルから前半で押し目買いを狙う傾向が鮮明化しています。
こうしたドルの強さの一方で、ユーロは売り基調。重荷として、欧コロナ再拡大やドイツの都市封鎖延長、欧中対立激化など大きな材料が並んでおり、市場参加者からは「ユーロドルの売りトレードに投資妙味が出ている」との声も強まっています。
今週末にかけても、ユーロ売り/ドル買いの流れが波及してのドル円上昇が続きそう。市場参加者からは、今後の指標発表などのタイミングでドル買いに勢いがつき、近く109円台乗せとの見方が多くなっています。
ユーロは売りトレンド 下値余地探る動き
注目のユーロドルは、ユーロの悪材料が並び軟調地合いが鮮明。
24日には一時1.90台を戻したものの、欧経済の見通し悪化に加え、欧コロナ再拡大やロックダウン延長、中国との対立激化といった材料が並ぶなか、ユーロへの売り圧力は根強く、すでに1.18ドル台まで下値を拡げています。
このリスクオフのユーロ売りは、今後も勢いを伴って継続する、との見方が強く、、市場ではユーロ売りに注目する動きが目立っています。当面はユーロドルなどユーロがらみの通貨ペアでの下値メドへの関心が続きそう。
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ドル円予想トピックス サマリー
【ドル高/円安材料】
・SLR終了による長期金利高観測の強まり (↑)
・米大規模経済対策への期待感 (↑)
・米長期金利が高値圏推移 (↑)
・FRBが米景気見通しを大幅引き上げ (↑)
・米コロナ感染の減少 (↑)
・一部では4月FOMCでの利上げ観測も (↑)
【ドル安/円高材料】
・米増税懸念 (↓)
・米長期金利の上昇一服により小幅調整観測 (↓)
・米インフレ見通しによる高債務懸念 (↓)
・米の低金利政策長期化観測の確認 (↓)
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