2018年も12月に入り、残すところあと1ヶ月を切りましたが、日経平均は、下落が続いております。
2018年の年末の日経平均の予想をチャートの分析と過去の12月の推移などから考察します。
2018年の年末の日経平均は2万2400円付近 チャートから考察
12月6日の日経平均の終値は、2万1501.62円と3日続落となり、12月3日の2万2572円から1000円以上下落しています。
ここから年末までの日経平均の推移を考察しましょう。
結論から言うと2018年年末の日経平均株価は2万2400円付近になると予想します。
チャートから見てみましょう。
○日経平均株価チャート 2018年
上記の2018年の日経平均のチャートから見るとポイントは2つあります。
1つ目は、下値をつないだトレンドラインです。
現在、下落トレンドになっていますので、今後の推移は、下値からの反発となると予想されます。
暴落の機材はありませんので、このまま年末まで下落していくとは考えづらく、どこかで反発するものと思われます。
その反発するポイントとなるものがトレンドラインになると思われます。
トレンドラインは、年間での安値同士の3月の安値と10月の安値をつないだラインが、日経平均の下限になると思われ、直近の安値同士の10月の安値と11月の安値をつないだラインが反発ポイントになると思われます。
チャートの図では、下法の長いラインが年間の安値同士を結んだラインで左にある短いラインが直近の安値同士を結んだラインです。
このトレンドラインによると反発する価格は、2万1500円付近と思われ、そこを下抜けたとしても2万1100円あたりが底になると思われます。
では、このトレンドラインから反発して、日経平均は年末までにどこまで上昇するのでしょうか。
それが2つ目のポイントである200日移動平均線を下回った期間です。
チャートで赤丸になっているところが、明確に200日移動平均線を下回ったところです。
最初の3月の下落時は、6日の間200日移動平均線を下回りました。その後は、9日間、10日間、14日間、15日間とどんどん長くなっています。
今回も200日移動平均線を下回っていて、その期間は、直近の15日以上と思われます。
12月4日から200日移動平均線を下回っていますので、15営業日後は、12月25日となります。
12月25日までは、200日移動平均線を下回っているということです。
そうすると26日~28日まで3日しかなく、年末の日経平均の価格は、200日移動平均線のちょっと上になると予想されます。
12月6日の200日移動平均線は、2万2312.28円となっています。
この水準より若干上ということで、2018年の日経平均株価の終値は2万2400円付近と予想します。
過去の年末の日経平均株価の成績
過去の12月の日経平均株価が始値より終値が上昇したか下落したかを見てみましょう。
○直近の12月の日経平均の騰落回数と金額
上昇/下落 | 平均騰落額 | 平均騰落率 | |
---|---|---|---|
直近3年 | 1勝2敗 | -143.84 | -0.63% |
直近5年 | 2勝3敗 | 13.08 | 0.28% |
直近10年 | 6勝4敗 | 253.78 | 2.77% |
直近18年 | 11勝7敗 | 200.35 | 1.94% |
上記を見ると過去の長い期間の方は上昇が多いのに対して、直近の3、5年では、下落のほうが多くなっています。
過去では上昇が多かったが、最近は下落が多いことがわかります。
上記の傾向から、2018年も下落になる可能性が高く、始値より年末の終値が低くなると予想されます。
直近3年の平均の騰落学と率を2018年12月の始値2万2574.76円にかけてみると
直近3年騰落率:2万2433.30円
となります。
上記は、2018年12月の始値に直近3年の平均騰落額の143.84円を引いたものと平均騰落率の-0.63%をかけた数値です。
そのように計算すると2018年年末の日経平均株価は2万2400円付近となると予想できます。
スポンサーリンク
2018年年末の日経平均株価予想まとめ
2018年の日経平均株価のチャートと過去の12月の日経平均株価の騰落から2018年の年末の価格を予想してみました。
どちらも12月の始値からは、若干下落するという予想結果になりました。
ファンダメンタルズを考えると現在の日経平均株価の下落の要因は、アメリカの景気減速懸念による米長期金利の下落による円高と米中貿易摩擦懸念の再燃です。
これまで2019年の利上げ回数を3回~4回としていましたが、パウエルFRB議長が「今の金利水準が中立金利に極めて近い」と発言したことで2019年の利上げ回数が1回もしくは2回と少なくなるとの観測が浮上して、インフレ上昇がなくなる見通しになり、米長期金利が3.1%付近から2.8%台まで下落しました。
これにより、日米金利差で113円~114円程度の円安になっていたドル円為替が、112円台の円高になっています。
これは、12月19日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれて、2019年の利上げについて言及があると思われます。
政策金利を0.25%利上げして、2019年の利上げ回数は、ドットチャートの中央値で3回を維持するものと思われます。
これによって、過度の米長期金利の下落はストップして、円高も下値をつけ反発すると考えています。
米中貿易摩擦に関しては、中国携帯大手のファーウェイの副会長が逮捕されたニュースが流れて、一旦落ち着いていた米中関係が、悪化懸念が浮上してきました。
ただし、米中貿易摩擦に関しては、良いニュースと悪いニュースが交互に来ていますので、12月中には、良いニュースが出て、米中貿易摩擦懸念が後退して株価上昇となると予想します。
現状の株価に強く相関がある要素は、上記の2つなので、12月中に一旦落ち着いて、日経平均株価は反発して終わるものと予想しています。