株価が上昇してきている昨今、今は投資すべき相場なのでしょうか?
投資スコアというものを計算して投資すべきかどうかを判断してみましょう
現在の株式相場
現在の株式相場は、短期的には日経平均は17000円を超えてきて上昇傾向、NYダウは、いまだに18000ドルを維持しており、過去最高値圏で推移しています。
現在の相場が、最高値からは下がったが、少し持ち直してきているので、今後、上がるのか下がるのかどっちなんだという踊り場に差し掛かっていると思われます。
日経平均は、NYダウが暴落するとつられて暴落しますので、NYダウが今後、上昇するのか暴落するのかがわかれば、投資すべきかどうかが分かってきます。
前に「NYダウの暴落時期が分かる!REITとNYダウの関係」でREITが最高値を付けてから時間差でNYダウが最高値を付け、その後、下落していくという話をしました。
今回は、投資スコアという考え方でNYダウがどうなるかを考察してみます。
投資スコアとは?
投資スコアとは、「金利を見れば投資はうまくいく」堀井正孝 (著)という本に書いてある、投資をするための相場の状況を知る指数です。
-10~+10まであり、数字が多ければ投資をしたほうが良い相場で少なければ投資はしないほうが良い相場です。
これは、金利から導き出されている数値で10年国債利回りやFFレート、社債スプレッドなどの金利が1年前とどうなっているかを比べて算出しています。
この投資スコアを2002年から算出してみましたので、今の相場が投資すべきかどうかを見てみましょう。
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投資スコアとNYダウ
下記のグラフは、2002年1月~2016年9月まで投資スコアとNYダウを重ねたグラフです。
薄い青い線が投資スコアで赤い線がNYダウです。
上記を見るとリーマンショック時の暴落前に投資スコアがマイナスの値を付けて最低値になっています。
直近では、NYダウが最高値を付ける前に投資スコアが上昇して最高値を付けています。
投資スコアは、株価の先行指標として役に立ち、株価が今後上昇するか下落するかの目安にすることができます。
では、NYダウのリーマンショック時の最安値と投資スコアの最低値を時期をずらして重ねていましょう。
最初のグラフのNYダウだけを左にずらして、最安値を投資スコアと合わせたグラフです。
これをみると投資スコアの青いグラフとNYダウの赤いグラフがかなり近い動きになっていることがわかります。
そして、今の投資スコアは、2014年7月から下落してきています。
NYダウの最後は、その少し手前にあります。
今後も投資スコアと同じように動くとしたら、まだ少しは持ちこたえそうですが、今後は、下落傾向になっていくことがグラフからわかります。
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今後の投資について
このブログでは、長期投資を基本としていますので、今回の投資すべきかどうかとは、長期投資すべきかどうかという意味です。
今回は、投資スコアというものを使って、NYダウが今後どう動いていくかを検証してみました。
結論は、今後、「下落傾向になるのでまだ投資すべきではない」ということです。
前回のREITとNYダウで見ていったことと今回の投資スコアで検証したことは、今後、NYダウが下落していくサイクルに入るだろうちうことでした。
NYダウは、現在最高値圏にあり、しばらくは下がらず持ちこたえそうですが、傾向としては、1年以内に下落傾向になっていくと思われますので、下落するのを待ってから投資するのが良いと思われます。