世論調査で決選投票でルペン氏が追い上げていることがわかりました。
フランス大統領選 ルペン氏が決選投票でも追い上げ
フランス大統領選は、1回目で過半数を取れなければ、上位2名による2回目の決選投票が行われます。
第1回の投票では、ルペン氏がトップの世論調査の結果です。
最新のIfopの調査によると
・ルペン氏:26%
・マクロン氏:18.5%
・フィヨン氏:18.5%
・アモン氏・14%
・メランション氏:11.5%
となっています。
さらにオピニオンウェイの世論調査では、決選投票でマクロン氏が残った場合は、マクロン氏:58%、ルペン氏:42%でフィヨン氏が残った場合は、フィヨン氏:56%、ルペン氏:44% となり、どちらもルペン氏が敗れることになっていますが、前回調査よりかなり差を詰めています。
前回は、マクロン氏が63%でルペン氏が37%でしたので、5%ほど差を詰めた形です。
これは、トランプ氏とヒラリー氏の米大統領選と似ている推移となっています。
直前で、逆転する世論調査などが一度でも出れば、ルペン氏が決選投票で勝利してフランス大統領になる確率もかなり高くなると言えるでしょう。
混戦のフランス大統領選挙 スキャンダルも続々
米大統領選でヒラリー氏のメール問題を直前でFBIが捜査したスキャンダルが出たようにフランス大統領選挙でも各候補にスキャンダルが噴出しています。
・フィヨン氏
家族を議員秘書などにして、勤務実態がないのに給与を受け取った疑惑
・マクロン氏
同性との不倫疑惑
アルジェリアでのフランスの植民地政策に人道に対する罪があるとの発言
・ルペン氏
側近に勤務実績がないのに給与を払った疑惑
と主要候補にスキャンダルが出ています。
フィヨン氏は内容を認めていて、正式の捜査の場合は、辞退すると言っていましたが、撤回しました。
マクロン氏は、植民地発言でアルジェリアを退去したフランス人に謝罪しましたが、発言を撤回はしていません。
ルペン氏は、完全に否定しています。
さらに左派の2人、アモン氏とメランション氏が共闘するのは言われていましたが、非難合戦になってしまい、共闘するどころではありませんでした。
左派2人が共闘するとフィヨン氏、マクロン氏に1回目の投票で勝率が可能性があるので、今週末にまた会談があるようで、共闘がなるかどうかが、フランス大統領選挙に大きな影響を与えることになりそうです。
上記のようにスキャンダルがでるわ、共闘すると言ったりやめたりとかなりの混迷を極めてきたフランス大統領選挙は、ルペン氏が有利になったり、左派2人の共闘の情報が出たりするたびにフランス国債の利回りが上昇する事態になっています。
途中経過が、株価や国債利回りに影響を与えているので、今後も見逃せない展開になりそうです。