日経平均株価の定期銘柄入れ替えで、リクルートと二本郵政が採用されることになりました。
日経平均の銘柄入れ替えとは
日経平均は、225銘柄から算出している株価指数ですが、225社は、定期的に10月に入れ替えられています。
主な理由は、業績の定価や流動性の低下などで1~2銘柄程度が入れ替えになっています。
今回の理由は、業種セクター間の銘柄数の過不足調整とのことです。
今回は、北越紀州製紙、明電舎を除外して、リクルートと日本郵政が採用されました。
日経平均の銘柄入れ替えと「インデック買い」「インデックス売り」
日経平均の銘柄入れ替えに伴ってほぼ必ず起こる株価の上昇と下落があります。
いわゆる「インデック買い」「インデックス売り」と言われている売買です。
日経平均に連動する投資信託を運営しているファンドが、銘柄入れ替えに伴って、採用された銘柄を買って、外された銘柄を売るという売買をする必要があります。
その時にファンドから大量の注文が入るので、採用された銘柄は、上昇し、外された銘柄は下落するという株価への影響があります。
インデックス買い、インデックス売りは、いつ起こるのでしょうか?
ずばり、銘柄採用日の前日営業日の大引け前です。
通常は10月1日からですが、2017年は、10月1日が日曜日となるため10月2日から採用されるため、その全営業日の9月29日の大引け前にインデックス買いとインデックス売りが出るはずです。
うまくタイミングをつかめば、儲けることができますが、同じようなことを考えている人が多いので、単純に明日リクルートと日本郵政を買って、9月28日売れば儲けれるというわけでもありません。
昨年採用された楽天の2016年9月1日~10月5日までの株価の動きと取引量です。
〇2016年9月の楽天の株価
銘柄入れ替え発表後の次の日の9月7日が最高値となっています。
インデックス買いが入った9月30日は、陰線となっており、始値=高値となり、終値がほぼ安値でした。
大引けのインデックス買いを狙って売買しているんで、売りが多くなった結果だと思われます。
〇楽天の取引量
楽天の取引量を見てみるとわかりますが、発表後の次の日と採用前日が大きく取引量を伸ばしています。
とくに採用前日は、インデックス買いがひるので、通常の日の取引量の8倍程度の取引量になっています。
今回のリクルートと日本郵政も明日は、個人投資家などの買いが入るものと思われます。
日経平均の動きに左右されますので、必ず昨年の楽天のようになるとは限りませんが、インデックス買いを狙って売買するときは、必ずしもインデックス買いが入る採用日前日に株価が上昇しているとは限らないということを注して美売買してほしいと思います。