株式投資の入門などには、必ずといって良いほど初心者は、インデックス投資をしたほうがよいと書いてあります。
それでは、実際に日経平均に投資し続けていたら、儲かるのでしょうか?
1989年12月から日経平均インデックスを買うと?
日経平均株価は、皆さんご存知の通り、バブル景気の1989年12月に最高値をつけて、その後は、どんどん悪くなり7000円台まで下がり、現在は、16,000円台まで回復しているという推移になっています。
最高値が、38,957円ですので、現在の株価は最高値の40%ちょっとにしかなっていません。
最高値で100万円分インデックスファンドを買っているとすると、今は、40万円ちょっとになっているということです。
普通に考えれば日経平均に連動しているインデックスファンドを買っていて、儲かるわけがありません!
では、ドルコスト平均法で日経平均インデックスを1989年12月から月末の終値で1ヶ月1万円づつ買い続けた場合に現在どうなっているかシミュレーションしてみましょう。
月 | 日経平均株価 | 投資額 | 資産額 |
1989年12月 | 38916 | 10000 | 10000 |
1990年1月 | 37189 | 20000 | 19556 |
1990年2月 | 34592 | 30000 | 28191 |
1990年3月 | 29980 | 40000 | 34432 |
1990年4月 | 29585 | 50000 | 43978 |
1990年5月 | 33131 | 60000 | 59250 |
上記の表のように1989年12月に10000円分日経平均を買うと投資額が10000円、資産額が10000円になります。
最初の買った瞬間ですので、10000円買えば、資産も10000円です。
2ヶ月目に1990円1月に10000円分、日経日経平均を買えば、今月買った分は、資産10000円ですが、先月買った分の10000円分の日経平均は、12月に38916円だった日経平均が1月には37189円と下落していますので、10000円だった価値が9556円になってしまいます。
よって1990年1月の資産額は、19556円となります。
このように1ヵ月ごとに1万円づつ日経平均を買い続けるとどのようになるのかのグラフが以下のグラフです。
オレンジの線が投資額で青い線が資産額ですので、オレンジの線より青い線が上にあれば、儲かっているということです。
実際には、2016年4月の時点では、
資産額:377万円
これは、ドルコスト平均法で毎月買うことによって、平均価格を下げる効果があり、最初は、38916円という高い価格で1万円分買っていますが、毎月買うことで株価が下がったときに8000円や9000円で買うことにより平均価格が下がり、その平均価格より日経平均が上になることによって、儲けが出るという仕組みです。
この結果を見ると「どんな株でもドルコスト平均法で長期間買えば、利益が出るのでは?」と思ってしまいますが、実際には、買った平均価格より株価が上昇しなければ、儲けることはできません。
つまり株価が下降してもいいのですが、どこかで反転して上昇しなければならないのです。
通常の個別株だと上昇するとはいえず、下降してそのままの価格を維持していく銘柄もあり、儲けが出るとは限りません。
その点、インデックス投資でで投資するマーケットは、「市場全体は、下がることもあるが、必ず上昇する場面がある」といえ、上記の購買価格平均より上昇する場面がある確率がかなり高いです。
それは、先ほどのバブル崩壊直前の史上最高値から日経平均インデックを買っていても、現在は儲かっているという事実からいえるでしょう。(もちろん今まではありませんでしたが、今後日経平均株価が下がりっぱなしで二度とあがってこないということも可能性としてはありますが、今までない事例ですので可能性としては低いと思われます。)
非常に面白い記事ですが、一点間違ってると思う箇所があります。
>では、ドルコスト平均法で日経平均インデックスを1898年12月から月末の終値で1ヶ月1万円づつ買い続けた場合に現在どうなっているかシミュレーションしてみましょう。
1989年では?
ご指摘ありがとうございます。
その通り、間違いでしたので、修正いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。