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2019年9月の日経平均予想 アノマリーでは9月は下落 消費増税控え様子見か

2019年9月の日経平均予想

日経平均の2019年9月の推移を予想します。アノマリーでは、9月は下落すると言われています。さらに10月に消費増税を控えて様子見ムードが漂いそうです。
過去の株価を分析して9月を予想しましょう。

2019年8月の日経平均株価の動き

8月は、7月末にFOMC(米連邦公開市場委員会)、月初にトランプ大統領から対中追加関税が発表されて、大幅下落で始まった月でした。

○2019年8月日経平均チャート
2019年8月日経平均チャート

7月31日にFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げが行われましたが、市場で期待されていた今後の利下げへの言及がなくパウエルFRB議長が「利下げサイクルの始まりではない」と発言したことで、株価が下落基調となりました。
さらに8月1日にトランプ大統領が、突然、対中追加関税を9月1日から発動するとTwitterで発言して、米中貿易摩擦が再燃して、NYダウが大きく下落して、日経平均もそれにつられて大幅下落となりました。

7月31日の終値が、2万1521円でしたが、7日後の8月7日の終値は、2万516円と1000円以上の下落となっていました。

そこから月末までは、2万700円前後が上値目処で、2万円に近づくと押し目買いが入り上昇する展開が続き、2万円~2万1000円の間のレンジ相場での推移となりました。

8月の株式相場は、夏枯れで、売買代金も8月14日から27日まで10日連続で2兆円を切っており、様子見ムードが漂っていました。

9月は、この様子見ムードが続き、レンジ相場となりそうです。

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過去の9月の日経平均の動き アノマリーでは下落

過去の9月の日経平均の動きを見てみましょう。

2000年から過去19年間の9月の上昇下落傾向

9月は、過去の統計から見ると下落の月となっています。
2000年から過去19年間の統計は、 上昇8回 下落11回 で下落率57.9%となっています。
直近5年では、上昇3回下落2回で、2018年は、9月の終値が2万4000円を超えて大きく上昇した年でした。

歴史的には9月は下落が多い月ですが、直近に限っては、上昇が多いという傾向があります。

○過去19年間の8月終値から9月終値の上昇下落

2000年-1114円-6.6%
2001年-938.83円-8.8%
2002年-236.01円-2.5%
2003年-124.5円-1.2%
2004年-258.22円-2.3%
2005年+1160.7円+9.4%
2006年-13.18円-0.1%
2007年+216.6円+1.3%
2008年-1813.01円-13.9%
2009年-359.3円-3.4%
2010年+545.29円+6.2%
2011年-254.91円-2.8%
2012年+30.25円+0.3%
2013年+1066.94円+8.0%
2014年+748.93円+4.9%
2015年-1502.33円-8.0%
2016年-437.56円-2.6%
2017年+710.04円+3.6%
2018年+1254.89円+5.5%
平均-69.38-0.7%

アノマリー「セルインメイ」でも9月は下落

有名なアノマリー「セルインメイ」は、5月に売れと言われていますが、続きがあり、「セントレジャーデイ(9月の第2土曜日)までは戻ってくるな」というものです。
セルインメイの正確な意味は、「夏場は、株価が軟調になるので、その前の5月に株を売って、夏場は株を持たずに9月の中頃に再び株式投資を始めなさい」という意味です。

アノマリーでも9月の中頃までは、低調な推移が続くとなっています。

5月の株アノマリー「SELL IN MAY(セルインメイ)」は本当か?

セルインメイ(SELL IN MAY)を検証!儲かる活用!過去30年の日経平均とNYダウデータで検証

2019年10月9日

では、今年の2019年がセルインメイのアノマリーのように5月から夏場は軟調になっていたか見てみましょう。

○2019年の日経平均チャート
2019年日経平均チャート

2019年は、チャートを見ると昨年の12月の暴落の影響で低調な滑り出しとなり、1万9500円台からのスタートとなり、その後、徐々に上昇して、4月末に高値2万2300円台をつけています。
しかし5月から下落傾向なり、6月の最初に一旦2万400円台と底をつけてから、6月7月は2万1000円~2万2000円の間のレンジ相場となり、8月から下落して、6月の底に近い水準で推移しています。

こうしてみると4月末が最高値で、それから低調推移というセルインメイの格言にちょうどあっているような動きとなっています。

そうなるとセルインメイの続きの「セントレジャーデイ(9月の第2土曜日)までは戻ってくるな」も当てはまるのではないかと思えてきます。
これが当てはまるようなら、9月中旬までは今の傾向が続き、2万円~2万1000円の狭いスパンでの推移となりそうです。

過去のデータとアノマリーの今年の当てはまり具合から見ると9月は低調な推移となりそうです。

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2019年9月の日経平均予想

9月の日経平均の動きを予想します。

9月の日経平均は、9月18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)と9月下旬予定の日米貿易協定の署名、10月1日の消費税増税に大きく影響されそうです。

9月初旬の日経平均の動き

9月初旬の日経平均は、米国の経済指標の影響を受け、上下しますが、2万円~2万1000円のレンジ相場で動くと予想します。

9月の初旬は、米国の重要な経済指標が発表になります。

9月3日(火) 23:00 ISM製造業景況指数
9月5日(木) 21:15 ADP雇用統計
9月5日(木) 23:00 ISM非製造業景況指数
9月6日(金) 21:30 雇用統計
9月12日(木)21:30 消費者物価指数(CPI)
9月13日(金)21:30 小売売上高

9月の初旬は、米国の経済指標の結果によって左右されて、景気後退が意識されて上昇下落するものと思われます。

先月までの傾向では、ISM製造業景況指数、ISM非製造業景況指数ともに予想より悪化しており、経済状況は、少しづつマイナスに向いているものと思われます。
しかし、雇用統計や消費者物価指数、小売売上高などの雇用と個人消費は堅調で予想を上回っています。

9月も上記の傾向を引き継いで、強い結果と弱い結果が交互に出て、日経平均も上下に動きますが、レンジ相場からは抜け出ることができないと予想します。

9月中旬の日経平均の動き

9月中旬の日経平均の動きは、米国で利下げされる予定ですが、期待に届かず下落基調になると予想します。

9月中旬には、大注目イベントのFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利発表が9月18日夜にあります。

現在、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演や他のFRB高官の連銀総裁の発言などから、利下げへは積極的ではありません。
7月のFOMC議事録要旨でも9月の利下げが決定的ではないと示されており、市場の期待ほどは、利下げに対して積極的ではない内容となりました。

9月18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、利下げ幅が25ベーシスポイントとなる可能性が高いです。
市場では、9月の利下げは100%織り込まれており、25ベーシスポイントの場合は、サプライズがなく、前回7月と同様に期待に届かずに株価は下落基調になると思われます。
米国の2年国債と10年国債の利回りが逆転する、逆イールドが進む可能性もあり、景気後退懸念が高まることが予想されます。

9月中旬は、下落基調になり、日経平均は、下値で2万円を切るか試す展開が続くと思われます。

9月下旬の日経平均の動き

9月の下旬は、消費税増税前で様子見ムードが漂い低調な売買代金と相まって小幅な値動きで2万円前後で推移すると予想します。

9月下旬の日経平均は、日米貿易協議が署名が予定され、10月1日から始まる消費税増税の影響があります。

しかし日米貿易協議は、内容がほぼ発表されており、サプライズがない限りは、すでに織り込み済みとなり、影響が少ないと思われます。

消費税増税も過去の例から見れば、1997年4月と2014年4月では、株価は逆に上昇傾向になっています。
消費税増税前にすでに織り込まれていて、増税後には特に影響はなかったということだと思われます。

消費税増税で大きく下がることはないと思われますが、買われる材料もないので、株価が下落したところに押し目買いが入り、1万9000円台で買いが入り、上昇するが、上値が重く2万円前後で足踏みするという動きを予想します。

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2019年9月の日経平均予想のまとめ

過去のデータとアノマリーからも9月の日経平均は低調な推移となりそうと予想されました。

実際に9月の経済イベントを見てみても買い上がる材料は乏しく、8月に続き売買が細り、レンジ相場で動きそうです。
18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)後にどの方向に動くかで、その後の傾向が決まりそうです。

9月の日経平均は、前半は2万~2万1000円のレンジ相場、中盤以降は、1万9000円~2万円のレンジ相場で動くと予想します。

ただし、要注意なのが、上記の予想をすべて吹き飛ばす可能性がある「トランプ砲」です。
何の前触れもなく「中国との貿易交渉が合意に達した」などと発言するとポジティブサプライズとなり、大きく上昇する可能性があります。

トランプ大統領の発言は、株価が上がるとマイナスの発言で、株価が下がるとプラスの発言をする傾向がありますので、9月に株価が下がるとプラスの発言をして株価を上昇させようとする可能性もあります。
いつどのような発言をするか予想できないのですが、トランプ大統領の発言はアメリカ時間ですので深夜に行われることから、こまめに朝のニュースをチェックして置きたいものです。

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