2018年9月26日FOMC利上げと米国長期金利の見通し

2018年9月26日FOMC利上げと米国長期金利の動向

利上げが確実視されるFOMCが2週間後に迫っている。今のところ、米国長期金利はそれ程目立った動きはない。今回のFOMCでは、政策金利が2%から2.25%に引き上げることが確実視されています。しかし、今のところ、米国長期金利にそれ程目立った動きはありません。今後、9月と12月のFOMCを経て、米国長期金利は、年末に向けてどのように動いていくのでしょうか? 今回は、中立金利利上げ後の過去の動向の2つの観点から、長期金利の見通しを考察します。

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【中立金利】

FRBのパウエル議長の金融政策運営のキーワードは中立金利です。この中立金利を市場は、利上げの上限の目安としています。この中立金利について、最近、パウエル氏は、「不確実な幅がある」と指摘し利上げの目安として適当ではないと見立てています。米国経済が予想以上に強く、今後、市場の予想を超える経済指標や企業業績の発表が続けば、市場の想定より利上げが進む可能性も出てきました。

中立金利は、FRBば年4回発表するが6月に発表したのは2.9%でした。中立金利は、景気を適温に維持するための金利とされており、政策金利が中立金利を上回れば景気を冷やしてしまいます。この政策金利の上限目安である中立金利をFRB議長は、足元の米国経済は底堅く、政策金利を上げる目安として、それ程意識する必要はないとほのめかしているのです。

今月と12月とFOMCでは、2回の利上げが見込まれていますので、政策金利は2.5%以上になることが見込まれます。今年中に、中立金利と政策金利と差は縮まり0.4以下になることが予想されます。

市場は既に、政策金利の上限である中立金利を意識しています。しかし、市場は両者にはまだ差があるのも確認しており、今後の長期金利の見通しは上昇の余地を残していると言えます。

【利上げと長期金利の関係】

さて、それでは過去に政策金利が上げられた時、市場はどのように反応したかを考察してみましょう。2008年の金融危機以降、FRBは7回の利上げを実施している。


出典:https://fred.stlouisfed.org/series/IRLTLT01USM156N#0

内訳は、2015年に1回、2016年に1回、2017年に3回、2018年に2回の合計7回で、いづれも0.25%の利上げです。2018年は9月、12月の2度、政策利上げが確実視されており、2018年は合計4回、リーマン金融危機後の利上げの合計は9回で、今年末までに政策金利は2.5%まで上げられると予想されています。

では、リーマン危機以降の政策金利(利上げ)と長期金利の関係がどうなっているかを考察してみます。2008年以降、政策金利は0.25%と事実上0金利政策を取っていましたので、長期金利も上下しながらも傾向的には低下していました。リーマンショック前の2008年8月に4%近くにあった米国長期金利(米国長期国債)は、2016年7月には1.4%以下にまで落ちています。その後、7回のFRBの利上げを経て長期金利は、現在は2.9%前後まで上昇しています。しかし、その上昇は

長期金利の上昇幅は、「利上げ2回目前後:トランプ大統領就任前後」と「利上げ5回目前後:FRB利上げペース加速観測」の周辺に限定されており、3回目、4回目、6回目、7回目は、利上前に若干、長期金利の上昇が見られるものの、利上げ後はダラダラと下落していく傾向にあります。

過去の利上げと米国長期金利の動きから、今後の米国長期金利の見通しを予想すると、年内は上下しながらも3%前後で落ち着くと予想しています。市場で現在予想されている利上げペース(2018年4回、2019年3回)の加速観測が出ない限り、9月26日のFOMC前後に3%を超える時期もあると思いますが、年末に向け再び2.8〜2.9%低下、その後12月のFOMCに向け再び3%に向けて上昇するような展開になると予想しています。

【米国長期金利の見通しまとめ】

今後の米国長期金利の見通しは、

1.中立金利と政策金利には、まだ差があり米国長期金利は年末に向けて上昇する余地があります。
2.過去の利上げと米国長期金利の動きから、年内は上下しながらも3%前後で落ち着くと予想しています。


 

 

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