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【3月17日ドル円予想と根拠】米株が約3000ドル下落、ドルへ資金退避で円安

※今日の「ドル円予想レポート」最新記事はこちらをご覧ください。

【3月17日ドル円予想と根拠】米株が約3000ドル下落、ドルへ資金退避で円安

前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日17日のドル円相場予想を行います。

今日までの市況 ダイジェスト

前取引日16日のドル円相場は、FRBの緊急利下げなど各国中央銀行の協調での資金供給スタンスが支え (↑) となるも、その後発表された米経済指標の大幅な悪化による心理悪化が重し (↓) 、となり、高値107.56から安値105.14の下落トレンドで推移しました。


(USD/JPY ~3月17日、15分足)

FRBが緊急利下げも金融市場の混乱は止まらず

前取引日16日、107.04で東京時間オープンとなったドル円は、早朝にFRBが▲1%の緊急追加利下げを行ったことで景気下支え期待が台頭 (↑) し上昇、高値107.56に到達しました。ただ高値圏の維持はできず、その後の東京時間はズルズルと下落する展開が続きました。

さらに夜間になると21時半発表の米・NY連銀製造業景気指数が予想を大幅に下振れる結果となって心理悪化に拍車 (↓) がかかり下落、安値105.14をつけました。その後のNY時間も米株価の大幅下落で心理は重く、安値圏でのクローズとなりました。

こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、各国中央銀行の協調での金融市場への資金供給スタンス (↑) での円安予想、その後の米・NY連銀製造業景気指数の下振れ (↓) による円高展開が予想されており、これらが的中する結果となっています。

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今日のドル円予想と主要材料

今日のドル円相場については、ダウ平均の急落など株式市場の混乱、および21:30発表の米・2月小売売上高など経済指標の見通しが、アナリストらから材料視されています。

米株価急落によるドル円への影響は

新型コロナウイルス問題の経済面への影響が表面化するなか、16日のダウ平均は▲2,997ドル安となり過去最大の下落を見せました。FRBの緊急利下げも株価対策の面では効果が表れておらず、ダウ平均はじめ各国株式市場の急落によるリスク回避姿勢の強まり (↓) から、今日のドル円は円高圧力が優勢となるのではないか、との見解がアナリストらから挙がっています。

ただ一方では、株式市場の急落などの金融市場の混乱を背景に、手元資金の確保を目的とした各国投資家によるドル買いの動き(↑) も見られており、ドル円が105-106円で底堅い値動きを見せていることから、今日の相場でも、レートに底堅さが示されるのではないか、との予想も浮上しています。

こうした、株式相場の混乱を背景とするリスク回避姿勢の強まり (↓) での円高予想と、投資家の手元資金確保を目的としたドル買いの動き(↑)による円安予想で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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今夜の米2月小売売上高など指標の結果は織り込み済みか

今夜NY時間には、21:30に米2月小売売上高、またそれ以降は米2月鉱工業生産、米3月NAHB住宅市場指数と、重要な経済指標が順次発表されますが、昨日発表のNY連銀製造業指数が大幅下振れとなったことから、今日発表の指標も市場予想を大幅に下回り、発表後のドル円レートが下落に走る (↓) 可能性がある、とのアナリスト予想が浮上しています。

ただ一方では、新型コロナウイルス問題の長期化観測から、今後発表される米経済指標の悪化はすでに予期済みのこととも考えられるため、今夜のNY連銀製造業指数がよほどの悪化とならなければ、むしろ過度な期待の巻き戻しとなって、指標発表後にレートが円安に転じる (↑) 、との見方も浮上しています。

今夜21:30から順次発表となる米2月小売売上高や米2月鉱工業生産などに関し、市場予想を大幅に下回っての円高予想 (↓) と、過度な懸念が巻き戻されての反発・円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。

17日(火) 米・2月小売売上高(前月比)
18日(水) 米・FOMC後のFRBパウエル議長会見
19日(木) 米・3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
20日(金) 米・2月中古住宅販売件数

これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。

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