【17年下半期】末尾7の年は株価が暴落?アンラッキー7アノマリーとは

末尾に「7」がつく年は、歴史的な暴落が起きる、という「アンラッキー7」のジンクス(不吉な予兆、アノマリーとも)が、投資・相場の世界には存在します。

本年2017年は、まさにその「アンラッキー7」の年にあたります。
もはや今年も半分が過ぎていきますが、アンラッキー7のジンクスは、果たして当たるのでしょうか?本年のリスク要因をもとに、今年の日本株について考察します。

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相場が荒れる…「アンラッキー7」のアノマリー

西暦の末尾に「7」が付く年は、相場が荒れる、というジンクスがあります。
こうしたジンクスは「アノマリー」とも呼ばれます。

この30年間「的中」し続けてきたアンラッキー7

この、いわば「アンラッキー7」のアノマリーは、過去を振り返ると、ものの見事に的中しています。

1987年のブラックマンデー1997年のアジア通貨危機、そして2007年の米サブプライム問題リーマン・ショックの原因)です。

アノマリーに懐疑的な人も多いものの、このアンラッキー7の「過去の実績」については、疑念を挟む余地はありません。実際に起こっていることだからです。

そして、それらに続く「7の年」が、2017年です。

同期するような、市場に漂う暴落への警戒感

本年2017年は、トランプ大統領就任やオランダ総選挙、フランス大統領線など、すでに大きな経済イベントが続いていますが、まだ暴落と呼べる株価大幅下落は起きていません。

とはいえ、高値傾向にある日経平均株価動向をうけ、市場では、いつ暴落が起きるのか、何がきっかけになるのか、と鵜の目鷹の目で様子をうかがう投資家が、日増しにふえているようです。

アノマリーと投資の切っても切れない関係

「アンラッキー7」アノマリーを迷信と一笑に付すのはかんたんですが、そう笑ってもいられないのは、右も左もわからぬ初心者だけではありません。

株式投資の世界では、様々な要素がからまりあって、様々な「パターン」を形成することがあります。投資経験が深いほど、そのことを理解している人は多いはずです。

因果関係を説明できるアノマリーもたくさん

たとえば、同様のアノマリーとして有名な「夏枯れ相場」という言葉があります。
これは、市場関係者が休暇をとることで出来高が小さくなり軟調を示す、という因果関係が考えられます。

また、「12月の株価は下げやすい、1月は上げやすい」ともいいます。
これは、12月には個人投資家の手仕舞いが増え、1月には景気づけの買いが続くことに、因果関係を見ることもできます。

アンラッキー7を説明できる因果関係も?

このように、「アンラッキー7」アノマリーも、なんらかの市場の動きを反映して、パターン化して起きる現象かもしれないのです。

たとえば、十年ごとになんらかの市場変化が訪れる、とか、あるいは、アンラッキー7を意識した投資家たちがなんらかの集団心理にとらわれて大きな暴落を起こす、かもしれません。

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2017年のリスク要因を考える

実際に、2017年のリスク要因を見てみると、地政学的リスクやFRB利上げといった米/トランプ関連イベントのほか、ヨーロッパ情勢の変化(大統領選や総選挙など)も挙がります。

2017年の上半期を「襲った」リスク要因

とはいえ、2017年上半期には、こうしたリスクが実際にニュース欄を賑わせましたが、実際は日経平均株価は安定しており、暴落の気配はありません。

なお、NYダウ平均も上昇が続いており、このところ連日下落が続いたものの、また上昇に転じる動きが見られています。

となると、「アンラッキー7」アノマリーはまだ発動していない、と言えます。

アンラッキー7は下半期に照準?

となると、このアノマリーによる株価暴落のターゲットが、2017年の下半期に絞られている、と見ることもできます。

2017年の今後のリスク要因としては、9月のドイツ連邦議会選挙が控えているほか、米金利上昇のあおりを受けた新興国の景気減速懸念などもあります。

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高値つづく日経平均株価へ警戒感うっすらと

日本円は、2014年あたりから続く110円台後半での値動きを、大きく外れる見込みは今のところ薄いかもしれません。

しかし日経平均は20200円あたりで節目を持ち、ここから上値へ抜けるかどうかと言われています。見通しはわからないにせよ、これを上限に近く暴落が起きるのではという警戒感もそこかしこに見られます。

先日、日経の世界シェア調査(2016年実績)が発表され、全57品目のうち11品目で日本企業がトップをとっています。とはいえ、11品目全てが安心要因ともいえず、いぜん日本株の今期見通しは上昇とも下降ともいえません。

「アンラッキー7」が10年ぶりにまた猛威をふるうかはフタを開けてみなければわかりませんが、少しでもリスキーな判断を抑制するためにも、少なくとも年末まで、このアノマリーは心に留めておいてもよいかもしれません。

 

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