【トルコリラ円リアルタイム】米国人牧師解放期待で上昇、米利上げ影響も限られ横ばい推移か(2018年9月27日)

今週のトルコリラ円は、米国人牧師ブランソン氏の解放期待の高まりにより、対米関係の大幅な改善見込みが出たことで、概ね堅調に推移しています。
また、26日の米FOMCによる米金利引き上げの下押し影響も、今のところ限られています。

今週前半のトルコリラ円相場を振り返りつつ、今週後半以降のトルコリラ円レート見通しを発表します。

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今週前半のトルコリラ円振り返り

今週前半、24日(月)~26日(水)のトルコリラ円は、高値18.595円から安値17.689円の取引レンジで、おおむね堅調に推移しました。

・トルコリラ円チャート 9月24日~26日 1時間足

まず週初24日、トルコで拘束されていた米国人牧師のブランソン氏が解放されるとのニュースが流れ、このところ緊張を高めていた対米関係が改善されるとの見通しが浮上したことで、トルコリラはにわかに上昇しました。

ただ、その後は、ブランソン氏解放について確定的な続報がないまま、25日には市場の関心が国連総会のほうへ移ってしまいました。25日になるとトルコリラは上昇の勢いが失われたものの、18円を上抜けて18.3円周辺のレンジを維持して横ばいで推移しました。

そして迎えた翌26日、国連総会でエルドアン大統領が演説を行いました。
内容は、国連構造への批判や対トルコ経済制裁への批判を含むものでしたが、市場の反応は大きくはならず、午前中にトルコリラ円がやや下押したものの、午後には下げ幅を回復して週高値圏の18.5円前後まで戻しました。

今週後半のトルコリラ円見通し

今日27日のトルコリラ円は、27日午前3時半に行われた米連邦準備理事会(FOMC)後の政策金利発表を境に、高値18.615円からいったん下落、しかし18.3円台で踏みとどまり、その後下げ渋る展開となっています。

・トルコリラ円チャート 26日~27日 1時間足

FOMC後、米FRB議長のパウエル氏は、市場予想通り政策金利の+0.25%引き上げを発表しました。(結果:米政策金利 2.25%)
これにより市場では、各国通貨間の金利差が意識され、高金利に注目されることの多い新興国通貨にとっては、資金がドルへと流れる下押し圧力が発生したこととなりました。

とはいえ、パウエルFRB議長は、2020年に金利引き上げを打ち止めとする可能性についても発言したため、新興国通貨全般への影響は限られました。
トルコリラ円に関しても、新興国通貨の中では比較的大きな下押しが発生したものの、下値は限られ、きょう8時ころには底をついてその後緩やかに戻しています。

今後の経済イベントとしては、あす28日(金)にトルコ・8月貿易収支(改善予想)が発表予定です。

また、少し先ではありますが、二週間先の10月12日(金)には、ブランソン牧師の拘束に関すうる裁判が行われる予定となっています。このところの報道によれば、すでに2年ほど拘束の続くブランソン氏が、この裁判を境に解放される可能性は高いとされ、もし実現すれば、対米関係の大幅な改善が期待でき、トルコリラ円にとって大きな追い風となりそうです。

今日のレンジ予想/トルコリラ円見通しと推移

 

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