日米首脳会談が2018年初めて行われます。日程と日本時間とドル円為替の影響を予想してみましょう。
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日米首脳会談 日程と日本時間
日米首脳会談の日程と日本時間です。
日本時間:2018年4月18日午前3時~19日早朝
日米首脳会談は、現地時間の4月17日、18日の両日に行われます。
場所は、前回の訪米時の日米首脳会談が行われたトランプ大統領の別荘があるフロリダ州パームビーチのマー・ア・ラゴです。
安倍首相のフロリダ到着が、現地時間の17日午後1時で、日本時間は18日午前3時となります。
それから日米首脳会談になると思われます。
今回も、18日にゴルフの予定が入っているようです。
午前中ゴルフと思われるので、現地時間の18日9時~12時、日本時間は、18日午後11時~19日午前1時までとなりそうです。
前回は、首脳会談が終わった後に共同記者会見がありましたが、今回もあるのではないでしょうか。
※追記
18日午前5時にトランプ大統領と安倍首相の記者会見があり、北朝鮮問題で、拉致被害を取り上げることなどが発表されました。
通商問題についても話し合いがあったようだが、内容は発表なしなので、今日の日米首脳会談で通商問題を再び話し合うことになると思われます。
日米首脳会談の内容とドル円為替への影響
今回の日米首脳会談は、ドル円為替に円高、円安、どちらの方向へ影響を与えるのでしょうか?
それは、日米首脳会談の主な2つの内容にかかっていると思われます。
1、北朝鮮への対応
5月か6月に開かれる予定の米朝首脳会談で北朝鮮の核兵器開発に関して協定が結ばれると思われます。
その際に日本は、米国を射程に収める長距離弾道ミサイル(ICBM)の開発中止だけにとどまらず、日本も射程に入る短・中距離の核ミサイルの開発も中止させてほしいという希望を米国に伝えると思われます。
さらに拉致被害について、米朝首脳会談での議題に上げてほしいと希望すると思われます。
上記について、米朝首脳会談で議題に取り上げることとなれば、北朝鮮の核ミサイル開発が抑制される可能性があり、拉致被害の解決へ一歩を踏み出すこととなり、北朝鮮リスクがかなり低減され、ドル円為替は、円安方向に動く可能性があります。
2、通商問題への対応
トランプ大統領は、Twitterで13日にTPPへの参加を示唆したり、直後に日本との2国間のFTA(自由貿易協定)に向けて動いていると投稿しています。
牛肉を例にとれば、TPP参加したオーストラリアは、関税が9%前後に下がるのに対して、米国は、変わらず38.5%となるために畜産業者からトランプ大統領に日本との2国間FTAを望む書簡がすでに届けられています。
トランプ大統領は、貿易不均衡是正を目指していて、11月の中間選挙前に結果を示したいことから、今回の日米首脳会談は、絶好の機会だと思われます。
1の北朝鮮問題で日本の希望を飲む代わりに2の通商問題で2国間FTAを迫ってくるのはないかと思われます。
米国の最大の対日赤字の原因は自動車だが、自動車の関税は日本はほぼ0%となっており、関税では赤字是正にならないために2国間FTAと同時に日本の金融政策へも踏み込んだ発言をしてくる可能性があり、金融緩和を続ける日本へ緩和をやめるように言ってくることもあり得ると思われます。
通商問題の場合は、貿易摩擦懸念で円高になると思われます。
日米首脳会談のドル円為替への影響 結論
今回の日米首脳会談のドル円為替への影響は、通商問題でどこまで深い話になるかという部分にかかっていると思われます。
トランプ大統領は、中間選挙へ向けて、成果を見せなければならず、日本への貿易赤字を減らす実績をアピールしたいと思われますので、日本に不利な協議になると思われます。
北朝鮮の核ミサイル開発に関しては、ある程度織り込み済みとなっていると思われますので、核開発の全面停止やミサイルの破棄などのサプライズがなければ、円安方向に強く動かないと思われます。
今回の日米首脳会談は、ドル円為替には、円高となる影響を与えると思われます。
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【追記】4月17日のドル円為替の動き
○ドル円為替チャート
17日のドル円為替は、日米首脳会談の通商問題への警戒感から下落傾向となり、海外市場で好調な米経済指標の影響で一時107.2円まで円安になったが、日米首脳会談の通商問題への警戒感から再び下落して、106円台となった。
18日は、朝5時に行われたトランプ大統領と安倍首相の記者会見から通商問題が語られなかったため警戒感が残ったが、9時から日経平均が200円以上上昇となったことで、円売りドル買いとなり、107.3円台まで円安傾向となった。
本日の日米首脳会談で通商問題が話し合われると思われますので、2国間FTAに言及されると貿易摩擦懸念が再燃し、円高になる可能性があります。
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