ストップロス買い・売り/「ストップロス刈り」とは?

FX市場や日経平均先物・オプション市場において、ストップロス買い(or 売り)が、ある価格帯に集中するのは珍しくありません。すると、実価格がそこに達したとき、大量のストップロス注文でさらに価格が上がる(or 下がる)ことがあります。

そのため、ストップロス買いやストップロス売りの注文が厚い価格がどのあたりか、情報を持っているだけで有利に取引戦略を組むことができます。
この記事では、ストップロス買い・売りの情報の考え方、また「ストップロス刈り」について説明します。

スポンサードリンク

値動きを加速するストップロス買い/売り

基本的には、ストップロス買いというと、売建玉を損切り(ストップ・ロス)のために買い戻すことを指します。ストップロス売りはその逆です。

多くの投資家は、ストップロス買い/売りを設定するときに、10円区切りや100円区切り、あるいは平均線や過去高値・安値といった、あるいは「切りのいい数字」、あるいはなんらかの節目に合わせます。

そのため、多くの場合、ストップロス買い/売りの注文は、特定の価格帯に集中することが多くなります。

ストップロス買いが「ヒット」するとどうなるか

つまり、その価格になったとたん、自動的に大量のストップロス買い/売り注文が発注されるということです。その結果、ストップロス買い/売り注文が集中する値段になったとたん、さらに価格が急騰もしくは急落することがあります。

こうしたケースが起きた時、相場では「ストップロスの買いがヒットした」とか「ストップロス売りを巻き込んだ」といった表現をします。FX、あるいは先物やオプション、現物株でも使われる表現です。

騰落幅の急拡大に注意

例えば「日経平均株価が2万円を割り込んだら、買建玉を逆指値売り」というストップロス売り注文が多く入っていたら、実際に日経平均株価が2万円になったとたん、大量の売り注文が出て、下げ幅をさらに拡大させることになります。

あるいは、「2万2000円を超えたら、売建玉を逆指値買い」というストップロス買い注文が多ければ、実際に2万2000円になったとたんに買いが重なり、さらに上がることになります。

そのため、ある程度の経験を積んだ投資家やヘッジファンドなどは、このストップロス買い/売りのラインを強く意識します。

市場を翻弄する「ストップロス刈り」とは?

この、急騰・急落が起きやすいラインを狙って、ヘッジファンドなどが大量の買い/売りを浴びせ、天井値・底値で利ざやを抜き取ることがあると言われています。

こうした動きは、しばしば「ストップロス刈り」と呼ばれることがあります。

強引に「損出しさせる」ヘッジファンド

例えば、ある商品について、2万円に大量のストップロス売り注文が入っていたとします。これは、買いポジションの投資家が損切りのために入れた、売り決済注文です。

そして、今の価格が2万10円だったとします。あと一歩売りが重なれば2万円まで下がります。そうなると、一気にストップロス売り注文が発動され、急落が起きる可能性があります。

こうした状況で、ヘッジファンドが大量の売りを浴びせたら、どうなるでしょうか?

まず、ヘッジファンドの売り浴びせで、価格が2万10円から2万円へ下がったとします。
すると、待機していたストップロス売りが大量に発注され、価格はさらに下がります。
もしそこで市場に狼狽売りが出たら、価格はもっと下がることになります。

そうして、大幅急落が起きると、ヘッジファンドは安値で買い戻し、差益を抜き取ります。巻き込まれてストップロス売りの損出しを行った投資家たちは、ヘッジファンドの手のひらで踊らされた格好となってしまいます。

いわば、一般投資家に強引に損出しをさせて、それをヘッジファンドが懐に収めるわけです。これが、いわゆる『ストップロス刈り」、あるいは「ストップ刈り」です。

市場のストップロス買い/売り動向を意識する

投資情報サイトなどで、例えば「○○円にストップロス売り厚い」といった表現で、情報が出ていることがあります。

こうした情報に意識を向けておくと、そのラインに達したときに、さらに下抜ける、あるいは上抜ける可能性がある、と注意しておくとよいでしょう。

ストップロス情報を売買に利用する

たとえば、ストップロス売りの厚いラインに合わせて損切り注文を入れておけば、実際に大量のストップロス売りが発動したときに、大幅な下げの前にいち早く損切りできる確率が高まるでしょう。

あるいは、ストップロス売りの厚いラインが近づいていて、相場が弱気に傾いているときなどは、相場を見つつ下値が拡大したタイミングで押し目買い、という考え方もあるでしょう。

まずは実際の値動きとの相関を見てみる

心理的節目といわれる「きりのいい価格」を意識するのは、投資の基本的な手法といえますが、そのうちでも、ストップロス買い/売りの価格は、「ストップロス刈り」のような大きな動きにつながりやすいため、とくに注意する必要があります。

まずは、ストップロス買い・ストップロス売りの厚い価格帯の情報をつかみ、実際の値動きとどのように相関するのか、意識しながら相場を見てみるとよいでしょう。

 

日経平均予想をフォロー!
最新情報をお届けします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.