日銀の利上げとアメリカ市場の景気後退懸念による株安と円高の加速。そして、先日 日経平均株価は史上1位の下落幅を更新しました。
株価の不確実性が高まるなか、投資家にとって安定した収益を追求するべく連続して配当を増やしている企業の株に注目が集まります。
連続で配当を増やしている銘柄は、安定したキャッシュフローと堅実な経営を示しており、長期的な視点で大きなメリットをもたらす可能性があります。
本記事では、株価下落時に強い連続増配銘柄のメリットと注意点について解説します。
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このページの目次
連続増配銘柄とは
株式投資の魅力のひとつとして配当金があります。
配当金は企業が得た利益の一部を株主に分配され、株式を保有することで受け取ることが可能です。
連続増配銘柄とは、一定の年数にわたって配当金が増額している銘柄のことです。
投資家にとって安定した配当収入を得ることが可能な連続増配銘柄は、企業の財務健全性と経営の安定性を証明してることを示しています。
株価下落時でも強い連続増配銘柄のメリット
連続増配をしている銘柄は、長期にわたり安定した業績と堅実な経営を証明しています。不景気や暴落、政情不安も乗り越えて増配を続けているだけに、商品やサービスの良さ以外にも競合企業に負けない強みを持っている可能性があります。
株価が一時的に下落しても長期的には回復する可能性も高いと言えます。長期的な視点で保有することで、株価の回復と増配による利益を享受することができるでしょう。
ただ、何十年も増配していたとはいえ、これからも配当金を引き上げ続けるる保証はありません。過信しすぎないようにすることは必要です。
連続増配ありの銘柄と連続増配なしの銘柄の比較
以下は連続増配ありの場合となしの場合の配当金と配当利回りのシミュレーションです。
どちらも投資元本1,000万円、投資期間30年、配当利回り1.5%からスタート。連続増配ありのほうは増配率5.00%としています。
極端な例ではありますが、連続増配ありは、30年目には配当利回り6.17%となり、年間配当金は61万円を超え15万円から4倍以上に増加する結果となりました。
連続配当なしのほうは減配なしで維持ではありますが、見ての通り差が大きくなっていることがわかります。
このシミュレーションでは1年目に元本1,000万入れたのみとしてますが、利益を再投資した複利では同じ配当利回りでも、効率よく利益を得ることが可能なことがわかります。
こちらのシミュレーションでは税金や取引手数料などは考慮していませんので参考程度に留めてください。また実際の投資では株価の変動もあり、元本が保証されているものではありません。
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連続増配銘柄 配当利回りTOP10
10年以上増配を続ける銘柄の配当利回り上位10銘柄を紹介します。
銘柄 | 増配年数 | 配当利回り | 最低購入金額 | |
---|---|---|---|---|
1 | スカラ (4845) | 15 | 6.54% | 57,300 |
2 | シークス (7613) | 16 | 4.45% | 107,900 |
3 | 豊田通商 (8015) | 13 | 4.26% | 234,700 |
4 | みずほリース (8425) | 18 | 4.21% | 95,000 |
5 | 芙蓉総合リース (8424) | 18 | 4.13% | 1,090,000 |
6 | 三菱HCキャピタル (8593) | 25 | 4.11% | 97,400 |
7 | 積水化学工業 (4204) | 13 | 3.57% | 210,200 |
8 | プラネット (2391) | 19 | 3.48% | 123,400 |
9 | セントケア・ホールディング (2374) | 14 | 3.45% | 78,300 |
10 | アイカ工業 (4206) | 14 | 3.44% | 328,400 |
増配年数期間が長い順ですと、花王(4452)の34年が断トツ。34年間で年間配当額は21.1倍に増加している。
長期にわたって「増配」している優良企業に、投資することで増配や高い利回りが期待できます。
※ 2024/8/6終値時点
連続増配銘柄 配当利回りランキング
https://nikkeiyosoku.com/jp_dividend/
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連続増配銘柄に投資する際の注意点
投資をするうえでは、良いところしかないように見える連続増配株ですが、注意したい点もいくつかあります。
- 成長株に比べると値上がり益は期待しづらい
- 短期間の投資には向かない
成長株に比べると値上がり益は期待しづらい
連続増配株の企業は安定した配当を提供する一方で、新規事業や市場拡大によって急速な利益増加が期待される成長株に比べると成長率は比較的緩やかです。
安定した配当収入と堅実な経営を求める投資家に適してると言えるでしょう。
短期間の投資にはあまり向かない
前述の通り、勢いのある成長株と比べると、短期間での急激な株価上昇は期待しにくいです。
しかし、決算時期など配当が増えることで、配当期待の買いが入り株価の上昇も期待できることもあります。
連続増配銘柄は長期保有することで魅力が発揮するといえるでしょう。
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まとめ
本記事では相場が急落したタイミングで注目の集まる「連続増配銘柄」について紹介しました。
新NISAなどでコツコツ投資する対象として連続増配銘柄を検討してみてはいかがでしょうか。
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