インデックスファンドとは
インデックスファンドとは、マーケット(市場全体)の動きを表す指標や指数と同じ運用を目指すファンドのことです。
ここでは、マーケット(市場全体)の動きを表す指標や指数は、日経平均株価やTOPIX、NYダウなどの株価指数のことを指し、ファンドは、投資信託のことを指します。
よって、ここでは、インデックスファンドは、「株価指数と同じ運用を目指す投資信託」のことを指します。
・日経平均株価とは
日経平均株価とは?初心者にもわかりやすく解説します!
インデックスファンドは、「日本株式」「日本債券」「海外株式」「海外債券」のうちのどれかであることが多いです。
日本以外の「海外株式」や「海外債券」などは、ある1つの国のインデックスで運用するものだけではなく、たとえば、「先進国株式」や「全世界株式」など複数の国を束ねたインデックスファンドも多くあります。
さらに複数のインデックスファンドに投資するバランスファンドなどもあり、数多くのインデックスファンドが選べるようになっています。
通常は、インデックス投資とは、インデックスファンドを売買することを指します。
インデックスファンドのメリットとしては、個別銘柄や他の投資信託より銘柄選びをしやすいといった点があります。
インデックスファンドを選ぶときは、まず、投資する国(複数の場合あり)を決めて、それから株価か債券か選び、株価を選んだ場合であれば、どの指標(日経平均株価やTOPIXなど)を選ぶかを決めれば、数本の投資信託から選ぶだけです。
その際の各投資信託の運用成績は、ほとんど変わりませんので、手数料が少ない投資信託を選んで買うのが良いでしょう。
インデックスファンドが選びやすいのは、同じ指標を目指している投資信託なら、あまり運用成績が変わらないので、手数料の高い安いで選ぶとが可能だからです。
インデックスファンドではない投資信託や個別株の場合は、日本の株を買おうと決めてから、運用成績を見比べて、いろいろ比較しなければならないので、その手間がないインデックスファンドの銘柄選びは、簡単といえるでしょう。
インデックスファンドで儲けるポイントとは
インデックスファンドで儲けるポイントは、利回り、分配金、手数料そして、長期投資になります。
インデックスファンドの利回り
インデックスファンドで儲けるポイントは、インデックスファンドの利回りです。
利回りとは、よく年利5%とか表示されるもので儲けの割合のことです。
この利回りが高ければ高いほど儲けが多くなるので、利回りが高いインデックスファンドを買うのが儲けるポイントの一つです。
ただしインデックスファンドは、同じ指標を追っているインデックスファンドは、あまりかわらない運用成績になります。
たとえば、日経平均株価を追っている商品であれば、どの商品でもそこまでかわらない運用成績を実現しています。
そこで商品ごとで利回りの違いが出てくるのが、分配金(配当金)の有無と手数料の大小です。
よく聞くのが、「毎月分配型○○インデックスファンド」と行ったものでこれは、毎月分配金(配当金)を出す商品です。
分配金(配当金)を出すということは、ファンド全体の投資資金の中からは配当金を切り崩して購入者へ払うということなので、当然、ファンド全体の投資資金が少なくなります。
これは、複利効果が薄くなることを意味しています。
複利は、投資の中でも最重要といっても良いほど運用結果に直結する要素で、この複利効果が少なくなるということは、当然、利回りが悪くなるということです。
もうひとつは、手数料が多いか少ないかです。
手数料は、大きく分けると2種類あり、売買するときにかかる手数料と保有しているときにかかる手数料です。
前者の売買するときにかかる手数料は、買うときにかかる手数料を「販売手数料」、売るときにかかる手数料を「信託財産留保額」を言います。
後者の保有しているときにかかる手数料を「信託報酬」と呼びます。
主に「販売手数料」と「信託報酬」の割合が大きいので、この2つを比べるのが基本です。
当たり前ですが、手数料が多くかかるとその分利回りが少なくなります。
手数料を加味した利回りのことを「実質利回り」などと呼び、この数値が高いものが儲かるインデックスファンドといえるでしょう。
ただし、将来的な利回りは、誰にもわかりませんので、現在、利回りが高くても、長期的には、低くなる場合もありますので、追っているインデックスが将来的にどうなるかをしっかり考えて買うことをお勧めします。
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長期投資 インデックスファンドで儲けるポイント
インデックスファンドで儲ける一番重要なポイントは、長期投資です。
インデックスファンドで儲けるのだから、インデックスファンドの中身が一番重要じゃないのか?という疑問がよく聞かれますが、実際には、相当成績が悪いインデックスでも長期投資でプラスになるケースが多いです。
さらに長期投資のポイントは、ドルコスト平均法です。
これは、定額購入法とも呼ばれ、その名の通りに定期的に定額を買う投資方法です。
実際に日経平均でドルコスト平均法で購入したシミュレーションをみてみましょう。
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日系平均株価 投資成績
具体的に例を挙げると日経平均株価の月末の終値が一番高くなったのは、1989年12月で38,916円です。
皆さんご存知だと思いますが、これからバブル崩壊で、株価はまっさかさまに落ちて、リーマンショックや東北の震災などを経て、2012年のアベノミクスから反転して、現在の17,000円前後に至っています。
それでも1989年12月で38,916円に比べると半分以下です。
しかし1989年12月の月末から1月ごとに1万円づつ日経平均に投資していたら、現在は、いくらくらいになっていると思いますか?
現在の株価が当時の半分以下で一番低かったときで7,000円台だったことを考えると、散々な成績と思うかもしれません。
実際には、1989年12月から2016年3月まで月末の終値で1万円づつ投資したとすると316万円投資して378万7812円(手数料なし)になっています。
手数料を0.5%と仮定しても約355万円となります。
おそらく先進国で最悪な成績のインデックスである日経平均株価でもドルコスト平均法で26年以上投資していたらプラスになっているということです。
日経平均株価のようなインデックスは、長期的に見て、ずっと下落しているということはいまだありません。
必ず上昇、下落を繰り返しているので、長期投資をドルコスト平均法で行えば、儲ける可能性が高いということが言えます。
インデックスファンドで儲ける結論は、よい利回りのインデックスファンドを選び、長期でドルコスト平均法で投資するということです。