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i シェアーズとは?
ブラックロック・グループが運用するETFブランドです。
ETFとは上場投資信託の略語になります。特定の指数の動きに連動する運用成果を目指します。証券取引所に上場している投資信託の一つです。この指数は株式、債券、REIT、通貨、コモディティ(商品)等もあります。インデックスの投資信託との違いは投資信託は上場していません。又、取引価格はETFはリアルタイムで変動するのに対し、投資信託は1日1回決まる基準価格で売買されます。
世界のETFにおいて運用益で40%の市場シェアを誇ります。この分野のリーダー的存在です。日本だけでは無く世界の主要な市場で提供されています。又直接は投資しにくい国や地域の資産に投資ができる事もあり多くの支持を得ています。
i シェアーズ ETF
iシェアーズ topix etf
日本市場の全体の動向を示す、TOPIXへの連動を目指したETFです。東京証券取引所の第一部上場に属する会社の一部、1800社以上銘柄に投資しています。
信託報酬は(税抜き)0.06%とかなり低コストになっています。
2015年に設立されています。運用実績としては、全ての収益が再び投資されるとした時の計算は直近3カ月でマイナス3.49%です。設定来ではマイナス9.88%で経過しています。分配金は8月に20円出しています。
業種別で見る投資先は上位から電気機器、輸送用機器、情報・通信業、銀行業、化学、医薬品等になります。株式保有の上位はトヨタ自動車、三菱UFJファイナンスG、日本電信電話、日本たばこ産業、KDDI等です。
信託報酬が低い事と取引する最低単位数が1株になっています。1株から購入出来、小額から投資が可能ですので魅力の一つになります。
iシェアーズ 米国高配当株ETF
配当水準が比較的高い、アメリカの株式で構成されている指数に投資をしています。保有比率としては多い物からエネルギー、生活必需品、ヘルスケア、情報技術、公益事業等になります。
設立されたのは2011年3月からです。運用実績は全ての収益を再投資した場合には直近1年でプラス15.78%、3年ではプラス11.17%、5年でプラス13.23%です。設定来ですとプラス13.46%になります。その年で多少波はありますが、今の所どの年をとっても十分な利リターンを得る事が出来る様になっています。又、決算日は年に4回あります。信託報酬は0.12%です。最低購入単位は1株からになっています。
選ばれる企業は財務状況が良く、持続的に平均以上の配当を支払う能力のある物が選ばれています。中には利回り5%以上の優良株や50年以上配当金を増やしている企業等かなりの優良企業になります。個別にその会社に投資するよりも分散させる事で高配当を得ながら、リスクを散らす事が可能になります。
iシェアーズ エマージング株ETF(MSCIエマージングIMI)
このファンドは新興国の株式に分散投資するETFになります。投資先を国別にみると、多い国から中国、韓国、台湾、インド、ブラジル、南アフリカ等です。欧州、アフリカ、アジア・オセアニア、南米、北中米に投資し世界全体に投資していると言えます。このETFを利用すると新興国の99%を網羅する事が出来ます。業種別では金融、情報技術、一般消費財・サービス、生活必需品、資本財・サービス等です。
信託報酬は0.18%です。運用実績では全ての収益が再投資された場合は直近1年ではマイナス4.64%、3年ではプラス2.96%、設定来ではプラス6.56%です。不安定ではありますが、収益が出る年は出ています。容易に新興国に投資出来るメリットを含んでも投資対象に選びたいファンドです。
iシェアーズ jリート ETF
このファンドは日本の不動産投資市場の指数を投資対象にしています。R-REITは東京証券取引所に上場している物です。iシェアーズJリートETFはこのJ-REITの全銘柄を対象にした東証上場REIT指数への連動を目指しています。
信託報酬は税抜き0.16%です。個人で不動産を所有するのは敷居が高過ぎて難しいですが、このETFだと日本全体の不動産に投資する事が出来ます。設立されたのは2015年と運用期間はまだ少ないです。運用実績は全ての収益を再投資した場合は直近マイナス2.88%、設定来ではプラス10.52%とになっています。今後の東京オリンピック等の影響もあり不動産投資には興味があるが、実際に購入したりする時間もお金もない場合には選びたいファンドの一つです。
iシェアーズ 新興国債券ETF
現地の通貨で新興国の債券を投資対象にしています。ベンチマークとしてはバークレイズ新興市場自国通貨建てコア国債インデックスで、この数値に連動しています。
ETFですので、日本で購入が出来る、新興国の債券になります。信託報酬は0.5%になります。国別保有内訳は多い国からマレーシア、タイ、メキシコ、ポーランド、ブラジル、インドネシア、トルコ等です。今後のこれらの発展を期待し投資するのもいいと思います。又、その国の通貨で購入するので為替の影響を受けます。これら新興国のみの経済状況以外にアメリカの金融の流れも大きく利益には関与してきます。2011年に設立され、運用実績に関しては、全ての収益が再投資される場合は1年でマイナス5.71%、3年でマイナス0.46%、5年ではプラス2.6%、設定来ではプラス2.11%と利益にも上下の流れがあるようです。
その他
その他にはコモディティのiシェアーズ S&P GSCI コモディティ・インデックス・トラストがあります。ベンチマークの実績に対応する投資の成果を目標に掲げて運用しています。ベンチマークは分散されたコモディティ・グループです。コモディティは高いリスクを伴います。それを投資対象にしているので投機とも言えます。安定して安全に利益をえたい方にはお勧め出来ない商品です。この商品自体は日本国では上場しておらず、米国に上場している商品ですが、紹介の為に記載します。基本的にコモディティは株式等と関係なくチャートを付けると言われていますが、リーマンショックの時には大暴落しています。しかし、更に近年ではその時期の暴落時の底値を下回っている状況です。投資先に選ぶにも少し扱いにくい商品と言えます。(米国にて)購入する際には細心の注意が必要です。信託報酬も高めで税抜き0.75%かかります。
他にはiシェアーズ 米国ハイイールド債券ETF(iBoxxドル建てLHYC)があります。米国建ての高利回り事業債を主要な投資対象としているETFです。高利回り事業債をハイイールド債と呼びます。ハイイールド債に投資する事で安定した収益の確保を期待しつつ中長期的な成長を目指す投資です。米国と商品名に大きく書かれていますが、米国が89%、他にイギリス、ルクセンブルグ、カナダ等を保有しています。業種別でみると保有率が高い物から通信、エネルギー、非景気循環消費、景気循環消費、資本財、素材、テクノロジーです。運用実績は直近1年はマイナス8.64%、3年でプラス5.7%、設定来ではプラス13.15%となっています。
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i シェアーズ まとめ
この様にiシェアーズでは定番の国内、国外債券、株式、REITの他にコモンディティのETFがあるのが面白みです。又、魅力はそのコストの安さ、商品の取り扱いの数の多さ、豊富さにあると思います。ETFの商品の中身をきちんと確認し希望の投資先を選択し自分なりの資産配分を作り出す事も可能です。
設立されて長期間の物もあれば、つい最近設立された物もあります。今後も新たな商品開発に注目していきたい所です。