比較的新しいインデックス指数にJPX日経インデックス400があります。
あまり聞き覚えない人もいると思いますが、日本の優良企業をあつめたインデックス指数です。
アメリカで言えば、S&P500のようのインデックス指数です。
今回は、JPX日経インデックス400を解説します。
このページの目次
JPX日経インデックス400とは?
日本の投資魅力の高い会社で構成された株式指数です。選ばれる企業は日本の株式市場に上場し厳しい条件の中からの400銘柄です。企業として優良な所ばかりを選んで指数化していますので、投資初心者や企業分析する時間のない投資家にはお勧めです。これにより日本企業の魅力を日本の投資家、海外に向けてアピールする目的もあります。又、企業側には、ファンドに選ばれる事に対して価値の持続、向上を図る狙いもあります。
・JPX日経インデックス400
http://www.jpx.co.jp/markets/indices/jpx-nikkei400/
どのような株価指数か?
この株は東京証券取引所、マザーズ、JASDAQを主たる市場とする普通株式を母集団とし、諸要件を満したものを選定した400銘柄からなる株式指数です。それらの市場に上場し、3年以上経っている企業から、企業の経営財務の優れた株式会社が選ばれています。選ばれる銘柄は、次の会社の一手になる様な企業戦略の元、資本金が使用されているかどうか等投資家の視点を重要視しながら経営を行っているかを選択基準とされています。
どこが算出しているか
日本取引所グループ (JPX) 傘下である、東京証券取引所と株式会社日本経済新聞社 (日経) が合同で算出しています。
いつから算出しているか
2014年1月6日から始まった株価指数です。
最高値、最低値など
2014年から運用開始になり、その年の最安値は10、360円、最高値は13、400円です。2015年には最安値12,310円、最高値は15,500円で2016年現在(7月)では最安値は10,860円、最高値は14,460円になっております。比較的安定して経過しております。
JPX日経インデックス400の構成銘柄
構成銘柄の特徴
構成されている銘柄は東京証券取引所、マザーズ、JASDAQに上場し且、上場して3年を経過している企業から選ばれます。その条件にはまる企業の中でも今後もその企業の維持発展の為に資本金が使用されている所、経営のぐらつきがないか等を考慮し400銘柄が選出されます。その殆どは東京証券取引所に上場している企業で残りの数銘柄がマザーズ、JASDAQに上場している会社になります。
構成銘柄の入れ替えについて
時代や社会の流れ、又その会社自身の経営状態等により当然ながらその400銘柄は取捨選択されます。更にいい会社が出てくれば400銘柄に選ばれると同時に失速したり低迷している企業は省かれる事になります。常に構成銘柄を見直す事でこのファンド自体の価値を高めています。見直しにより入れ替えが行われますので、1回の入れ替えで何社が動くかはその結果を見ないと分かりません。2015年のある時期には40以上の入れ替えが行われました。
主な構成銘柄
その400の中に選ばれている会社は検索により見る事が可能です。諸条件を満たしているので錚々たる会社の名前が羅列されています。誰もが知っている通信会社ヤフーや楽天、保有口座として持っているかもしれませんが、UFJや三井住友銀行、又頻回に利用するローソンやドンキホーテ等有名どころが組み込まれている状況です。
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JPX日経インデックス400の投資信託
この指数に連動した投資信託は多数出ています。三井住友トラスト。アセットマネジメントから出ているJPX日経インデックス400・オープンがあります。信託期間は2023年の10/20迄と期間が決まっているものです。三菱UFJ国際投信から出ているのはMAXIS JPX日経インデックス400上場投信です。 「JPX日経インデックス400」採用株式に投資を行っており、同指数の値動きに連動する投資成果を目指すとされています。決済月は1、7月と年に2回設けられています。他にもJPX日経インデックス400・コアプラス、ニッセイJPX日経400アクティブファンド等数多くの会社から出ています。各会社によって購入手数料や保有中の手数料、分配金、価格に違いがありますのでご自身に合った物を選択する事になります。基本はJPX日経インデックス400に連動していますので、日本の株式市場が下がれば価格は下がりますし、上がれば同じ様に上がる仕組みになっています。
信託報酬など
信託報酬とは投資信託を保有している間かかってくる手数料です。管理手数料とも呼ばれています。保有している間は引かれる手数料ですので長期間保有していると大きなコストになる手数料です。ですので、この手数料がより安い所で購入する事が長期で保有した時に利益に差が出る手数料になります。又、この手数料は運用資産の中から自動的に指し引かれる為に払っている感覚が少なくなります。この手数料に疎くなってしまうと運用益が低下するリスクになります。JPX日経インデックス400の投資信託でも当然ですが、かかる手数料になります。
○主な投資信託と信託報酬
- ニッセイJPX日経400インデックスファンド 0.3348%
SMTJPX日経インデックス400・オープン 0.3996%
野村インデックスファンド・JPX日経400 0.432%
eMAXISJPX日経400インデックス 0.432%
JPX日経400ファンド 0.5724%
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JPX日経インデックス400のETF
そもそもETFを日本語に戻すと上場投資信託の事を表します。投資信託が上場しているので株の様に売買します。ETFは平均株価等に連動して動きます。インデックスとどう違うのかと言うと、大きな違いは普通の株の売買のように、指値や成り行きで注文し購入する事が出来る所です。通常のインデックスはその日の市場の終了後に決定取引価格が決定します。値段の把握が出来なデメリットがインデックスにはあります。ETFの特徴としては日経平均株価やトピックスの動きに近い運用になり。10万円程度から投資をする事が出来ます。又、インデックスファンドよりも安い手数料で運用できる物が多いです。連動型なので個別に会社を選んで見守る必要はありません。その様なETFからもJPX日経インデックス400は出ています。
具体的には大和証券から出ているダイワ上場投信―JPX日経400、iシェアーズ JPX日経400 ETF等が色んな会社から出ています。
信託報酬など
ETFの場合の手数料はインデックスと違いがあります。多くはインデックスファンドの場合、ネット証券の購入では無料ですが、ETFの場合は株式同様の売買手数料がかかります。その分信託報酬はインデックスファンドよりも安く、1/2以下となっています。信託報酬の安さがETFの魅力の一つになっています。
○主なETFと信託報酬
- MAXIS JPX日経インデックス400上場投信 0.078%
上場インデックスファンド JPX日経インデックス400 0.1%
DIAM ETF JPX/S&P 設備・人材投資指数 0.165%
DIAM ETF JPX日経400 0.17%
iシェアーズ JPX日経400 ETF 0.17%
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JPX日経インデックス400 まとめ
この様に投資を始めたいけど、日本株ならどこの会社を購入したらいいのか、日本の株式市場に投資をしたいが、業績の良くない会社は除きたいと考えている人には都合のいい投資信託になります。どの会社の株を購入すべきか一か所に決める為に業績や今後の見通し、新商品の開発等、企業の研究をする必要がありません。JPX日経インデックス400では予め、いい会社を400銘柄選んでくれているので、そこに投資するだけで日本経済のアップに便乗する事ができます。又、株として一社を購入するとその会社は問題がなくても同じ業界の他の会社の印象で同じ様に株価が低下する事もあります。又、良いと判断して購入した企業が全体として落ち込む社会問題が現れる事も想定出来ます。一社の企業の株を保有する事はそのリスクを一手に担いますが、JPX日経インデックス400だと日本社会の400もの銘柄になるので、落ち込んだ業界の分他の業界でカバーする事も可能になります。その様な事を考慮しても初心者にも多忙で企業研究が出来ない人にも安定志向の人にも相性のいい投資信託だと言えます。