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プロフィットファクターとは/意味と使い方を知る

プロフィットファクターは、投資運用、あるいは投資家としての成長に欠かせない指標のひとつです。

たとえ言葉の意味がわからない投資家でも、プロフィットファクターを使いこなすのは、かんたんです。

ここでは、株式からFX、日経平均先物やオプションまで、様々な投資で使われる「プロフィットファクター」という言葉の意味から使い方までを、順を追って説明します。

プロフィットファクターとは

プロフィットファクター(PF、P/F)とは、投資で上手く利益を出せているかどうかを示す数値です。プロフィットファクターの数値が大きいほど利益を出せていることになります。

例えば、
「Aさんの去年のプロフィットファクターは1.2だったけれど、一昨年は1.1だった。
 だから、一昨年より去年の方が上手く利益を出せた。」
といった使い方をします。

なお、プロフィットファクターは、システムトレード(ストラテジー)などのパフォーマンスを計る際にも、よく用いられます。

例えば、
「ストラテジーAのプロフィットファクターは1.4、ストラテジーBは1.3。
 よってストラテジーAの方が高いパフォーマンスを出している」
といった使い方をします。

プロフィットファクターの計算方法はかんたん

プロフィットファクターの算出方法は、かんたんです。
一定の期間における「利益合計」を、同期間の「損失合計」で「割る」と、プロフィットファクターが割り出せます。

これを、数式化すると、次のようになります。

プロフィットファクター = 利益計 ÷ 損失計
※損失は絶対値(プラス値)にして計算

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プロフィットファクターを使う利点

たんに投資の損益パフォーマンスを見たいのであれば、損益額を見れば済むのでは?と思った方もいるのではないでしょうか。しかし、プロフィットファクターを使うことで、投資パフォーマンスがよりわかりやすくなるのです。

損益額だけでは測れない「投資パフォーマンス」

例えば、次の例を見てみましょう。

Aさんは先月、損益+10万円でした。
Bさんも、先月、損益+10万円でした。

さて、投資パフォーマンスがよかったのは、どちらでしょうか?

一見すると、損益額が変わらないので、AさんもBさんも同じパフォーマンスに見えます。しかし、次のような細かいデータを見ると、少し見方が変わるはずです。

利益損失差引損益
Aさん+710万-700万+10万
Bさん+15万-5万+10万

この表を見ると、Aさんは最終的に+10万の利益ですが、投資運用中に最大+710万の利益、また最大-700万円の損失が出ています。一般的な個人投資家にしてみれば、仮に最終的に儲かったにせよ、途中でここまでの損益幅が出たら、心理的な負担は相当なものでしょう。

一方、Bさんは、同じ+10万の利益を出すまでに、途中で出した最大利益は+15万、最大損失は-5万円で済んでいます。こちらの方が、心理的な負担ははるかに軽かったはずです。また、損益に極端な幅がないため、トレードごとの成果も安定していたと言えます。

このように、損益額だけではなく、投資行動の全体のイメージをつかむことで、投資パフォーマンスがよりはっきり見えてきます。

こうした「投資行動の全体のイメージ」をかんたんにつかめるのが、プロフィットファクターなのです。

シンプルに一目瞭然、プロフィットファクター

では今度は、さきほどのAさんBさんの投資パフォーマンスを、プロフィットファクターを使って見てみましょう。

プロフィットファクターは、ある期間の利益総計を、損失総計(の絶対値)で割った値になります。したがって、先程の表の一部をプロフィットファクター(PF)に置き換えると、次のようになります。

PF
Aさん1.01
Bさん3.00

このように、プロフィットファクター(PF)さえあれば、Bさんのほうが効率のよい投資ができていることが一目瞭然でわかります。言い換えれば、Bさんのほうが、安定して利益を出せる、優れた投資家だ、とも言えるでしょう。

これが、プロフィットファクターを投資パフォーマンスの評価に使う利点です。

PFが大きいほど「少ない損で利益を出せる」投資家

プロフィットファクターの数値が大きければ大きいほど、小さな損失で大きな利益を出せている、と言えます。

おおまかに、プロフィットファクターが1以上なら、投資を続けるごとに利益が出せています。
さらに、2を超えていれば、かなり理想的な状態と言えるでしょう。

逆に、プロフィットファクターが1未満なら、トレードを続けるごとに損失がどんどん大きくなっている状態です。

そのため、プロフィットファクターは1以上をキープ、目標として2以上を目指すのがよいでしょう。逆に、1未満になってしまっている場合は、自分の投資法を見つめ直すか、さもなければ最悪退場ということにもなってしまいます。

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自分のプロフィットファクターを出してみよう

自分の投資が上手くいっているかどうかを確かめるために、自分のプロフィットファクターを出してみましょう。

取引記録をつけよう

かんたんに計算できるプロフィットファクターですが、実際に活用できている個人投資家は、案外少ないものです。なぜなら、多くの個人投資家は、プロフィットファクターを出すのに必要な「取引記録」をしっかりとつけていないからです。

取引記録と言っても、べつだん難しいものでなくてもかまいません。最もかんたんな方法だと、日付と売買代金を記録するだけでも、プロフィットファクターは出せます。エクセルやGoogleスプレッドシートを活用すると、よりかんたんでしょう。

そうして、例えば一年ごと、あるいは四半期ごと、月ごとでもかまいませんが、一定の期間ごとのプロフィットファクターを比較してみると、自分が上手く投資できているか、あるいは、投資の腕前が上がっているか、下がっているか、といったことが、すぐにわかるはずです。

20~30回以上の取引記録から出そう

プロフィットファクターを出す際に注意したいのは、取引回数の少ない状態で出してもあまり意味がない、という点です。

プロフィットファクターはあくまで統計データであるため、あまりに少ない取引回数で算出してしまうと、統計データとしてあまり役立たないものになってしまいます。最低でも20~30回の取引を母数に出すようにしましょう。

あるいは、少ない取引回数しかない場合であれば、プロフィットファクターの数値が少し大きく出過ぎる、あるいは小さくなりすぎる傾向があるというのを理解したうえで、活用するのもよいでしょう。

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プロフィットファクターでトレーディングシステムを評価する

もう一つの用途として、プロフィットファクターは、トレーディングシステムを評価するための欠かせない情報でもあります。

トレーディングシステムとは、一定のルールにしたがって売買を繰り返すことで、そのルールの理論勝率どおりの成績を目指す投資手法(システムトレードの手法)、あるいはそのためのプログラムのことをいいます。

トレーディングシステムは、開発者、あるいはルールの作成者ごとに、無数に存在しています。その中からどのトレーディングシステムを導入するかを決める目安として、ここでもプロフィットファクターがよく使われます。

高すぎるプロフィットファクターに注意

システムトレード(=トレーディングシステムを用いた投資運用)のプロフィットファクターを見る際に気をつけたいのが、あまりプロフィットファクターが高すぎると逆に注意したほうがよい、という点です。

より安定性の問われるシステムトレードでは、プロフィットファクターは1.3から1.5あたりが平均的と言えます。これ以上高いもの、とくにプロフィットファクターが2を超えるものについては、次のような点に注意する必要があります。

長期バックテストがされているか確認する

トレーディングシステムのプロフィットファクターは、過去の取引実績、あるいは過去の株価情報を用いた取引シミュレーション(バックテスト)によって算出されます。

プロフィットファクターは、より多い回数の取引データから算出されなければ、統計データとしてはあまり役立ちません。参考にする取引データ量が少ないと、プロフィットファクターの数値は振り幅が大きくなる傾向があります。

逆に言うと、より大きいプロフィットファクターを出すには、短い期間の取引データでバックテストをすれば、よい、ということになります。

バックテストが短期間ぶんしかされていないものは、そのときはよくても、トレンドが変わると全く通用しない可能性が高まります。

したがって、プロフィットファクターの大きなトレーディングシステムは、バックテストがちゃんと長期間にわたって行われているかを確かめる必要があります。

様々な時期でテストされているか確認する

プロフィットファクターが高すぎると注意が必要な理由は、もう一つあります。それは、特定の短い期間だけに過度に最適化されている、という可能性があるからです。

例えば、2017年はおおむね堅調な右肩上がりの相場でしたが、このような乱高下の比較的少ない時期だけでバックテストをするなら、プロフィットファクターが2を超えるトレーディングシステムを作るのは、比較的容易なはずです。

しかし、例えば2008年のリーマン・ショックの乱高下、2011年の円高時期、2015年のチャイナ・ショック、2017年のトランプ相場など、全ての時期で利益を出せるトレーディングシステムを開発するとなると、プロフィットファクターの高さ(利益の大きさ)よりも、損を出さないことの方が重要になってきます。

そうして、様々な時期の相場を乗り越えられるトレーディングシステムは、プロフィットファクターはさほど大きくなくても、損失の出る時期が他よりもぐっと少なくなっていたりします。

このように、様々な時期を含んだバックテストが行われているトレーディングシステムであれば、プロフィットファクターがむやみに高くなくても、投資環境の変化にかかわらず利益を出し続けられる可能性がある、というわけです。

柔軟性の高いAIを用いたツールであれば、より様々な相場での最適化も期待できるでしょう。

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プロフィットファクターと向き合う意味

投資家のパフォーマンス(成果、あるいは腕前)を測ったり、トレーディングシステムの期待パフォーマンスを比較する際など、プロフィットファクターが大いに役立つことになります。

プロフィットファクターを使って自分の投資(システム)を評価することは、投資成績の向上に繋がります。なぜなら、プロフィットファクターを見つめ続けることで、これをどうしたら上げられるか、真剣に考えることにつながるからです。

まずは、自分のプロフィットファクターを知ることから始めてみるとよいでしょう。期待したほどのプロフィットファクターが出ていない時期があったら、なぜそのときに低い数値になったのか、同じ失敗を繰り返さないためにどうすればいいか、よく考えてみることで、けっきょく投資成績を伸ばすことができるはずです。