【9月9日 ドル円予想と根拠】中国景気減速へ懸念も、香港・英国のリスク後退で円安競り勝ちか

【9月9日 ドル円予想と根拠】中国景気減速へ懸念も、香港・英国のリスク後退で円安競り勝ちか

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今日9月9日のレンジ予想と根拠 サマリー

今日のドル円レンジにつき、アナリスト5名の予想を集計した結果、今日の予想平均値は106.44 – 107.33となっています。

本日の集計結果では、香港・英国の地政学リスクにつき警戒感一服となって円安圧力が生じるとの予想が出ている一方で、中国景気減速懸念が浮上していることで円高圧力が強まる可能性についても言及されていることがわかっています。

今日までの流れ:強気心理台頭もやや息切れ

先週末から今日にかけてのドル円相場は、106.60円台から107.10円台で上げ渋りの商状となっています。


(USD/JPY ~9/9、1時間足)

6日日中は107円台維持で強含み

6日東京時間に107.00円台でオープンしたドル円は、前日の米経済指標の強い結果や日経の強含み推移を足がかりに過度なリスクオフムードが後退し、一時は107.10円台まで上昇したのち、107.00円台まで上げ渋ってロンドン市場に渡りました。

ロンドン市場では同日夜間に発表予定であった米雇用統計を控えて小動きで推移し、107.00円台を維持してNY市場に渡りました。

6日NY時間は強気心理息切れ

NY市場に入ると、米雇用者数の予想下振れにより106.70円台まで下抜け、一方で労働参加率は増、時給も好結果となったことで米の過度な利下げ期待が後退、米株先物が上げ幅縮小となったのと歩調を合わせて、さらに106.60円台まで円高となりました。

しかし米株は下げ渋り、さらにNY時間午後のパウエルFRB議長講演で「米景気は引き続き良好」「FRBはリセッション想定せず」といった発言が出たことで、FRBへの過度なハト派観測が後退し、ドルは106.90円台まで買い戻されたのち、先週末の取引を終えることとなりました。

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今日のドル円予想:中国減速懸念も各国リスク後退で円安競り勝ちか

アナリストらが注目する今日のドル円材料としては、香港や英国での地政学的リスクが一服しており円安圧力が生じているとの見解のほか、一方では中国景気減速懸念が浮上しており円高圧力が強まるとの見解も材料視されています。

香港・英国で地政学的リスク後退

米中対立や世界景気減速など、大きなリスクが並ぶこのところの市場で、それらに次ぐ大きなリスクとなっていた香港情勢と英EU離脱問題ですが、こちらについては、先週に比較的大きな進展が見られています。

まず香港情勢については、香港デモの端緒となった逃亡犯条例改正案を当局が「撤回する」と公表し、市場のリスクオフ心理が後退することとなりました。

もう一つの英EU離脱問題については、「合意なき離脱」を回避するための法案が下院で承認されたことで、やはり見通しが大きく改善し、過度なリスクオフの巻き戻しが起きています。

いずれも問題の根本的解決にはまだ遠いと言えるものの、これまで収束の兆しが見えなかった問題に明らかな進展が見られたインパクトは大きいものとなり、報道後の先週末のドル円は、じつに約1ヶ月ぶりとなる107円台回復を果たしています。この強気心理がきょうも継続し円安圧力が強まる、というのが、アナリストの見解となっています。

中国貿易統計悪化、世界景気懸念が増大

ただ一方では、中国景気の減速懸念があらためて首をもたげており、今日のレートに対して円高圧力が生じる可能性も、アナリストから注目されています。

中国税関が先日発表した8月の貿易統計は、輸出が前年同月比で10%減少、輸入が同5.6%減少と、4ヶ月連続の減少となっていることが明らかになりました。

この結果は米中貿易摩擦問題における両国の「関税戦争」が大きな影響を与えていることが明白であり、市場は今後も中国の経済指標が悪化してゆき、世界景気後退へとつながる可能性に強い警戒感を抱いています。

こうした、中国経済悪化、ひいては世界景気悪化への警戒感が、上述の香港・英国リスク一服で生じる円安圧力を上回り、円高圧力が競り勝つ、というのが、これらアナリストの見解となっています。

この、中国景気減速懸念での円高予想と、香港・英国での景気減速懸念後退による円安予想とで、それぞれを支持するアナリストの数や実績を比較した結果、より影響力の大きいほうが、今日の相場で材料視される可能性があります。予想の比較結果は、今日のドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)でご確認下さい。

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米景気へ強気見通し浮上のなか、今夜の米・消費指標の結果予想は

アナリストらが注目する今日のドル円材料としては、この他にもパウエルFRB長官の講演内容を受けて市場が強気を維持している可能性や、そうした中で今夜発表される米・7月消費者信用残高、といった予想材料が注目されています。

こうした今日の予想材料が、何人のアナリスト予想レポートから言及されているかを集計し、最も言及の多かったものを今日の重要材料として解説しているのが、今日のドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)です。

本レポートでは、このほかにも、ドル円の動きに影響を与える様々な経済指標の発表スケジュールと、それぞれに対するアナリストの予想がタイムテーブル化され、一覧にまとめられています。今日FXトレードをお考えであれば、取引前に内容をご確認いただくことをおすすめいたします。

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