【12月3日ドル円予想と根拠】トランプ砲でドル急落も、米長期金利には底堅さ

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【12月3日ドル円予想と根拠】トランプ砲でドル急落も、米長期金利には底堅さ

前日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日3日のドル円相場予想を行います。

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今日までの市況 ダイジェスト

きのう2日のドル円相場は、米ISM製造業景況感の予想下振れによる米景気懸念の再燃と、米による対中関税引き上げの可能性が報じられたことをが重しとなり、高値109.73から安値108.92まで下落しました。


(USD/JPY ~3日、15分足)

米景気期待継続もネガティブサプライズで円高

東京時間に109.54でオープンした昨日のドル円は、先週の米指標の好調さ (↑) に加え、さらに中国指標の好調さも追い風に、高値109.73まで上昇しました。しかし欧州時間にはトランプ米大統領がブラジルとアルゼンチンへ追加関税を課す (↓) とした「トランプ砲」が報じられ反落、109.55でNY時間へ渡りました。

NY時間には、発表された米ISM製造業景況指数が予想を下振れて米景気懸念が再燃 (↓) 、ドルは109.20付近まで大きく売られました。続いて米高官が「米中合意なければ対中追加関税検討」と示してレートは一段安となったものの、200日移動平均の108.90付近で下げ渋り、クローズとなりました。

昨日配信されたドル円アナリスト予想レポート有料版では、前週までの米指標の好調さ (↑) による堅調地合いが意識された一方で、昨夜の米ISM製造業への下振れ懸念 (↓) による円高予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。

ドル円アナリスト予想まとめレポート有料版はこちら

今日のドル円予想と主要材料

今日の市場に出たFXアナリストらの予想を見渡すと、「トランプ砲」による貿易環境への影響について言及が多いなか、一方では米長期金利の底堅さに注目との見解も挙がっている状況です。

「トランプ砲」で貿易環境悪化懸念が再燃

昨日トランプ米大統領がブラジルとアルゼンチンに対する追加関税を表明したことで、市場では、国際的な貿易環境の悪化懸念 (↓) が首をもたげています。

この問題につき市場では、両国の通貨安をトランプ大統領が貿易上で米の不利益につながっているとみなしており、そちらへの報復的な意味合いが強いのではないか、との見方も浮上しています。

さらには、こうした米の通商政策によるあつれきが国際的な貿易環境全体へ広がる可能性もあるとして、今日の市場では、高い警戒感を示すアナリストが出てきている状況です。

米長期金利上昇、市場心理は楽観的か

ただ一方では、米長期金利が上昇基調 (↑) を示していることが、アナリストから注目されています。

市場のリスク耐性を示すとされる米長期金利は、このところ上昇基調を強めており、昨日の相場でも、サプライズ的なリスクオフ材料が相次いだにもかかわらず、底堅い推移が続いていました。

この米長期金利の底堅さは、市場が「米中は結局は合意へ向け前進する」という期待感 (↑) や「米景気指標は先週までは上昇基調だったため、今後は再び堅調さを取り戻す」との楽観的見通し (↑) を今も維持していることを示しており、今日の相場で売りが一巡すれば、ドル買い基調が復活するのではないか、というのが、こちらのアナリストの見解となっています。

こうした、米長期金利上昇での円安予想 (↑) と、「トランプ砲」による国際貿易環境悪化懸念での円高予想 (↓) で、アナリストらはどちらの予想をより多く支持しているか、集計結果は本日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版でご確認ください。

今後の経済イベント見通し

このほか今週から来週にかけては、重要な経済指標発表や経済イベントが多く控えています。これらも、結果が景気見通し改善につながれば円安、悪化なら円高の可能性があり、ドル円材料として市場から関心が注がれています。

3日(火) 豪・政策金利発表、欧・PPI
4日(水) 米・ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数
5日(木) 米・貿易収支
6日(金) 米・雇用統計、ミシガン大指数

これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが【円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も優勢なドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。

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