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【11日ドル円予想】米中関係の悪化はあるも直接的な対立には至っておらず、行き過ぎたリスク回避の巻き戻しの可能性も

【11日ドル円予想】米中関係の悪化はあるも直接的な対立には至っておらず、行き過ぎたリスク回避の巻き戻しの可能性も

前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日11日のドル円相場予想を行います。

今日までの市況 ダイジェスト

連休前7日のドル円相場は、市場予想を上回る改善を見せた米雇用統計の結果を受けた上昇 (↑) に加え、米の巨額経済対策実現への期待感も上昇を後押しして (↑) 、安値105.45円から高値106.05円の上昇トレンドで推移しました。


(USD/JPY ~8月11日、30分足)

米雇用統計の改善に加え米巨額経済対策実現への期待感もあり上昇

連休前7日、105.54円でオープンとなったドル円は、米雇用統計を控える中で東京及びロンドン時間は105.6円台を前後する小動きの展開が続きました。そして、注目された米雇用統計は市場予想を上回る改善となり市場から評価され(↑) 、上昇に転じると高値106.02円に到達しました。

雇用統計後の106円台回復は短時間にとどまり、105円台に下落する中で、米の巨額経済対策実現への期待感を受け再度上昇して (↑) 、106円台を再び回復しました。しかし最終的には106円を割れた105.90円でクローズしています。

こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、米政府と米議会で巨額経済対策の合意に向けた協議進展 (↑) での円安予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。

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今日のドル円予想と主要材料

今日のドル円相場については、米厚生長官の台湾訪問などを経た米中対立の行方、および今夜の米・7月卸売物価指数(PPI)の結果見通しが、アナリストらから材料視されています。

米厚生長官の台湾訪問などで米中対立あるも直接的な関係悪化は回避か

米アザー厚生長官が米閣僚としては6年ぶりに台湾を訪問しており、中国が強く反発しています。また香港で民主活動家のアグネス・チョウ氏が香港国家安全維持法違反容疑で逮捕されるなど、米中の対立が激化する材料が相次ぎ生じています。今夜NY時間にかけて更に米中関係が悪化する材料が表れるなどして、リスク回避の円高に進む可能性 (↓) があります。

ただ一方では、米中関係の悪化はあるものの、台湾や香港などを挟んだ形での対立であり、米中間の直接的な対立は避けられており、対立激化を懸念して行き過ぎたリスク回避は巻き戻されるのではないか (↑) 、との見解も浮上しています。

こうした、米中関係の悪化に関して、更なる米中関係悪化材料が出現してリスク回避が進む (↓) ことでの円高予想と、米中関係の悪化は間接的な形にとどまり、対立激化の懸念を受けて行き過ぎたリスク回避が巻き戻される (↑) ことでの円安予想で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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今夜の米指標、卸売物価指数(PPI)などの上振れ期待強まる

今夜21:30には、米・7月卸売物価指数(PPI)などが発表となります。先週7日の米雇用統計は、市場予想を上回る数字となったことが契機となり円安が進みました。この流れを受けて、本日の7月卸売物価指数(PPI)も市場予想を上回る数字が出るなどして、米経済回復への期待感からリスクオンの円安が進む (↑) 可能性があります。

ただ一方では、先週5日のADP雇用統計は大幅に悪化しており、7月以降の経済指標は弱含みの状態が続いています。今夜発表の米・7月卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回るなどさえない結果となり、米景気回復に対する不透明感からリスク回避の円高が進む (↓) のではないか、との見方も浮上しています。

今夜21:30から順次発表となる米・7月卸売物価指数(PPI)などに関し、7日の米雇用統計の流れが続き、上振れして経済回復の期待感を受けての円安予想 (↑) と、悪化した7月ADP雇用統計などの流れを引き継ぎ下振れすることでの円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。

11日(火) 米7月卸売物価指数(PPI)
12日(水) 米・7月消費者物価指数(CPI)
13日(木) 米・新規失業保険申請件数、7月輸入物価指数
14日(金) 米・7月小売売上高、7月鉱工業生産

これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。

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