2019年6月FOMCで利下げはあるか?日程と日本時間とパウエルFRB議長会見のライブ中継 ドル円は円高・円安?

2019年6月FOMC日程と日本時間 パウエルFRB議長会見のライブ中継

6月のFOMCでは利下げが議論されるのではと注目されています。
6月のFOMCの詳しい日程と日本時間とパウエルFRB議長の会見のライブ中継と利下げの確率とその後のドル円為替が円高・円安になるかを考察してみましょう。

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2019年6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の日程と日本時間

まず6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)とパウエルFRB議長の記者会見の日程と日本時間を確認しましょう。

・政策金利発表・FOMC声明発表
現地時間:6月19日(水)午後2時
日本時間:6月20日(木)午前3時

・パウエルFRB議長定例記者会見
現地時間:6月19日(水)午後2時30分
日本時間:6月20日(木)午前3時30分

FOMC(米連邦公開市場委員会)は、現地時間の6月18日(火)と6月19日(水)の2日間開催されて、終了後にFOMC声明や政策金利を発表します。
政策金利発表は、日本時間では19日の午前3時とサマータイムになっていますので、日本時間では、冬のときより1時間早くなっています。
その30分後にパウエルFRB議長の定例記者会見があります。

今年からFOMC後に毎回行われているパウエルFRB議長の会見ですが、今回は、前回までと違い利下げの議論がされる見通しなのでどのような発言が出てくるか注目が集まっています。

今回のFOMCでは、前回までと違い、利下げが議題に上ると思われますので、具体的な内容まで言及したかが重要になってきます。
アメリカのアナリストの中には7月に利下げが行われると予想しているものもいるようで、今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)でどの程度まで踏み込んた発言があるか注目です。

今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)の注目ポイントは、利下げの具体的な時期と下げ幅への言及です。

今回は、直近の米雇用統計が予想を大幅に下回ったことや他の経済指標も弱い内容が多く、利下げ期待が市場で高まっていることで、利下げの時期と利下げの幅が具体的にどこまで議論されるかが重要です。
アメリカのアナリストによると7月に0.5%、9月に0.25%の利下げもあり得るとする発言もあり、サプライズで大きな利下げ幅を最初に持ってきて、市場の期待を満たすのはないかという意見もあり、利下げ時期と利下げ幅が注目されています。

基本的には、かなりハト派の発言となると考えられますので、円高傾向になりやすいと思われます。
しかし、利下げの具体的な内容は決まらないと可能性も高く、従来の適切な対応を取るという内容な場合は肩透かしとなり、円安に働く可能性もあります。
その場合は、株も売られる展開になりそうです。

パウエルFRB議長会見のライブ中継

パウエルFRB議長のライブ中継が見れそうなところです。
今回は、パウエルFRB議長の発言に利下げがどこまで言及されるかに注目が集まると思われますので、重要な会見になりそうです。

日経CNBC(日経チャンネルマーケッツ)

6月20日(木) 3:29~4:25(日本時間)

パウエル米FRB議長会見中継 ~トランプ米大統領の要請を受け、利下げに傾くのか~

通訳付きでライブ中継です。

日経新聞の記者やゲストのアナリストなどの解説も聞けます。
しかし、会見の模様の途中にいきなり解説になってしまうことがあります。

https://www.nikkei-cnbc.co.jp/program/190321_frb

スカパーでもCh.570 日経CNBCやケーブルテレビの日経CNBC(ch.790)、J-COMの日経CNBC (Ch.303)でも同じ内容で視聴できるようです。

再放送もあるようです。

Bloomberg

Bloombergライブでは、今回もFOMCのパウエルFRB議長の会見を放送すると思われます。
画面にBreaking Newsで1行でまとまって英文で文章が出てくるのがわかりやすいです。
無料です。英語です。

https://www.bloomberg.com/live/asia

その他

上記以外で放送する可能性があるところを上げます。
放送するかはさだかではありません。

〇ロイターLIVE
http://jp.reuters.com/news/video/live

重要な記者会見は放送していますので、放送する確率は高いのではないでしょうか。
英語です。

〇USTREAM Federal Reserve
http://www.ustream.tv/federalreserve

USTREAMのFRBチャンネルのようです。放送するのではないでしょうか。
英語での放送と思われます。

〇YOUTUBE FedReserveBoard
https://www.youtube.com/user/FedReserveBoard

YouTubeのFRBの公式チャンネルだと思われます。

昔のバーナンキ氏の会見などもあるようです。

英語での放送です。

○AbemaNews深夜
https://abema.tv/now-on-air/abema-news

海外の重要なニュースを日本語訳付きで放送しています。
放送するかは、わかりません。

○ドル円研究所(為替FX・ドル円予想見通し)
http://usdkenkyusyo.livedoor.biz/

ライブ中継という記事があり、中継は終了しましたと書いてありますので、中継してるっぽいのですが、動画の痕跡がないので、実際にライブ中継しているのかはわかりません。
どこかの映像を流用して放送していると思われます。

今回のパウエルFRB議長の会見は、今まで利上げ路線と違い、利下げが予想されてからはじめての記者会見になります。
内容によっては、ドル円が大きく動く可能性がありますので、チェックする必要がありそうです。

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6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)と今後の利下げ確率

結論:6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では利下げはないが7月にある可能性が高い

今回の6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、利下げがない可能性が高いです。

現時点(6月11日)で利下げ予想確率は、16.7%です。

次回FOMC日程と利上げ確率
※ページの中ほどにあります。

今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、ほとんど利下げはないと思われているようです。

では次回の7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、どうでしょうか。
先程のページには、7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)のときの利下げの確率も乗っています。

○7月の利下げ予想確率
・利下げなし   19.2%
・0.25%利下げ  66.8%
・0.5%利下げ  14.0%

となっており、0.25%、0.5%利下げの確率を足すと80.8%となっております。

7月には、かなりの確率で利下げがあると見込まれています。

一番近い時期の利下げは、2008年12月で、リーマンショックが起こった年です。
直近の米国の利下げ期間は、2007年9月に始まり、2008年12月に終わっています。

2007年9月の最初の利下げでは、5.25%から4.75%と0.5%の利下げ幅となっております。

今より金利が高いので一概には比べられませんが、利下げを行うときは、インパクトがあるように0.25%ではなく0.5%の利下げを行う可能性があるということです。

今回の6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、利下げはないと予想しておりますが、7月に利下げをする確率が高く、今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)で次回以降の利下げについて言及する可能性が高く、円高傾向になりやすいと予想しております。

○直近の利下げの日程と利下げ幅(2007年~2008年)

利下げ利下げ幅
2007年9月5.25%→4.75%0.5%
2007年10月4.75%→4.5%0.25%
2007年12月4.5%→4.25%0.25%
2008年1月4.25%→3.0%1.25%
2008年3月3.0%→2.25%0.75%
2008年5月2.25%→2.0%0.25%
2008年10月2.0%→1.0%1.0%
2008年12月1.0%→0.25%0.75%

上記では、最初の0.5%の利下げを行ってから、0.25%で数回、その後、一気に1.25%の利下げを行っております。
金利も高かったこともあり、利下げ回数や利下げ幅の余裕もあったことから、このような形になったことと思われます。

しかし、今回は、2.25%~2.5%と金利が低いことから、利下げ回数も利下げ幅も余裕がないことから、効果を出すために、最初に0.5%の利下げをするのではないかと予想しています。
最初に0.5%の利下げをすれば、株式市場へのプラスの影響など効果が見込めて、しばらくは景気後退を遅らせる効果があるのではと考えています。

2007年9月から2008年1月にかけては、116円から105円まで円高が進んでいます。さらに2008年3月には一時95円まで円高になっています。
経済状況が違うの前回と同じようになるとは限りませんが、米国で利上げがあれば、日米金利差が縮小して、円高傾向になることは間違いないと思われます。

現状でドル円為替は、108円台ですので、7月に利下げあれば、105円近くまで下落する可能性があります。

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2019年6月のFOMC後のドル円為替は円安・円高どっち?

私の予想は、「円高」になるです。

今回は、FOMC(米連邦公開市場委員会)では利下げの議論が出て、声明にも経済活動の後退が盛り込まれる確率が高いです。
今までよりかなりハト派の発言になるので、基本路線は円高傾向だと思われます。

ただし、市場が期待したより利下げへの言及がない場合は、FOMC(米連邦公開市場委員会)前に円高になり、FOMC(米連邦公開市場委員会)後に一時的に円安になるという動きになる可能性があります。
その場合は、一時的に過ぎず、最終的には円高に向かうと思われます。

歴史的に見ても米国が利下げして、日米金利差が縮小する場合は、大きな方向性としては円高に向かうということです。

テクニカル的には、108円を下回ると105円台までポイントが殆ど無いので、一気に105円台になる可能性もありそうです。

ドル円為替のレンジは、105円~108円までの円高になるのではと予想します。

・ドル円為替予想 今日のドル円を予想

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参考:2017年、2018年FOMC利上げ後のドル円の動き詳細 過去記事より

2017年3月 FOMC利上げ 円高

・利上げ前後のドル円チャート
2017年3月15日FOMC前後のドル円チャート

2017年3月のFOMCは現地時間の15日、日本時間の16日の深夜に利上げが発表されました。
チャートを見てみるとFOMC直前までは利上げ期待で円安になっていますが、FOMCが始まると円高になっています。

株や為替では、イベント内容を先取りして期待で上昇して、実際にそれが起こったら、利益確定で下落するというパターンが多いです。

2017年3月のFOMCの利上げもこのパターンと言えるでしょう。

2017年6月 FOMC利上げ 円安

・利上げ前後のドル円チャート
2017年6月14日FOMC前後のドル円チャート

2017年6月のFOMCは現地時間の14日、日本時間の15日深夜に利上げが発表されました。
チャートを見てみるとFOMCまでは、トランプ大統領のロシア疑惑が5月下旬にあり、114円台から109円台まで大きく円高になっていました。

6月の利上げは、声明とイエレンFRB議長の会見内容で、バランスシートの縮小発表や2017年中の利上げがあと1回行われることが維持されたことなどから、タカ派だと捉えられて、ドルが買われて、円安になっています。
その後、米経済指標が上振れして、114円台に戻る円安になっています。

2017年6月のFOMCの利上げは、利上げ回数維持などで金融引き締めを続けるタカ派的な発言で円安になったと言えます。

2017年12月 FOMC利上げ 円高

・利上げ前後のドル円チャート
2017年12月13日FOMC前後のドル円チャート

2017年12月のFOMCは現地時間13日、日本時間で14日の深夜に利上げが発表されました。
チャートを見てみると13日から円高になっています。
事前に2018年の利上げ回数が3回から4回になるのではという期待があり、それが反映されて円安になっていたのですが、FOMCの声明では2018年の利上げ回数を3回とすると発表され、ドルが売られて円高になりました。
発表直後にその日の安値を記録しています。
その後、トランプ大統領の税制改革法案が成立する見込となり、円安になっています。

2017年12月の利上げは、事前の期待を下回る発表だったことで円高になったと言えます。

2018年3月 FOMC利上げ 円高

・利上げ前後のドル円チャート
2017年3月21日FOMC前後のドル円チャート

2018年のFOMCは現地時間21日、日本時間22日の深夜に利上げが発表されました。
発表されたあとは、円高になっており、22日23日と円高が進んでいます。
パウエルFRB議長の会見がタカ派的だったのですが、期待より抑えめだったことでドル売りが出ました。
その後は、米GDPの上昇修正や月末需要などでドルが買われて円安になっていきました。

2018年3月の利上げも事前の期待を下回る発表だったことで円高になりました。

過去のFOMC利上げ後のドル円為替のまとめ

過去のFOMCの利上げ後のドル円為替の動きを見てみると

1.事前の期待に届かず円高
2.事前の期待を上回り円安



と2つのパターンとなっております。

利上げ自体は、ほぼ織り込み済みとなっていることから、今後の利上げ回数やパウエルFRB議長のインフレや景気に対する発言が事前の期待を下回るか上回るかで円安・円高が決まっているようです。

ただし、FOMCでの利上げの発表は数日しか影響せず、その後は、米経済指標や政治情勢など通常の要因で上昇下落の推移が決まっていくという形です。

FOMCの利上げでは、事前に市場でどのようなコンセンサスがあったかを確認して、声明文やパウエルFRB議長の会見を聞いて、市場のコンセンサスと比較して、ドル円為替の推移が、円高か円安かが決まっていくので、FOMCの発表だけで決まるのではないということを覚えておきたいです。

 

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